トヨタ・FSC(エフエスシー )は、トヨタ自動車が製作したコンセプトカーである。
車名のFSCとは「Flexible Saloon Concept(フレキシブル・サルーン・コンセプト)」の略である[1]。
概要
2005年の東京モーターショーでワールドプレミア。
セダンとミニバン、両車のクロスオーバー領域を狙ったコンセプトカーとして開発された。ボディ形状はミニバンだが、室内空間はセダンのごとく、大人4人の快適性を最優先するべくデザインされた[2]。
デザインはトヨタの「バイブラント・クラリティ(わくわくさと爽やかさ)」思想に基づき、フェンダーラインやホイールアーチなどにセダン的な力感を与え、全体を高質な曲面で包み込んだ立体感のあるフォルムとされた。
室内は4シーターを基本とするも、リアに格納式の3列目を備える6人乗りパッケージとされた。3列目は「フレキシブルサードゾーン」と名付けられ、電動格納方式を採用。
セダンモードでは乗員空間とトランクスペースを電動で完全に仕切ることを可能とし、3列目を出せばミニバンモードとなって6名乗車を実現。そして、3列目シートを完全に床下に格納するワゴンモードへと変化する。
ハッチゲートは電動により全開・全閉が可能なほか、下半分だけを開閉させることも可能。
スペックについては、スリーサイズ(全長x全幅x全高)以外はメカニズムも含め、一切非公表であった。
尚、2007年9月に発表された「マークXジオ」は、FSCのエッセンスを色濃く反映させた市販車である。
脚注
関連項目
外部リンク
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