『カルパチアの城』(カルパチアのしろ、原題:仏: Le Château des Carpathes )は、1892年に刊行されたジュール・ヴェルヌの怪奇小説、ゴシック小説。
トランシルヴァニアを舞台にしており、徐々に読者を怪奇の渦に巻き込んでいく筋立ては、老練なヴェルヌの真骨頂とも言える。登場人物の恋愛に関しては他の作品とは異なり、詳しく描かれる。
トランシルヴァニアの奥深い山奥にあるカルパチアの城は、かつて領主の末裔だったゴルツ男爵が行方をくらませてから荒れ果てていた。ある日、煙が出ているのを見かけた村人の証言を元に、林務官のニック・デックは医師のパタクと共に城を訪れるが、彼らの行方に障害が立ちはだかる。
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