マイケル・キートン
マイケル・キートン(Michael Keaton, 1951年9月5日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。 来歴7人兄弟の末っ子としてペンシルベニア州コラオポリスに生まれた[1]。父親は測量技師だった[2][3][4][5]。スコットランドおよびアイルランド系で、敬虔なカトリックの家庭で育つ[6][7][8]。地元の高校を卒業後、ケント州立大学へ進学するが中退してピッツバーグへ移り住む。 芸能界にはスタンダップ・コメディアンとして出発。その頃、ピッツバーグの地元公共テレビ局においてカメラマンとしても働いていた。その後、テレビ番組のプロダクション・アシスタントを経てロサンゼルスに渡り、全国放送のコメディ番組などに出演。ジェームズ・ベルーシらとも共演して、徐々に知名度を上げていく。以前は本名のマイケル・ダグラスで活動していたが、同名の俳優が既に加入していた映画俳優組合に加入するにあたって、芸名のマイケル・キートンで活動するようになった。 1982年に駆け出しのロン・ハワードが監督した『ラブ IN ニューヨーク』で正式な映画デビュー。後に出演したハワード監督の『ガン・ホー』では、日系企業の米国進出に翻弄されるアメリカ人ビジネスマンを演じており、日本人俳優の山村聡とも共演している。同映画の冒頭では実際に東京ロケを敢行しており、キートンも秋葉原の電気街や地下鉄の構内、田舎の田んぼなどの撮影に参加している ![]() 後にティム・バートン監督の『ビートルジュース』に出演し、ハイテンションな霊界のバイオ・エクソシストである“ビートルジュース”を演じ、人気を得ると同時に映画俳優としても認知されるようになった。さらにはバートン監督の『バットマン』では、ブルース・ウェイン役(初代)で演技派俳優として人気を不動のものにする。以降、『バットマン リターンズ』でも引き続き担当していたが、ティム・バートンの監督降板と共にブルース・ウェイン役(二代目)をヴァル・キルマーに譲った。『ビートルジュース』のイメージが強烈だった事から製作当初、キートンのブルース・ウェイン役にスタジオの重役やバットマンファンは異議を唱えたが、作品が公開されてからはそういった非難も落ち着き、好意的に受け入れられた経緯がある。 シリーズものへの出演はよほど内容がよく出来ていない限り断っているようで、イギリスの映画雑誌のインタビューでは、ヒット作に必ず続編を提案するハリウッドのシステムに疑問を呈したこともある[9]。 ![]() 声優としても活躍しており、宮崎駿のアニメーション映画『紅の豚』の英語版では主人公ポルコ・ロッソの声優にも抜擢され、ピクサー製作の『トイ・ストーリー3』では、バービー人形のボーイフレンドであるケン役を担当した。 ![]() また製作や監督業にも進出しており2009年には『クリミナル・サイト 〜運命の暗殺者〜』の監督・主演も務めた。 2014年、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に主演し、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)など数々の映画賞を受賞し、アカデミー主演男優賞にもノミネートされた。 私生活1982年に女優だったキャロライン・マクウィリアムスと結婚して1983年には一人息子のショーン・マックスウェルも生まれた。だが1990年に離婚。1989年から1995年までは同じく女優のコートニー・コックスと交際していた[10]。なお、2010年2月11日にキャロラインは他界した。 主な出演作品映画
テレビ
日本語吹き替え『ガン・ホー』をはじめとして、代表作の多くで山寺宏一が主に担当している[11]。 このほかにも、大川透、牛山茂、井上和彦なども複数回、声を当てている。 出典
外部リンク
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