三原川(みはらがわ)は、兵庫県淡路島南部の三原平野を流れる二級水系の本川である。
概要
南あわじ市にある淡路島最高峰の諭鶴羽山北東麓に源を発し、諭鶴羽川としてほぼ北西流。南あわじ市神代社家で上田川を合流して三原川となり、三原平野で成相川を合流。河口近くで倭文川(しとおりがわ)、大日川などを合流して、播磨灘に注ぐ。河川法による幹川延長は約15.3km。水系全域が南あわじ市(旧三原郡)に属する[1]。
下流の三原低地と呼ばれる一帯はその地形上、古来、氾濫を繰り返したきた場所で、1918年(大正7年)の洪水では旧松帆村一帯が洪水に見舞われた。その後、
1970年(昭和40年)9月16日に接近した台風第25号による集中豪雨で氾濫[2]、
1979年(昭和54年)9月の台風16号による洪水被害を機に、激甚災害対策特別緊急事業により河川改修を行い、上流には5か所のダムが完成した[1]。
2004年の台風23号では下流部(旧西淡町)の広い範囲で浸水被害に襲われた。
主な支流
延長の長い順に記載
ダム
- 諭鶴羽ダム
- 大日ダム
- 成相ダム
- 牛内ダム
- 北富士ダム
流域の観光地
- 叶堂城(南あわじ市松帆古津路、感応寺)
- 慶野松原(南あわじ市松帆慶野、河口北部の海岸)
- 自凝島神社(南あわじ市榎列)
脚注
- ^ a b “三原川水系河川整備基本方針”. 兵庫県 (2009年3月). 2010年12月6日閲覧。 (PDF, 1.57MiB)
- ^ 「淡路島で七千戸以上が浸水」『朝日新聞』昭和45(1970年)9月17日朝刊、△14版、15面
外部リンク