東大阪市文化創造館(ひがしおおさかしぶんかそうぞうかん)は、大阪府東大阪市にある芸術センター。
概要
当館は、1967年4月に旧市民会館、1967年10月に旧文化会館がそれぞれ完成したが、50年近く経過し老朽化が進行しているとともに、耐震性に課題を有していたことから、2019年9月1日に東大阪市立中央病院(1998年閉鎖)跡地に機能を集約し、東大阪市文化創造館として建設された、大ホール、小ホール、音楽スタジオ、水屋や炉を備えた和室などから成る複合文化施設である[1]。周辺には、司馬遼太郎記念館や田辺聖子文学館、谷岡記念館(大阪商業大学商業史博物館)など文化施設も近い。旧市民会館跡地については、東大阪商工会議所新会館を誘致し、その1階部分に永和図書館が新たに整備された。
施設の概要としては、すぐれた音響空間を備えた1,500席の大ホールと300席の小ホール、市民活動や会議、研修など多彩な用途に利用できる創造支援室等が20室。誰でも利用ができるカフェレストランが併設。クラシック、ポップス、ジャズ、オペラ、ミュージカル、ダンス、演劇、伝統芸能、演芸などの多彩な公演が可能。また、本館の整備運営には民間活力を活用したPFI方式を導入。財政負担の縮減や民間ノウハウによるサービス向上を図っている。PFI方式による施設整備は、消防局・中消防署に次いで2例目となる。
大ホールと小ホールには命名権があり、大ホールは同市に本社を置く大阪ホーム販売が取得し『Dream House大ホール』と命名、小ホールはジャトーが取得し『ジャトーハーモニー小ホール』と命名[2]。
沿革
施設
- 大ホール
- 1,500席、プロセニアム形式のホール。1階席から3階席まで客席がある。舞台設備として、オーケストラピット、可動式音響反射板を備える。コンサートグランドピアノは、スタインウェイD-274 及び ヤマハCFX。
- 小ホール
- 300席。舞台設備として、可動式音響反射板を備える。グランドピアノは、スタインウェイD-274。
他
設計・音響設計・施工
2016年8月2日、特別目的会社(SPC)「PFI東大阪文化創造館株式会社」が設立、設計・建設・運営及び維持管理を行う。
- 設計:株式会社大林組、株式会社佐藤総合計画
- 施行:株式会社大林組
- 音響設計、施工:株式会社永田音響設計
- 運営・維持管理
- 株式会社共立、株式会社大阪共立:照明や音響、舞台管理などの運営管理とオペレーションサポート
- 株式会社リバティ・コンサーツ、株式会社キョードーマネジメントシステムズ:コンサート・プロモーター、コンサート・演劇・ミュージカル・落語、美術展等のエンタテインメントを企画・運営
- 株式会社東急コミュニティ:建物保守管理、設備保守管理、外構保守管理、備品保守管理、修繕更新、環境衛生管理、植栽管理、駐車場の管理運営、付帯事業(まちライブラリーカフェ・自動販売機)の運営
- 大林ファシリティーズ株式会社:電気設備、空調設備、防災設備、昇降設備、給排水設備などの設備管理
アクセス
関連項目
脚注
注釈・出典
外部リンク