リヴィナ(LIVINA、骊威)は日産自動車が製造(初代のみ)・販売する海外向けのコンパクトカーである。
概要
日産・リヴィナ(中国名: 骊威)は、日産の世界戦略車種であり、初代は同じく世界戦略車のリヴィナジェニスがベースである。2007年4月に中国市場から投入を開始した。生産は東風汽車有限公司花都工場および裕隆日産汽車三義工場、開発およびデザインを担当したのは、神奈川県厚木市の日産テクニカルセンター。2代目は三菱自動車工業からのOEMとなり、生産はインドネシアにあるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(通称:ブカシ工場)で行われる。
初代 L10型(2007年 - 2020年)
プラットフォームは日産・Bプラットフォームを採用し、全長はジェニスより245mm短い4,175mmでエンジンは直列4気筒1.6Lと1.5Lを搭載。
フレックスフューエル車
2009年1月にブラジル サン・ジョゼ・ドス・ピニャイス市 ルノー=日産アライアンス工場でのフレックスフューエル車の生産が開始された。なお、このモデルは日産自動車としては初めてのフレックスフューエル車で、ブラジルの工場で生産されるモデルは、すべてフレックスフューエル車となる。また、エンジンは1.6L K4Mエンジンと、1.8L MRエンジンが搭載される。
リヴィナ C-Gear
リヴィナをベースとしたスポーツタイプモデルで、内装は黒を基調としている。また、トランスミッションは4速ATと5速MTが設定されている。
2008年5月7日にはインドネシア市場にリヴィナ X-Gearの名前で投入された。
歴史
2代目 ND1W型(2019年 - )
2019年2月19日、インドネシアにて日産モーターインドネシアが新型リヴィナを発表。ルノー=日産=三菱アライアンスの利点を活かし、三菱・エクスパンダーのOEMに切り替わった。
車名こそ「リヴィナ」だが、3列シート車両ゆえ、リヴィナジェニスの後継的役割も兼ねる。
フロントマスクはベースのエクスパンダーから大幅に変更され、日産のデザインアイコンである「Vモーション」を採り入れた先鋭的なものとなっている。また、リヤゲートもエクスパンダーとは異なる専用形状に変更されている。
メカニズムはエクスパンダーのものがそのまま流用され、1.5Lの三菱製4A91型に5速MTもしくは4速ATとの組み合わせとなる。
2022年9月6日、フィリピンにて新型リヴィナを発表した[2]。
受賞
- 2007年 世界で最も美しいクルマ賞 MPV部門
- 2008年 ベストMPV/ステーションワゴン(南アフリカ)
- 2008年 カー・オブ・ザ・イヤー 小型モノコックMPV部門(インドネシア)
脚注
関連項目
外部リンク