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貝塚市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
貝塚市(かいづかし)は、大阪府の泉南地域に位置する市。
願泉寺の寺内町を中心に発展してきた。古代より櫛の生産が行われ、日本最古の櫛の産地ともいわれる[1]。1960年代に「東洋の魔女」と称されたニチボー貝塚女子バレーボールチームの活躍[2]で知名度を上げた。
地理
隣接する自治体
人口
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2015年(平成27年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.0%減の88,694人であり、増減率は府下43市町村中22位、72行政区域中43位。
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貝塚市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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貝塚市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 貝塚市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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貝塚市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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73,366人
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1975年(昭和50年)
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79,506人
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1980年(昭和55年)
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81,162人
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1985年(昭和60年)
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79,591人
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1990年(平成2年)
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79,234人
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1995年(平成7年)
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84,653人
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2000年(平成12年)
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88,523人
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2005年(平成17年)
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90,314人
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2010年(平成22年)
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90,492人
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2015年(平成27年)
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88,694人
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2020年(令和2年)
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84,443人
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総務省統計局 国勢調査より
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町丁・字
歴史
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古代より日根郡澤村(現・貝塚市澤)を中心に木櫛(つげ櫛)の生産が盛んで、「和泉櫛」「近木櫛」の名で全国に知られた。現在もつげ櫛の生産量は日本一を誇り[5]、市のマスコットキャラクター「つげさん」のモチーフになっている。
願泉寺の場所には、元は行基が開基したとされる庵寺があり、和泉国・紀伊国への布教途上にあった蓮如がこの庵寺に逗留している。近世初頭に多くの寺内町がその特権を失う中で、貝塚は近代初頭まで諸役免許の特権を有する寺内町として残った。
1943年(昭和18年)5月1日付で、大阪府下で10番目に市制を施行し貝塚市が発足した。その後は平成の大合併に伴い、一時期は隣接する岸和田市との合併を模索した時期もあったが[6]、合併協議会すら設立されずに立ち消えとなった。
ただし岸和田市と共同で一部事務組合「岸和田市貝塚市清掃施設組合」を組織し、清掃工場「岸和田市貝塚市クリーンセンター」を共同運営[7]するなど、各種行政サービス上での協力・提携関係はみられる。
地名の由来
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「貝塚」という地名については、元は「海塚(かいづか。塚は点のある
)」の文字が使われていたが、16世紀後半に一向宗の自治都市である寺内町がつくられた時には、「貝塚」(同) の字が使われていたことが、市に残る古文書からもうかがえる。寺内町を除く旧村は、現在は「海塚(うみづか)」と呼ばれている。
なお「貝塚」といえば一般的には「貝殻の塚」である貝塚として縄文時代の遺跡を指すことから、貝塚遺跡に関連して地名が付けられたとの説もあるが、貝塚市域では貝塚を伴う遺跡が発見されていないことからその関連性は証明できず、「貝塚」の地名の由来に関する確証ある説は定まっていない。
沿革
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中近世
明治以降
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行政
市長
代 |
氏名 |
就任 |
退任 |
備考
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1 |
佐々木仙太郎 |
1943年(昭和18年)5月1日 |
1946年(昭和21年)1月29日 |
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2-5 |
北野彌一郎 |
1946年(昭和21年)3月12日 |
1958年(昭和33年)3月1日 |
|
6-8 |
岡本義雄 |
1958年(昭和33年)4月13日 |
1970年(昭和45年)1月15日 |
|
9-18 |
吉道勇 |
1970年(昭和45年)2月11日 |
2010年(平成22年)2月10日 |
1970年の初当選以来、10期40年を務め上げ勇退。
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19-21 |
藤原龍男 |
