香港スプリント(ホンコンスプリント; 中: 香港短途錦標/英: Hong Kong Sprint)とは毎年12月中旬に香港沙田競馬場の芝1200メートル (m)で行われる3歳以上の競馬の競走である。
香港国際賽事(香港国際競走)として、香港カップ (芝2000 m)・香港マイル (芝1600 m)・香港ヴァーズ (芝2400 m)といった国際G1(グループワン)と同日に開催されている。
香港競馬年度シーズンの最初の短距離路線のG1競走でヨーロッパや日本、オセアニアから第一線級のスプリンターが多数出走する。
近年の日本競馬においてはスプリンターズステークスが2000年に10月第1週に移動した事により、スプリント路線のその年の締め括りとして当競走に出走するローテーションが定着しつつある。2012年は日本のロードカナロアが優勝。これで香港国際賽事の全てのレースで日本馬が優勝したことになる。
歴史
- 1999年 国際リステッド競走として創設、当初の施行距離は芝1000メートル (m)。
- 2000年 国際G3に昇格。
- 2001年
- 2002年
- 国際G1に昇格。
- All Thrills Too(オールスリルズトゥー)が当時のレコード56秒4で優勝。史上初の3連覇を狙ったファルヴェロンは3着に終わった。
- 2004年 地元香港の英雄Silent Witness(サイレントウィットネス)が当時13戦無敗のまま、2頭目の連覇。
- 2006年
- グローバル・スプリント・チャレンジシリーズに参加し、その最終戦として開催(2017年を最後に休止)。それに伴い施行距離を芝1200 mに変更。スタート地点も従来の直線コースからバックストレッチへ移動。
- Absolute Champion(アブソリュートチャンピオン)が2021年現在も記録されているレコード1分07秒8で優勝。2着サイレントウィットネスに4馬身4分の1での勝利は当時最大着差だった。
- 2009年 地元香港のセイクリッドキングダムが2007年以来2度目の優勝を達成した。
- 2010年 南アフリカ共和国のジェイジェイザジェットプレーンが優勝。同レースはそれまでオーストラリアの出身馬の優勝が目立っていたが、オーストラリア出身以外で初の優勝になった。
- 2011年 総賞金を1200万から1400万香港ドルへと200万ドル増やし香港ヴァーズと同じ賞金額になった。
- 2012年 日本のロードカナロアが優勝。
- 2013年 日本のロードカナロアが史上3頭目の連覇。2着のアイルランド調教馬・ソールパワーに5馬身差をつけての優勝は、これまで記録していたアブソリュートチャンピオンの従来の記録を7年振りに更新した。
- 2018年 ミスタースタニングが史上4頭目の連覇。
- 2020年 日本のダノンスマッシュが優勝。
- 2021年 多重落馬により、アメージングスター・ナブーアタックの2頭が予後不良となる[1]。他にも日本のピクシーナイトら2頭が競走中止し、競走中止は出走馬12頭の 1/3 を占める計4頭となった[2]。
歴代優勝馬
日本調教馬の成績
脚注
- ^ “【香港スプリント】ピクシーナイト馬体は異常なし、香港の2頭が予後不良に | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月12日閲覧。
- ^ 香港スプリント(G1) 芝右1200 m / 天候 : / 芝 : 良 - netkeiba.com (2021.12.12)
- ^ 2017年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2017年12月10日閲覧
- ^ “2018年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2018年12月9日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “2019年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2019年12月8日). 2019年12月8日閲覧。
- ^ 2020年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2021年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2021年12月14日閲覧
- ^ 2022年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2023年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
外部リンク