海部駅(かいふえき)は、徳島県海部郡海陽町奥浦字一宇谷にある、阿佐海岸鉄道阿佐東線の駅である。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面1線を有する高架駅。DMV運行に当たり駅構内及び線路配線を改良し、2021年12月25日から運用開始した。高架駅であるが構内踏切が設置されており、上り(阿波海南方面)ホームへはこれを利用して移動する。
トイレはホームへ上がる階段の斜め下の高架下に男女別と身障者用が設置されている。ホームへのスロープ及びエスカレーターやエレベーターの設置はされていない。駅利用者用駐車場がある(普通乗用車5台分)。
元厚生大臣の森下元晴が揮毫した「阿佐海岸鉄道開通記念之碑」が案内所の前、ホームへ上がる階段の付近に建てられている。旧2番のりば側にASA-101形気動車「しおかぜ」が静態保存されている。
DMV乗り入れ前
ホーム(共同使用駅時代)
以下は阿波海南方がDMV工事に入る前の2020年7月17日時点での状況である。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。開業当初は単式ホーム1面1線の構造であったが、阿佐東線の開通時にホームが増設された。高架駅であるが、高架上に渡線路(いわゆる構内踏切)が設置されており、2番線ホームへはこれを利用して移動した。かつては2番線ホームに飲み物の自動販売機が設置されていたが、営業休止よりも前に撤去されていた。
営業休止時点では無人駅だったが、かつては高架下の駅舎に海陽町観光案内所(現・交流施設「あまべの杜」)が所在し、簡易委託駅として、乗車券販売を受託していた。改札業務は行っておらず切符の回収と運賃収受は乗務員が行っていた。
普通鉄道車両運行時代の当駅の駅番号は、牟岐線がM28、阿佐東線がAK28であった。
のりば |
方向 |
行先
|
1
|
上り 下り
|
阿波海南・牟岐方面(当駅始発) 甲浦方面(牟岐線から直通の場合)
|
2
|
下り 上り
|
甲浦方面(当駅始発) 阿波海南・牟岐方面(阿佐東線から直通の場合)
|
駅周辺
阿波海南駅方面には、構造物のみの町内トンネルが見える
元は海部町(その後合併して海陽町)の玄関口として設けられた。
駅周辺には主に個人経営の店舗が点在し、その東には神社や漁港がある(主に海陽町海部庁舎付近の道を使って移動する)。その神社では毎年11月3日(文化の日)に七五三祭りが例年行事として行われ、その年に来場した子供(もしくは親子連れ)のポラロイド写真が後日、ピアカイフ内にて数日間展示されている。
当駅北側の阿佐東線上にある町内()トンネルは、当初は山を貫いていたが、宅地開発などによって山が切り崩された結果、構造物のみのトンネルとなり[19][20]、赤瀬川原平の『超芸術トマソン』に「純粋トンネル」として紹介されたり、テレビ番組(「巨泉のこんなモノいらない!?」、「投稿!特ホウ王国」など)、「Rail Magazine」(ネコ・パブリッシング)連載の「トワイライトゾ〜ン」等でも多数取り上げられ、一躍有名になった。
北隣の阿波海南信号場とは海部川大橋を挟んで1.4 kmと距離が短い(JR時代の阿波海南駅 - 当駅間は1.5 kmであった)。
- 行政機関
- 金融機関・郵便局
- 教育機関
- 商業施設
- 宿泊施設
- ふれあいの宿 遊遊NASA(駅前からタクシーまたは車で約5分。徒歩だと約15分)
- 民宿かいふ(徳島銀行海部支店横に所在)
- その他
- 道路
バス路線
一般路線
- 徳島バス南部
- 海陽町営バス
- 海部駅前バス停に停車する。日曜日や1月1日から3日までは運休。
- 海部線(上り)奥浦・鞆浦・役場前車庫方面
- 海部線(下り)海部庁舎前・野江・芝・大井方面
高速バス
- 徳島バスの昼行高速バスが、当駅から約300メートルの中四国クボタ海部営業所前に位置する海部バス停に停車する。
※阿南駅 - 甲浦間のみ途中乗降可能。
その他
隣の駅
- 阿佐海岸鉄道
- ■阿佐東線
- ※括弧内はバスモード停留所および信号場
- (阿波海南駅停留所 - 阿波海南信号場) - 海部駅 - 宍喰駅
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
海部駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク