白根 松介(しらね まつすけ、1886年(明治19年)10月30日[1] - 1983年(昭和58年)7月28日[1])は、日本の宮内官僚、政治家、華族。貴族院男爵議員、宮内次官。
経歴
東京府で内務官僚・白根専一の二男として生まれる[1]。父の死去に伴い1898年(明治31年)7月18日に男爵を襲爵[1][2]。
東京高等師範学校附属中学校、第六高等学校を経て、1911年(明治44年)7月、東京帝国大学法科大学政治学科を卒業[1]。同年8月、内務省に入省し神奈川県属となるが、1912年(明治45年)2月、依願免本官[1]。1913年(大正2年)11月、文官高等試験行政科試験に合格[1][3]。
1913年12月、逓信省為替貯金局書記に任官し、1914年(大正3年)7月、宮内省に転じ帝室会計審査官補に就任[1]。以後、大臣官房庶務課長、兼秘書課長、大臣官房総務課長、内匠頭、内蔵頭などを歴任し、1936年(昭和11年)5月、宮内次官に就任し、1945年(昭和20年)6月まで在任した[1]。
1945年10月27日、貴族院男爵議員補欠選挙で当選し[4]、公正会に所属し1947年(昭和22年)5月2日の貴族院廃止まで在任した[5]。その後、日本赤十字社常任理事を務めた[1]。
栄典
- 勲章
- 外国勲章佩用允許
親族
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 『日本近現代人物履歴事典』274頁。
- ^ a b c 『平成新修旧華族家系大成』上巻、765頁。
- ^ 『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』207頁。
- ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、53頁。
- ^ 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』74頁。
- ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。
- ^ 『官報』第5107号「叙任及辞令」1944年1月25日。
- ^ 『官報』第2725号「叙任及辞令」1936年2月4日。
- ^ 『「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣 明治・大正篇』竹内正浩、実業之日本社, 2017、「伊藤博文」の章
参考文献
- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館、1996年。
- 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
- 秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』東京大学出版会、2002年。
日本の爵位
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先代 白根専一
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男爵 白根(専一)家第2代 1898年 - 1947年
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次代 華族制度廃止
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