和歌山県道29号田辺龍神線(わかやまけんどう29ごう たなべりゅうじんせん)は、和歌山県田辺市を通る主要地方道(和歌山県道)である。
概要
右会津川という河川に沿って田辺市を縦断している。みなべ町の北東部の田辺市との境界に沿って、みなべ町も通過している。この県道は国道425号、国道424号を経由した先にも続いており、日高川町を通り、田辺市との境界付近にある寒川という河川に沿って設置されている。日高川町寒川を通過すると地図によっては表示されていないが、カーブが多く狭い道の林道が続き終点の旧・龍神村に至る。日高川町寒川から終点までは点線県道になっているため、車は通行不能(接続している林道はあるが、道路は狭隘)。
元来は虎ケ峰を越える道路であったが、現在はトンネルでその下を通り抜ける。
田辺市街は湊交差点を起点とし、銀座交差点で右折、直進、国道424号の交点を右折、数百メートル国道424号と供用(分断区間もバイパス道路がある)してすぐ左折という歪な設置となっているが、これはもともとの生活道路を幹線道路として拡幅したためである。
田辺市上秋津からはほぼ一本線で、右会津川の奇絶峡を経て田辺市龍神村柳瀬の虎ヶ峰交差点(ラウンドアバウト)に続いている。この間は全区間片側1車線の主要道路となっているが、勾配、アップダウンが激しい区間も多い。
田辺市龍神村小家から日高川町寒川に至る区間も道幅が狭く、椿山ダム近くにある日高川町串本から接続する糠越トンネル経由の方が道幅が広い。
路線データ
歴史
- 1954年(昭和29年)
- 1976年(昭和51年)4月1日 - 建設省が主要地方道御坊十津川線を指定。
- 1977年(昭和52年)
- 3月29日 - 奈良県が主要県道32号御坊十津川線を認定。
- 6月18日 - 和歌山県が主要県道25号御坊十津川線を認定。
- 1982年(昭和57年)
- 4月1日 - 建設省から、主要県道田辺川上湯浅線の一部と主要県道御坊十津川線の一部を主要地方道田辺十津川線に指定。
- 12月24日 - 奈良県が主要県道32号田辺十津川線を認定。
- 1983年(昭和58年)2月1日 - 和歌山県が主要県道9号田辺十津川線を認定。
- 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、主要県道田辺十津川線の一部が田辺龍神線として主要地方道に指定される[1]。
- 1994年(平成6年)4月1日 - 和歌山県が主要県道9号田辺十津川線を廃止し、主要県道29号田辺龍神線を認定。奈良県が主要県道32号田辺十津川線を廃止。
- 2022年(令和4年)10月23日 - 田辺市上秋津工区 (0.44km) が開通する[2]。
路線状況
重複区間
道の駅
トンネル
- 奇絶峡トンネル(田辺市)- 537m
- 虎ケ峰トンネル(田辺市・南部町)- 385m
- 不動坂隧道(日高川町)- 30m
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線にある施設など
脚注
関連項目