劇場があったYES-NAMBAビル
5upよしもと (ファイブアップよしもと)は、大阪府 大阪市 中央区 難波千日前 にあったお笑い 専門の劇場。2011年 1月1日 に開館、2014年 11月24日 を以て閉館された。なんばグランド花月 の向かい、YES-NAMBAビル[注釈 1] の5階にあった。
概要
2010年 12月3日 に閉館したbaseよしもと (現NMB48劇場 )を引き継ぐ若手お笑い芸人の拠点として、2011年 1月1日 に大阪府 から吉本興業 に返還された大阪府立上方演芸資料館 (ワッハ上方)内のワッハホールを改装し開業。座席数は最大313(A列からO列の15列×21席 A列のみ19席)。
劇場名の「5up」 とは旧baseよしもとのあった地下階から現在の5階に上がったこと、若手芸人の飛躍の場となる期待をこめて命名された。
過去には、『銀シャリの5upベイベー 』(GAORA )、『わっしょい!5up 』(ABCテレビ )[注釈 2] 、『ソガのプワジ 』(毎日放送 )[注釈 3] 、『熱血!人情派コメディ しゃかりき駐在さん 』(ABCテレビ)[注釈 4] の収録が行われていた。
また、当劇場を本拠とする若手芸人がパーソナリティを務めるラジオ番組 『5upよしもと ガチモリ 』がラジオ大阪 で放送されていた。
劇場所属ではない芸人のイベントも催しており、また東京所属芸人による全国ツアーの大阪会場として使用されることが多かった(COWCOW 、佐久間一行 など)。
2014年 11月24日 に行われたイベントを最後に閉館し、12月1日 より上方漫才協会発足に伴い「よしもと漫才劇場 」 と改名してリニューアルオープンした[1] 。
公演プログラムは若手中心である点に変わりはないが漫才を中心に据えたプログラムとなり、「よしもと漫才ライブ」「極LIVE」 は若手以外にベテラン・中堅の漫才コンビも2~3組程度出演する点が「5up」時代と異なる。
システム
2012年
前身のbaseよしもとと同様なピラミッド形のシステムを採っていた。
「ゼロメンチャレンジ」は、「ファーストバトル」6か月(計3回)累計ポイント上位の組がZEROメンバー昇格をかけて年2回(6月・12月)にライブを行う。昇格が0組の場合もある。
「ファーストバトル」は1stメンバー15組と、「セカンドバトル」2か月(2回)の累計ポイント上位3組によるネタバトル。2か月に1回(奇数月)行う。上位15組が1stメンバーへ。
「セカンドバトル」は 2ndメンバー10組と、「サードバトル」1か月(4回)の累計ポイント上位3組によるネタバトル。毎月末に行う。上位10組が2ndメンバーへ。
「サードバトル」は3rdメンバー10組と、「サードチャレンジ」合格者らによるネタバトル。1か月に4回(木曜日)実施。上位10組が3rdメンバーへ。
「サードチャレンジ」は1か月に16回(土日)実施。毎回2組前後が合格、合格者は翌週のサードバトルへ。
2013年
2012年12月31日 に大阪市中央体育館 で開催された「THE FINAL COUNTDOWN LIVE bye 5upよしもと〜前代未聞!!1万人への手渡しチケットLIVE〜」を以て、芸歴10年以上(大阪NSC25期以上〔扱い含む〕)のメンバーが卒業した[注釈 5] 。新システムへのリニューアルに向けて、2013年1月1日から2月28日までを移行期間とし、卒業組によるソロイベントなどを開催した[2] 。2013年1月7日からの「5upチャンピオンシップ」で「煌〜kirameki〜TOP」3組、「煌〜kirameki〜Member」15組、「煌〜kirameki〜Jr.」30組を決定し、2013年3月1日からは「煌〜kirameki〜West」として新たなピラミッド形のシステムを採っている。観客と審査員による投票の累計ポイントのランキングによって、MemberとJr.は3ヶ月に1回、Jr.とAuditionは1ヶ月ごとに入れ替え戦が実施されていた[3] 。このシステムは、ヨシモト∞ホール 出演芸人による「彩〜irodori〜East」と共通で、定期的に東西交流戦などが行われていた[4] 。また、「煌〜kirameki〜TOP」3組→2組と「煌〜kirameki〜Member」上位4組→5組による「キラメン7」がメディア出演やイベントを通して劇場をPRして盛り立てていた。
2014年
2014年 2月28日 を以て、大阪NSC26〜28期(扱い含む)の59組が卒業した[5] 。このうち46組が同年2月に卒業公演を実施。同年3月からは吉田たち とプリマ旦那 を新たな「煌〜kirameki〜TOP」に据えた新体制となる。さらに、平成26年度 NHK新人お笑い大賞 を受賞したアイロンヘッド が11月公演より「煌〜kirameki〜TOP」に昇格した[6] 。
5upよしもと閉館時までのメンバー
太字は東京進出
煌〜kirameki〜TOP
煌〜kirameki〜Member
煌〜kirameki〜Jr.
