『薔薇の葬列』(ばらのそうれつ)は、1969年制作の日本映画。
映画評論家、実験的映像作家として知られていた松本俊夫監督の劇場用長編第1作であり、ピーター(池畑慎之介)のデビュー作でもある。英題は "Funeral Parade of Roses"。
作品概要
新宿のゲイバー 「ジュネ」の看板トランスジェンダー女性であるエディは、経営者の権田と親密な関係にある。それを知った店のママ、レダは嫉妬の炎を燃やし、エディを傷つけようとするが失敗。店も権田も独占したエディは、ある事をきっかけに自らの宿命を悟る。
1967年に公開された伊映画『アポロンの地獄』をベースにし、猥雑なエネルギーに満ちた60年代末期の新宿を舞台に描かれる「裏オイディプス物語」。俳優たちがカメラに向かって素で語ったり、当時活躍していた先端的芸術家、文化人が友情出演していたりと、アヴァンギャルド映像作家・松本俊夫ならではの趣向が凝らされている。
その他
スタッフ
- 監督 - 松本俊夫
- 脚本 - 松本俊夫
- 撮影 - 鈴木達夫
- 美術 - 朝倉摂
- 編集 - 岩佐寿枝
- 音楽 - 湯浅譲二
- 製作 - 工藤充
- 録音 - 片山幹男
- 照明 - 久米成男
- 美術 - 朝倉攝
- 演出助手 - 上杉健、栗田邦夫、岡村昭夫、原正孝
- 撮影助手 - 佐藤俊彦、中村初男、長田勇
- 照明助手 - 中村栄一、上杉太司
- 美術助手 - 山崎裕久
- 記録 - 馬道子
- 音響効果 - 福島効果
- 現像所 - 東洋現像所
- 録音所 - 東京スタジオセンター
キャスト
(特別出演)
外部リンク