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この項目では、スコッチ・ウイスキーの銘柄について説明しています。
- 銘柄の名前の由来となった長寿で知られる人物については「トーマス・パー」をご覧ください。
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オールド・パー(Old Parr)は、イギリスの酒造メーカーディアジオの子会社であるマクドナルド・グリンリースが製造するスコッチ・ウイスキーのブレンデッド・ウイスキーの銘柄である。
概要
その名前は150歳以上生きたと言われるイギリスの農夫トーマス・パーにちなみ、ラベルにはルーベンスによる肖像画と彼の生没年がデザインされている。
マクドナルド・グリンリースが製造、ディアジオが販売。19世紀末にアレクサンダー・マクドナルド社とグリンリース・ブラザーズ社が合併して、製造元のマクドナルド・グリンリース社が誕生した[1]。
英語版Wikipediaでは本商品の製造販売の初年は1909年である。
日本では、岩倉具視(1883年没)がヨーロッパから持ち帰り、明治天皇に献上したという伝説があるが、これは虚説である。
吉田茂や田中角栄が愛飲したことでも知られている[2]。
特徴
スペイサイドのクラガンモア蒸留所の原酒がキーモルトとなっている[1][3]。
フルーツのような甘い香りと、まろやかな口当たりが特徴である[3]。ウイスキーはグリンリース兄弟が考案した独特の四角のボトルに入れられ、ボトルの表面には17世紀の陶製ボトルをイメージしたクラックル・パターンというひび割れ模様がデザインされている[1]。
なお、本商品はイギリス国内での販売はなく、100%輸出用に製造が続けられている。
輸出先は日本と南米が占めている。
ラインナップ
- オールドパー シルバー - 日本市場限定商品にして2015年発売(九州地区のみ2014年先行発売)。ノンエイジであるがハイボール等のカクテルで飲まれる事を想定してブレンドされた。
- オールドパー 12年
- オールドパー クラシック18年 - 2004年発売。冷却濾過によらない伝統的な濾過方法がとられている[4]。
- オールドパー スーペリア - 1989年発売。熟成のピークに達した原酒のみが使用されている[4]。
番組提供
脚注
- ^ a b c 『世界の名酒事典』2012年版、p.55
- ^ [1](2013年2月閲覧)
- ^ a b 肥土『シングルモルト&ウイスキー大事典』、p.139
- ^ a b 橋口『ウイスキーの教科書』、p.195
参考文献
- 肥土伊知郎監修『シングルモルト&ウイスキー大事典』(ナツメ社, 2011年1月)
- 講談社編『世界の名酒事典』2012年版(講談社, 2011年11月)
- 橋口孝司『ウイスキーの教科書』(新星出版社, 2009年12月)
関連項目
外部リンク