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この項目では、現行制度の専門学校について説明しています。その他の用法については「専門学校 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
専門学校(せんもんがっこう、英語: Specialized training college[1])は、専修学校のうち、専門課程(英語: post-secondary course[1])を置く専修学校である。「専門学校」という名称は、専修学校の3つの課程(専門課程、高等課程、一般課程)のうち専門課程を設置している学校しか使用できない、法律に基づく独占的名称である[2][3]。
概要
「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的として組織的な教育を行う」教育施設を専修学校[4]といい、次の各号の全てに該当する必要がある[5]。
- 修業年限が1年以上
- 授業時数が文部科学大臣の定める年間授業時数(800時間)以上
- 教育を受ける者が常時40人以上
このうち、後期中等教育修了者(高等学校卒業者等)を入学の対象とする専門課程を置くものを「専門学校」と称することができる[2]。あくまでも「専門課程を置く専修学校」であり、専門課程を置いていれば他に高等課程(前期中等教育修了者(中学校卒業者等が入学の対象)や一般課程(入学資格を問わない課程)を置くこともできる。すなわち、「専門学校」と称する専修学校(以下「専門学校」)の「専門課程」に在籍する者がいるのはもちろんのこと、専門学校の「高等課程」に在籍する者や、専門学校の「一般課程」に在籍する者もいる。
「専門学校」の名称を使用する義務はないため、専門課程を置いていても「専門学校」と称しない所(大原簿記学校など)もあるほか、竹早教員保育士養成所のように「学校」ではなく「養成所」と称する所もある。逆に、専門課程を置いていなければ「専門学校」と称することはできないため[6]、TACやLEC東京リーガルマインドといった、いわゆる資格スクール(資格予備校)を「専門学校」と呼ぶのは誤りである[注 1]。また、一般に「高専」と略される「高等専門学校」は学校教育法第1条に掲げる「学校(一条校)」であり、本項における専門学校(専修学校)とは異なる教育機関である。
なお、専門課程を置かずに高等課程を置く専修学校については「高等専修学校」と称することができる[7]。ちなみに、文部科学大臣が認定した修業年限3年の高等課程を修了した者には大学入学資格が得られて大学受験が可能となる。
文部科学大臣が認定した専修学校の専門課程(通称・専門学校)のうち、修業年限2年又は3年の課程を卒業した者には専門士の称号が授与されて、大学の学部への編入学試験の受験が可能となる。さらに、4年の課程を卒業した者には高度専門士の称号が授与されて、大学院への進学が可能となる。
専門学校の変化
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "専門学校" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2021年7月) |
2000年代以降、通常の専門学校や大学付属専門学校が大学(短期大学を含む)へ改組する例が増えつつある。
大学付属の専門学校から短期大学へ改組された例としては、大阪体育大学短期大学部・弘前福祉短期大学・大阪健康福祉短期大学・日本歯科大学東京短期大学などがある。また2006年(平成18年)に開学した福井医療短期大学のように、大学付属でない専門学校から大学へと発展改組した事例もある。
脚注
注釈
- ^ もっとも両者は学校教育法に定める教育機関ではない。
出典
関連項目