ㄴは、ハングルを構成する子音字母のひとつ。2番目の字母(『訓蒙字会』以降。『訓民正音』当時は最初の「ㄱ」から濃音を含めなければ6番目、濃音も含めれば8番目[1])。名称はニウン(니은)。
音声
音素は/n/で表され、歯茎鼻音[n]である。終声では、舌端を歯茎から離さない。
ㄹと隣り合うと/l/となる。また、前の音節の閉鎖音(終声のㄱ, ㄷ, ㅂおよびそれらと同じ発音をするもの)を鼻音化する。
音価
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終声字
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複合終声字
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前
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後
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ㄱ
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ㄱ, ㅋ, ㄲ
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ㄳ
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ㄺ
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ㄷ
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ㄷ, ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ, ㅌ, ㅎ
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ㅂ
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ㅂ, ㅍ
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ㅄ
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(ㄼ), ㄿ
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ㄹ
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ㄹ
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ㄼ, ㄽ, ㄾ, ㅀ, (ㄺ)
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ㄴ
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ㄴ
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ㄵ, ㄶ
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ㅁ
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ㅁ
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ㄻ
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ㅇ
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ㅇ
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用例
用例: 나(ナ) 니(ニ) 누(ヌ) 네(ネ) 노(ノ) 냐(ニャ) 뉴(ニュ) 뇨(ニョ)
- 日本語の「ン」は一般的にㄴの終声を用いる。ただしキャラクター名や敬称の「さん」「ちゃん」を表す場合、後に母音が続く場合など、慣用的にㅇの終声が用いられる例もある。
韓国においては、頭音法則により漢字音/ㄹ/がこの音声になることが多い。また、/ㅣ/,/ㅑ/,/ㅕ/,/ㅖ/,/ㅛ/,/ㅠ/の前では、漢字音/ㄴ/が無音(ㅇ)になる頭音法則も適用される。
- 논리(論理) - 이론(理論)
- 여자(女子) - 남녀(男女)
複合語では音声として出現するケースがある。詳細はリエゾン#朝鮮語を参照。
訓民正音
『訓民正音』初声体系では舌音の不清不濁に分類されており、訓民正音の世宗序では「舌音如那字初發聲」と規定されている。字形は『訓民正音解例』制字解によると、舌を上あごにつけた形、つまり[n]を発音するときの舌の形を象ったとされる。同じ舌音に属する「ㄷ」「ㅌ」はこれに筆画を足すことで作られている。また異体の字として半舌音ㄹがある。
字母の名称は『訓蒙字会』(1527年)によりニウン(尼隠)と名付けられた。
ラテン文字転写
文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式ともに初声も終声もnと表記される。
文字コード
Unicodeにおける文字コード
名称 |
用途 |
コード |
HTML実体参照コード |
表示
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HANGUL LETTER NIEUN |
単体 |
U+3134 |
ㄴ |
ㄴ
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HANGUL CHOSEONG NIEUN |
初声用 |
U+1102 |
ᄂ |
ᄂ
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HANGUL JONGSEONG NIEUN |
終声用 |
U+11AB |
ᆫ |
ᆫ
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脚注