5年3組魔法組 |
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ジャンル |
テレビドラマ |
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原作 |
大堂勲 |
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脚本 |
辻真先 ほか |
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監督 |
山田稔 ほか |
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出演者 |
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オープニング |
「それいけ魔法組」 |
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エンディング |
「魔女はいじわる」 |
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製作 |
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制作 |
NET→テレビ朝日 |
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放送 |
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放送国・地域 | 日本 |
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放送期間 | 1976年12月6日 - 1977年10月3日 |
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放送時間 | 月曜19時 - 19時30分 |
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放送分 | 30分 |
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回数 | 41 |
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『5年3組魔法組』(5ねん3くみ まほうぐみ)は、1976年12月6日から1977年10月3日までNET[注釈 1]系列で、毎週月曜19時 - 19時30分(JST)に全41話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組。
概要
魔法を題材としたファンタジー特撮番組。魔女そのものが主人公ではなく、魔法の力を与えられた少年たちが中心となっているのが特徴である[1]。
魔女ベルバラは、演じる曽我町子のはまり役と言われ[2][3]、曽我自身もこの役を気に入っていたという[1]。
夢のある内容で人気を博し、当時の視聴者層である小学生はクラス替えで「5年3組」になると他クラスから羨ましがられるほどであった。[要出典]
ストーリー
5年3組の仲良し五人組のアサコが蹴った缶が偶然、前を歩いていたおばさんに当たってしまいケガをさせてしまう。アサコはおばさんを自分の家に連れていき、治療をする。そして、回復したおばさんは、青いバッグ(MJ(マジ)バッグ)を忘れて帰ってしまった。慌てておばさんを追う5人組だったが、そこで見たものは、ほうきに乗って空を飛んでいるおばさん=魔女ベルバラだった。魔女ベルバラは不思議でおかしな魔法の7つ道具の入ったMJバッグを5人組に預ける。5人組と「MJバッグ」とベルバラによる大騒動が始まるのだった。
登場人物
魔法組
- 岩館 モスケ(ガンモ):すのうち滋之
- ちょっぴりポッチャリした腕白少年。
- 宗方 マサキ(ハテナマン):増田康好
- 何か考える時に「はてな?」と首をひねる。5人の中ではブレーン的な存在で、MJバッグの管理も任せられている。
- 竹田 リンイチ(チクワ):江村和紀
- 5人の中で唯一眼鏡をかけている。
- 小原 アサコ(ショースケ):神アコ
- 男勝りな少女。一人称は「僕」。じつは「女らしさ」にあこがれている。
- 田代 ミツコ(ミコ):尾崎ますみ
- しっかり者で心やさしい少女。
魔界
- 魔女ベルバラ:曽我町子
- 魔界からやってきた魔女で年齢は575歳。5人組から「おばさん」「お婆さん」と言われるが、本人曰く魔女としてはまだ「お嬢さん」。MJバッグの本当の持ち主である。ジェット箒にまたがる。意地悪が大好きで、5人組にちょっかいを出しては面白がっている。本音では5人を大変気に入っており、本当の危機には身を挺して助けたりもする。
- MJくん:八代駿(声)、大槻義夫(操演)
- MJバッグに潜んでいる妖精。
- 老魔女ジョーカー:田中筆子
