株式会社カネボウ化粧品(カネボウけしょうひん、英: Kanebo Cosmetics Inc.)は、東京都中央区に本社を置く化粧品会社。旧カネボウ株式会社から化粧品事業を切り離して2004年(平成16年)5月に発足した。東京証券取引所プライム市場上場の花王株式会社の完全子会社。2008年にカネボウグループが解体・整理されてからは唯一カネボウを名乗る会社である。
カネボウ化粧品の2004年度の日本国内の化粧品出荷高は181,554百万円(つまりおよそ1816億円)。 シェアに関しては7.9%であり、それは資生堂(1位)、花王(2位)に次ぐものであった[2] 。
スキンケア
スキンケア、ベースメイク
ベースメイク、ポイントメイク
トータル
※印の製品の業務用(補充)サイズは、花王プロフェッショナル・サービスよりホテル・旅館向けに発売されている。その他の製品の業務用は、主にカネボウコスミリオンから発売されている。
2004年6月23日に同化粧品のコマーシャル・ソングのみを集めたコンピレーション・アルバム『Belle 〜 Kanebo Hit Songs』がソニー・ミュージックダイレクトから発売された。
カネボウ化粧品美白化粧品回収問題ともいう。
ロドデノールを使用した化粧品で「肌がまだらに白くなった」という訴えがあったため、2013年7月4日 に大規模自主回収を行うと発表し、使用者に対し、手元に問題の製品がある場合、使用を中止して送料着払いで送ることを求め、商品代金を返金する、と発表した[7]。7月4日の自主回収発表の時点で把握していたのは症状は39例で、美白化粧品8ブランド、54製品、約103万個を自主回収すると発表したのだった[8]。ところが、7月4日の自主回収発表の後、10万人を超える人たちから問い合わせがあり、そのうち6808人が肌に関する不安を訴え、また「5センチ以上」「顔に明らかな白斑」などの重い症状を訴えた使用者が2250人にものぼった[8]。7月23日に社長の夏坂真澄が記者会見を行い、経緯の説明とお詫びの言葉を述べた。白斑症状を訴えている使用者が2250人と大きな数となったことについてコメントを記者から求められると、社長は「正直驚いている。(白斑などの症状は、自社製品が原因で起きたものではなく、顧客自身の)病気であるという思い込み、予断があった」と述べた[8]。
同社長は同年9月に会見を開き「判断が誤っていたと痛感している。発症されたすべての方におわびする」と謝罪した。社長、会長らの役員報酬を9月分から6カ月減額(10%から50%)する処分も合わせて発表した[9]。
本件が不祥事として取り上げられる要因は、カネボウ化粧品側の最初の被害情報の認知時期が2011年10月頃であり、化粧品利用者の症状と化粧品との因果関係について医師から指摘された時期が2012年10月頃であったことなどから、企業内の情報共有やリスク対応の体制に不備があり、結果的に症状を訴える化粧品利用者への対応も大幅に遅れた点にあると指摘された[10]。
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