コブラ・レコードに残した初期の録音、"All Your Love"や"Double Trouble"などは彼の代表曲となっている。ロックのギタリストを中心に、影響を受けたミュージシャンは多い。エリック・クラプトンも大きな影響を受けた一人で、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ時代に"All Your Love"を、またソロになってから"Double Trouble"、"Groaning The Blues"をカヴァーしている。スティーヴィー・レイ・ヴォーンは、バンド名をオーティスの曲名から「Double Trouble」と名付けている。意外な所ではエアロスミスが"All Your Love"をカバーしている。
8歳の頃ギターを始める。1956年、コブラ・レコードより"I Can't Quit You Baby"でデビュー。この曲は、レッド・ツェッペリンのカヴァーで有名である。1958年まで同レーベルで計16曲をレコーディングをした。コブラの作品は、ラッシュは殆どギャラを手にすることはなかったという。レーベルも1959年には倒産した。
続いてラッシュは、チェスの扉を叩く。しかし、ここでは1960年1月の1セッションで8曲が吹き込まれ、2枚のシングルがリリースとなった。チェスのセッションでは名作"So Many Roads"が生まれている。1969年には、編集盤アルバム「Door To Door」にこれらのシングル2枚を含む計6曲が収録された。
2016年6月12日、シカゴ・ブルース・フェスティバル最終日のグランド・ファイナルは、「オーティス・ラッシュ・トリビュート」と銘打たれ、ステージが始まる前にシカゴ市長がこの日をオーティス・ラッシュ・ディに認定。マサキ夫人に付き添われオーティスが登場。車椅子に乗ってはいるものの、元気な姿を見せた。ステージはオーティスの往年の曲をJimmy Johnson, Abb Locke, Brian Jones, Carl Weathersby, Bob Stroger, Sumito Ariyoshi, Big Ray, Eddy Clearwater, John Kattke, Mike Welch, Rawl Hardman, Harlan Terson, Bob Levis, Billy Flynn, Mike Wheeler, Lurrie Bell, Shun Kikuta, Mike Ledbetter, Eddie Shaw, Sam Burton, Willie Henderson, Diane Blue, Ronnie Earl, Anthony Palmer, Kenny Anderson, Leon Allen, Henry Ford & Willie Woodsというシカゴのブルースマン多数が参加したトリビュート・バンドが演奏。また演奏こそしなかったものの、ステージ袖にはBuddy Guy, Ronnie Baker Brooks, Billy Branch, Eddie Shawらオールスターが顔を揃えた[12]。
^Dicaire, David (2015) [1999]. Blues Singers: Biographies of 50 Legendary Artists of the Early 20th Century. Jefferson, North Carolina: McFarland, Incorporated. p. 123. ISBN978-0-786-46241-4
^ abcdHoffmann, Frank W. (2005). Rhythm and Blues, Rap, and Hip-hop. New York: Facts On File. p. 232. ISBN978-0-816-06980-4