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この項目では、スペインの基礎自治体について説明しています。その他の用法については「オリオ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
オリオ(Orio)は、スペイン・バスク州ギプスコア県のムニシピオ(基礎自治体)。ウロラ=コスタ郡に属している。オリア川がビスケー湾のカンタブリア海に注ぐ河口から1.5kmの距離にある漁村である。2017年の人口は5,857人。
地理
面積は9.81km2であり、2017年の人口は5,857人である。人口のうち約4,000人は中心市街地に居住しているコンパクトな町である。自治体の最高峰は標高362mのククアリ山である。
南や西はアイアと接しており、東はウスルビル(スペイン語版)やサン・セバスティアンと接しており、北はビスケー湾である。西3kmにサラウツがあり、東10㎞にラサルテ=オリアがある。ギプスコア県の県都サン・セバスティアンまでの距離は15㎞。バスク鉄道海岸線の沿線にあリ、東側のサラウツやスマイアなどと、西側のラサルテ=オリアやサン・セバスティアンなどと鉄道路線で結ばれている。道路交通ではA-8号線がバスク鉄道と並行しており、サン・セバスティアン都市圏と結ばれている。
歴史
バスク人による捕鯨の歴史(英語版)においてタイセイヨウセミクジラが最後に漁獲されたのは1901年のことであり、オリオでは5年ごとにこれを象徴する祭礼が開催されている[1]。この年の最後の捕鯨については、シンガーソングライターのベニート・レルチュンディ(英語版)も歌っている[2]。
1980年7月13日にはオリオ近郊の軍需工場で、テロ組織バスク祖国と自由(ETA)が治安警察隊員に銃撃・手榴弾攻撃を行う事件が発生した。この事件では2人の治安警察隊員が死亡、3人が負傷したほか、バスク祖国と自由の活動家2人も死亡した。1980年はバスク祖国と自由による犠牲者がもっとも多かった年であり[3]、バスク地方では8月20日にビスカヤ県マルキナ=シェメインで4人の治安警察隊員が殺害される事件などが起こっている。
文化
伝統的に漁業が主幹産業であるが、観光業の発展により漁業は重要性を失った。町とビスケー湾との間にあるかつての沼地には、ホテルや別荘やキャンプ場などが建設されている。
ビスケー湾岸における伝統的ボートであるトライネラは今日でも活発であり、クルブ・レモ・オリンピコ・オリオ(スペイン語版)が活動している。オリンピコ・オリオはスペイン国内選手権で15回優勝した強豪であり、黄色の船舶に乗船する。オリオのクラブは遅くとも1879年から活動しており、1965年6月に正式に設立された。
人口
出身者
脚注
外部リンク
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