Wingdings は装飾記号(ディンバット、Dingbats)を集めたパイフォントである。Microsoft Windows では3.1 の頃から標準搭載されている。Charles BigelowとKris Holmesによってデザインされた。
概要
1990年 にWindows 3.1のフォントとしてバンドルされたことが最初である。
この系列のフォントとしては、Wingdings 2とWingdings 3というフォントも存在し(Microsoft Office などに含まれる)、実装されている文字がそれぞれ異なるものとなっている。
2014年6月に規格化されたUnicode 7.0においてこれらの文字が全て含まれるようになり、特殊なパイフォントや外字を用いなくても表せるようになった[1] 。
Q33 NYと入力したときに出現する文字列
一部の文字は都市伝説 の題材にされることがある。一例として2001年のアメリカ同時多発テロ を予言したフォントとして扱われる点が挙げられる。これは「ニューヨーク市クイーンズ通り33番地」を略した「Q33NYC」をこのフォントで入力すると「飛行機・ビル・ビル・ドクロ ・六芒星 ・サムズアップ 」が表示され、ビルに飛行機が突っ込んで死者が出る様子を示唆していると解釈されたためである[2] [3] 。なお、「Q33NY」は実際の世界貿易センターの住所ではなく[4] [5] 、そもそもマンハッタンに「クイーンズ通り」は存在しない。
NYCと入力した時の文字列
また、Wingdingsの「NYC」の記号は、Windows 3.1のリリースからわずか数日後、Wingdingsの「NYC」(ニューヨーク市の略語として頻繁に使用)という文字列が、髑髏と十字架、ダビデの星、サムズアップと割り当てられていることが発見。一部の人々はニューヨークのユダヤ人コミュニティに言及した反ユダヤ主義 のメッセージであると主張した[6] 。後に発売されたWebdingsの「NYC」の文字列は、I Love New York のロゴにちなんで、目(アイ→ "I" )、ハート("Love")、大都市のスカイライン("New York")と言った文字列に意図的に修正された[7] 。
一覧
関連項目
出典
脚注
^ “Unicode 7.0.0 ”. www.unicode.org . 2020年6月25日 閲覧。
^ “【タイプデザイン】9.11予言文字からダサすぎる文字まで… 有名フォントをめぐるビックリ秘話5選 (2017年6月5日) ”. エキサイトニュース . 2020年6月25日 閲覧。
^ “謎の絵文字みたいなフォント「Wingdings」はなぜ存在しているのかという知られざる歴史 ”. GIGAZINE . 2020年6月25日 閲覧。
^ 宇佐和通 『THE都市伝説』 新紀元社、2004年、166-167頁。
^ 松山ひろし『3本足のリカちゃん人形―真夜中の都市伝説』イースト・プレス、2003年、205-206頁。
^ “Does Microsoft's Wingdings font includes hidden anti-Semitic and 9/11-referential messages? ”. snopes.com (2005年12月11日). 2020年6月19日 閲覧。
^ Glasner, Joanna (2001年9月22日). “MS Denies Wingding Thing, Again” . Wired . ISSN 1059-1028 . https://www.wired.com/2001/09/ms-denies-wingding-thing-again/ 2020年6月25日 閲覧。