- ベルバラの上司。魔法の七つ道具は彼女が制御担当である。マンガンキーのしっぺ返しも、彼女の思惑で発動させていたが、「しっぺ返しのしっぺ返し」による、制御装置故障のとばっちりを受けたことがある[注釈 2]。
- チビバラ:有馬加奈子
- 第37話のみ登場。ベルバラの親戚で、いたずら好きの魔女。人間の社会がみたくて魔法の国からやってきた。
東町小学校
- 高牧先生(タマキ):団しん也
- 5年3組の担任。転勤辞令を受け、第10話で東町小学校を離れた。
- 森本先生(カンザブロー):園田裕久
- 第9話から東町小学校に赴任した。
- 乙竹 姫子先生(鬼姫先生):小野ひずる
- 第35話から東町小学校に赴任した。
魔法組の家族
- 小原 庄太郎:奥村公延
- ショースケの父。おはら理容室を営んでいる。
- 小原 ユタカ:福田信義
- ショースケの弟。わがままな性格でトラブルメーカーだが、魔法道具を使うこともできるので6人目の魔法組メンバーと言ってもいい存在。
- ユタカの母:八百原寿子
- 岩館 大介:川口英樹
- ガンモの兄。
- モスケの父:守屋俊志
- モスケの母:上野綾子
- 宗方 ルリ子:遠藤美絵
- ハテナマンの妹。
- マサキの父:酒井則博
- マサキの母:芦沢孝子
- 竹田 理恵:野川愛
- チクワの姉。
- リンイチの父:福岡正剛
- リンイチの母:浜田ゆう子
七つ道具
MJバッグに収められている魔法の道具。道具を使用するときの呪文は「アバクラタラリン・クラクラマカシン」。呪文に続いて命令する[3]。メタモライトやバンノーダーなら対象を指定する。マンガンキーなら願いを言う。呪文さえ知っていれば誰でも使用することができる。実は全ての魔法の七つ道具は、魔法界の制御装置が効果を司り、マンガンキーの「しっぺ返し」の「呪い返し」[注釈 3]で、装置が故障したことがある。
- メタモライト
- 厚い本の形状の道具で背表紙の部分にライトがあり、照らしたものを何にでも変身させることができる[3]。ショースケが鏡を使い「かっこよくて頭のいい男の子」に変身しようとしたところ、なぜかハテナマンになってしまった。
- ペンタゴン
- 物の大きさを自由に変えることが可能な眼鏡型のレンズ。他人の心を読み取ることも可能[3]。
- ボイスボール
- 収納時は野球ボールの形をしており、二つに割れてヘッドホン型になる。スピーカーや声帯模写・通訳にも使え、動物や植物とも会話ができる[3]。
- バンノーダー
- ピストル型のマジックハンド。先端にU字磁石がついてあり、ハンドルを回すと何でも引き寄せることができる[3]。対象指定をきちんとしないと、コップの中の牛乳だけを引き寄せたりしてしまう。
- MJシーバー
- 両面筆箱のような形状の通信機[3]。
- マジッカー
- 収納時は掌大の2枚の正三角形の板。2枚を組み合わせ六芒星の型にして呪文を唱えると大きくなり、ボディから上へ伸びる3本のアームの先端にプロペラがついた形状をした乗用の飛行円盤となる[3]。作中、最も多用された魔法道具。
- マンガンキー
- 懐中時計の形をしたペンダントで、念じると何でも願い(万願)が叶うが、使った者は必ず反動の「しっぺ返し(何らかの不運な出来事)」を受ける[3]。「しっぺ返し」の程度は叶えた願いの大きさに比例し、あまりに大きな願いは命を奪われる恐れもある危険な道具。常に最後の手段として使われる。あまりにも万能過ぎるために、前述の通り「しっぺ返しのしっぺ返し」すら有効。
スタッフ
- 原作:大堂勲
- プロデューサー:吉津正(NET→テレビ朝日、21話まで)、福富哲(NET、16話まで)、松永英(大広)、平山亨(東映、18話まで)、阿部征司(東映)
- 音楽:菊池俊輔
- 音楽制作:あんだんて
- 撮影:山本矩雄、小林武治、工藤矩雄
- 照明:酒井信雄、高椋康夫、元持秀雄
- 美術:川村晴通
- 助監督:長石多可男、鈴木隆志、小野多美雄
- 録音:北條照二
- 編集:望月徹
- 選曲:秋本彰
- 効果:原田千昭
- 制作主任:小迫進、林みのる、隈部文康
- 記録:森美禮、高橋たつ子、井上かずえ、杉山昌子、高橋千津子、松丸春代、牧野千恵子
- 特撮:特撮研究所、中村義幸
- 装置:協和美建
- 制作事務:大橋四郎(21話まで)
- 現像:東映化学
- 企画協力:企画者104
- 擬斗:伊達弘
- 造型:コスモプロダクション
- 衣裳:東京衣裳
- 衣裳協力:イワカミ、花咲、ピノチオ
- 装飾:大晃商会
- 美粧:入江美粧
- 制作担当:市倉正男、黒木勝利
- 仕上担当:穴井俊雄
- 制作:NET[注釈 1]、東映、大広
主題歌
- 第3話以降タイトルコールを変更、コーダ部分に編集が加えられ、5話以降はそれまで横書きだったテロップを縦書きに変更。11話以降は高牧先生の紹介カットが森本先生に差し替えられ、22話からは映像が大幅に変更された。
- エンディング(ED):『魔女はいじわる』(作詞:八手三郎/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:曽我町子、ザ・チャープス)
OP映像では、OPの歌詞テロップも表示された(前番組の『ザ・カゲスター』では、歌詞テロップを割愛(OP・ED共々))。なお、ED映像では歌詞が表示されなかった。
