ゲイクルセイダー(Gay Crusader、1914年 - 1932年)は、イギリスの競走馬・種牡馬。1917年にイギリス代替三冠を達成した。種牡馬としてはそれほど成功できなかったものの、母の父としてそこそこ成功した(1940年フランスチャンピオンブルードメアサイアー)。
生涯
1916年から1917年にかけてイギリスで走った競走馬である。折しも第一次世界大戦中であり、エプソム競馬場やエプソム競馬場などは使えず、10戦すべてニューマーケット競馬場でのレースであった。このためクラシック三冠競走をすべて制しているが、代替三冠、または戦時三冠馬と呼ばれ、正当な三冠馬には含めないこともある。
主な勝ち鞍は2000ギニー、ニューダービー(代替ダービー)、ニューマーケットゴールドカップ(代替ゴールドカップ)、セプテンバーステークス(代替セントレジャー)、チャンピオンステークス等。全10戦8勝。
主戦騎手のスティーヴ・ドノヒューはこの馬を「自分が乗った最高の馬」と発言していた。
エピソード
ゲイクルセイダーの活躍する以前より、当時のイギリスの馬主の間では、馬主名を伏せての出走登録が流行していた。この習慣は後に禁止されるが、ゲイクルセイダーの時代までは残っており、同馬のダービー優勝時の馬主名義も「Mr 'Fairie'」というものであった。同時に、ゲイクルセイダーは偽名馬主登録による最後のダービー優勝馬ともなった[1]。
血統表
ゲイクルセイダーの血統(ハンプトン系(タッチストン系) / Galopin 3x3x5=28.13%、 Sterling 父内5x5=6.25%) |
(血統表の出典)
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父 Bayardo 1906 鹿毛 イギリス
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父の父 Bay Ronald 1893 鹿毛 イギリス
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Hampton
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Lord Clifden
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Lady Langden
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Black Duchess
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Galliard
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Black Corrie
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父の母 Galicia 1898 黒鹿毛 イギリス
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Galopin
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Vedette
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Flying Duchess
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Isoletta
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Isonomy
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Lady Muncaster
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母 Gay Laura 1909 青鹿毛 イギリス
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Beppo 1903 青鹿毛 イギリス
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Marco
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Barcaldine
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Novitiate
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Pitti
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St Frusquin
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Florence
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母の母 Galeottia 1892 黒鹿毛 イギリス
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Galopin
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Vedette
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Flying Duchess
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Agave
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Springfield
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Wood Anemone F-No.1-g
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脚注
- ^ The Encyclopaedia of Flat Racing [p.15] (1986 著者:Howard Wright 出版:Robert Hale ISBN 0-7090-2639-0)
外部リンク