2010年(平成22年)2月11日 |
2022年(令和4年)2月10日 |
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22
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酒井了
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2022年(令和4年)2月11日
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現職
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1期目
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市章・標語
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- 市章は、貝塚市の「貝」の字を象徴文字にして中央に配し、大阪湾の波頭5つで囲み、さらに外側を当地にあった名松「姫松」の松葉で結んだ星形(五芒星)で囲んでいる。1931年の新生「貝塚町」発足時、旧郡界(南郡と日根郡)を跨ぐ合併となったため、5町村の固い契りを願ってこのデザインを採用した。
- 市の標語は「『魅力かがやき 未来へつなぐまち 貝塚」である。
市民サービスコーナー
- 浜手地区市民サービスコーナー - 二色2-7-2(浜手地区公民館内)
- 山手地区市民サービスコーナー - 東山7-10-1(山手地区公民館内)
立法
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貝塚市議会
2022年5月19日現在[8]。
- 定数:18名(欠員1名)
- 任期:2019年(令和元年)5月1日 - 2023年(令和5年)4月30日
- 議長:藪内留治(無所属、5期)
- 副議長:南野敬介(無所属、4期)
会派名 |
議席数 |
議員名(◎は代表)
|
公明党議員団 |
4 |
◎谷口美保子、前園隆博、中山敏数、北尾修
|
新政クラブ |
2 |
◎阪口芳弘、真利一朗
|
市民ネット貝塚 |
3 |
◎川岸貞利、阪口勇、平岩征樹
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自由市民 |
2 |
◎飯野雅由、田畑庄司
|
大阪維新の会 |
2 |
◎中川剛、樽谷庄道
|
無会派(無所属) |
2 |
出原秀昭、明石輝久
|
2024年1月1日現在[9]
- 定数:1名
- 任期:2023年(令和5年)4月29日〜2027年(令和9年)4月8日
氏名 |
会派名 |
当選回数
|
牛尾治朗 |
大阪維新の会大阪府議会議員団 |
1
|
衆議院
経済
産業活性化への取り組みとして、市では関西国際空港に近いというメリットを活かし、近木川河口右岸の二色の浜パークタウンのさらに沖合を埋立造成して工業団地「二色の浜産業団地」を建設し、企業誘致に積極的に取り組み、三洋電機(現:パナソニック)や明治乳業株式会社の工場誘致に成功した[10]。
産業人口については、大阪市や堺市など大阪府内の大都市へ通勤する市民もいるが、どちらかといえば貝塚市内や岸和田市など地元の企業に勤める市民が多い。[要出典]
主な産業
貝塚市に拠点を置く主な企業
- ユニチカ貝塚工場跡
- かつて存在した事業所
金融機関
日本郵政グループ
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貝塚郵便局
貝塚市内の郵便番号は「597-00xx」「597-01xx」(いずれも貝塚郵便局の集配担当)となっている。ただし、三ツ松2576番地(590-0461)は熊取郵便局(泉南郡熊取町紺屋)の集配担当となっている。
- 2012年12月現在。
- 貝塚蕎原簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、貝塚・貝塚半田の各郵便局ではホリデーサービスを実施。
- 貝塚郵便局(海塚(うみづか)) - 集配局。
- 貝塚南町郵便局(南町)
- 貝塚半田郵便局(半田)
- 貝塚加神(かしん)郵便局(加神)
- 貝塚二色パークタウン郵便局(二色)
- 貝塚麻生中(あそなか)郵便局(麻生中)
- 貝塚久保郵便局(久保)
- 堀 郵便局(堀)
- 貝塚三ツ松郵便局(三ツ松)
- 貝塚沢郵便局(澤)
- 貝塚小瀬(こせ)郵便局(小瀬)
- 貝塚森郵便局(森)
- 貝塚橋本郵便局(堤)
- 水間郵便局(水間) - 元集配局。
- 貝塚蕎原(そぶら)簡易郵便局(蕎原)
対外関係
姉妹都市・提携都市
- カルバーシティとの姉妹都市提携は「東洋の魔女」として知られていたニチボー貝塚女子バレーボールチーム(のちのユニチカ・フェニックス)が1962年の世界バレーボール選手権大会の帰路にロサンゼルスで親善試合を行い、カルバーシティから招待を受け歓迎されたことがきっかけで1965年4月に締結され、学生の相互派遣などの交流が行われている。またカルバーシティ市役所には貝塚市から寄贈された「ふとん太鼓」が展示されている。市内の小学校では日本語教育を実施しているところもある。[要出典]
公共施設
市の施設
図書館・文化施設等
貝塚市歴史展示館
貝塚市半田138-1
貝塚市民図書館
貝塚市畠中1-12-1
市民福祉センター
貝塚市畠中1-10-1
- コスモスシアター(貝塚市民文化会館)[25] - 畠中1-18-1(財団法人貝塚市文化振興事業団が運営)
- 中央公民館 - 畠中1-18-1(コスモスシアター2階)
- 浜手地区公民館 - 二色2-7-2
- 山手地区公民館 - 東山7-10-1
- 貝塚市民図書館[26] - 畠中1-12-1
- 総合体育館 - 畠中1-13-1
- 市民福祉センター - 畠中1-10-1
- 貝塚商工会議所 - 二色南町4-7
- 貝塚市歴史展示館[27](愛称「ふるさと 知っとこ!館」) - 半田138-1
- 旧ユニチカ貝塚工場事務所。ニチボー貝塚女子バレーボールチームの優勝トロフィーをはじめとする資料および旧体育館の床板の一部が展示されている。
- 善兵衛ランド(天文施設、岩橋善兵衛にちなむ) - 三ツ松216
- そぶら貝塚ほの字の里[28] - 蕎原2114
- 天然温泉 森の浴場「ゆの館」
- ほの字の館(宿泊)
- レストラン「彩」
- ガーデンテラス(朝食は朝がゆが人気、昼・夕食はバーベキュー)
- げんきの館(スポーツ施設)
- 木工室
- 炭焼き小屋
- そば打ち体験など
- 自然遊学館[29] - 二色3-26-1
- ハート交流館[30] - 福田91
- 市民の森公園
- シェルシアター[31] - 二色3-26(市民の森内)
- 関空交流館[32] - 貝塚市二色3-25-5(市民の森公園内)
- 貝塚市営第1プール - 第5プール
防災
医療機関
- 市立貝塚病院 - 堀3-10-20
- 市立休日急患診療所 - 畠中1-18-8
府・国の施設
社会保険庁 貝塚社会保険事務所
貝塚市海塚305-1
教育関係
大学
高等学校
公立
私立
中学校
小学校
交通
鉄道
南海本線 貝塚駅
貝塚市海塚137
中心となる駅:貝塚駅
バス
市内を走る水間鉄道(水鉄バス)
自社路線「コスモスライナー」
コミュニティバス「は〜もに〜ばす」
(水間鉄道へ運行委託)
なお、貝塚市外と市内にまたがって運行する一般路線バスや高速バス路線はない。
道路
港湾
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
孝恩寺観音堂(国宝)
和泉葛城山 展望台
貝塚市蕎原/岸和田市塔原町
和歌山県紀の川市切畑
和泉葛城山の山頂にあるこの展望台から関西国際空港など大阪府南部が一望できる。
祭事
貝塚市出身の著名人
政治家
経済人
学術
芸能人・文化人
スポーツ選手
その他
ゆかりの人物
その他
脚注
関連文献
- 『貝塚町史:要綱』貝塚町、1941年。NDLJP:1042181。
- 人事興信所編『人事興信録 第12版 下』人事興信所、1940年。
- 人事興信所編『人事興信録 第13版 下』人事興信所、1941年。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
貝塚市に関連するカテゴリがあります。