カリュケー(古希: Καλύκη, Kalykē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してカリュケとも表記される。アイオロスとエナレテーの娘で、クレーテウス、シーシュポス、サルモーネウス、デーイオーン、マグネース、ペリエーレース、カナケー、アルキュオネー、ペイシディケー、ペリメーデーと兄弟[1]。
木星の第23衛星カリュケのエポニムである。
アエトリオス(ゼウスとプロートゲネイアの子)の妻となり、エンデュミオーンの母となった[2][3]。一説によればカリュケーはゼウスとの間にエンデュミオーンを生んだ[2]。また海神ポセイドーンとの間にアキレウスに殺されたキュクノスを生んだ[4]。
エンデュミオーンはエーリスの創建者で、月の女神セレネーに愛されたことで有名。
脚注
- ^ アポロドーロス、1巻7・3。
- ^ a b アポロドーロス、1巻7・5。
- ^ ヘーシオドス断片10。
- ^ ヘッラニコス断片(ヘーシオドス断片178 による)。
参考文献
関連項目