煌〜kirameki〜Audition
歴代キラメン7
初代(2013年3月 - 5月):天竺鼠、かまいたち、GAG少年楽団、藤崎マーケット、アイロンヘッド、プリマ旦那、ななまがり
2代(2013年6月 - 8月):天竺鼠、かまいたち、GAG少年楽団、藤崎マーケット、中張又張、コマンダンテ、吉田たち
3代(2013年9月 - 11月):天竺鼠、かまいたち、GAG少年楽団、学天即、藤崎マーケット、吉田たち、アキナ
4代(2013年12月 - 2014年2月):天竺鼠、かまいたち、GAG少年楽団、アキナ、学天即、吉田たち、和牛
5代(2014年3月 - 5月):吉田たち、プリマ旦那、アイロンヘッド、コマンダンテ、ヒガシ逢ウサカ、見取り図、カバと爆ノ介
6代(2014年6月 - 8月):吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ
7代(2014年9月 - 11月):吉田たち、プリマ旦那、アイロンヘッド、見取り図、男性ブランコ、コマンダンテ、尼神インター
8代(2014年11月):吉田たち、プリマ旦那、アイロンヘッド、男性ブランコ、ミキ、コマンダンテ、尼神インター
過去のメンバー
卒業した芸人
2012年12月31日を以て卒業
2014年2月28日を以て卒業
解散した芸人
他多数。
その他
最寄駅
脚注
注釈
^ 建物は吉本興業が所有・管理を行っていたが、2013年4月に売却。売却後も吉本側が引き続き管理を行っている。
^ 『わっしょい!5up』は毎週土曜日の16時台に生放送されていたが、7月16日 の放送を最後に生放送を終了。9月18日 から毎週日曜日深夜24:55からの収録放送として再開した。
^ 無観客で収録。前番組の『やかせて!ソーセージ 』は毎週火曜日から金曜日の深夜に生放送されていた。
^ この番組が放送される『日曜笑劇場 』枠の収録は、例年はなんばグランド花月で通常興行終了後に公開収録が行われるが、2012年4月からの1年間、『吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語 』が上演が優先されたため、本劇場で収録が行われていた。
^ NSC25期以上のメンバーが一部いたが卒業しなかったメンバーもいる(回転ハッスル 、アキナ など)。
^ 2012年4月より東京進出。後に「プラス・マイナス」へ改名。
^ 愛媛県 の住みます芸人 として活動後、ウルフ の脱退により「モストデンジャラス」へ改名。
^ モストデンジャラストリオ脱退後、芸名を「ウルフ」から現在のものへ改名。現在は上京しグレープカンパニー 所属。
^ 2013年7月に吉本退社・上京し、フリーでの活動を経て2015年2月にサンミュージックプロダクション へ移籍。
^ 2014年5月に上京し、吉本興業東京本社 へ移籍。現在は吉本興業福岡支社 所属。
^ 2014年5月31日から東京で活動し、同年8月29日にケイダッシュステージ へ移籍。
^ 2015年1月に東京進出し、同年9月にサンミュージックプロダクションへ移籍。
出典