放送日程
1976年12月27日は、『'76 ちびっこものまね紅白歌合戦』、1977年4月3日は『おめでとう! 新入学だよドリフターズ』の特別番組が編成されたため、1977年6月13日は『ゴールデンナイター』大洋対巨人戦のため休止[4]。複数の書籍で、放送回数を38回としているのは誤り[2][3]。
映像ソフト化
ネット配信
コミック版
- 『てれびくん』、『テレビランド』に連載。てれびくん版は第1回のみ桜多吾作、2回目以降はおだ辰夫。テレビランド版は山田ゴロ(「東せんぼう」名義)。
- おだ版は、メインの登場人物と魔法道具の設定のみを使った、ほぼオリジナルのギャグ作品。
放送局
脚注
注釈
- ^ a b 1977年4月よりテレビ朝日。
- ^ 「しっぺ返しのしっぺ返し」が制御装置故障を引き起こし、しっぺ返し発動寸前の彼女の目前で爆発した。
- ^ ショースケのとっさのアイディアで、「しっぺ返しのしっぺ返し」をマンガンキーに願ったため。
- ^ 1977年10月8日まで放送[16]。本番組終了後はヤッターマンの同時ネットに切り替えられた。
出典
- ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 379
- ^ a b 竹書房/イオン 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、137頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ a b c d e f g h i j 竹中清 編『完全無欠の東映ヒーロー100』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2004年11月1日、47頁。ISBN 4-19-730109-X。
- ^ 『毎日新聞』1976年12月27日、1977年4月3日、1977年6月13日付朝刊、ラジオ・テレビ欄。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1977年(昭和52年)3月、テレビ欄。
- ^ 『デーリー東北』1976年12月17日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1977年6月21日 - 1978年4月15日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『秋田魁新報』1977年9月テレビ欄。
- ^ a b 『日刊スポーツ』1976年12月11日 - 1977年10月8日付テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1976年12月6日 - 1977年10月3日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1976年12月11日 - 1977年10月8日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年12月6日 - 1977年10月3日付テレビ欄。
- ^ 『静岡新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1977年2月7日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1977年10月8日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1977年2月12日付、1977年4月2日付各朝刊、テレビ欄。
- ^ 『山陰中央新報』1977年9月テレビ欄。
- ^ a b 『山陽新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ a b 『中国新聞』(縮刷版) 1977年(昭和52年)8月、テレビ欄。
- ^ 『中国新聞』(山口版)1977年9月テレビ欄。
- ^ 『徳島新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ a b 『熊本日日新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ 『大分合同新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ 『南日本新聞』1977年9月テレビ欄。
- ^ 『沖縄タイムス』1977年9月テレビ欄。
参考文献
関連項目
- ジャッカー電撃隊 - 本作品の第22話にジャッカー電撃隊の4人がゲストとして登場。
NET→テレビ朝日系列 月曜19:00 - 19:30 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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