『ナイアガラ』(原題:Niagara)は、1953年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画である。撮影は1952年6月から同年7月にかけて行なわれた[1]。
概要
ヘンリー・ハサウェイが監督、マリリン・モンロー、ジョゼフ・コットン、ジーン・ピーターズが主演した。モンローにとっては初のカラー(テクニカラー)主演映画であった(前作は『モンキー・ビジネス 』)。
モンローは劇中で「モンロー・ウォーク」と呼ばれた独特の歩き方を披露して話題を呼んだ。彼女が歩いて行く後ろ姿を映したシーンは映画史上、最も長い歩行シーンとされる[2]。
ストーリー
ナイアガラの滝を臨むロッジに夫と宿泊しているローズは、夫ジョージが「レターマン」=陸軍精神科病院にいたことを新婚のカトラー夫婦にほのめかす。新婚の妻は、ローズが滝で愛人パトリックと抱き合っているところを目撃する。ある時、夫はローズが気に入っている「キス」という曲のレコードを壊してしまう。また、夫は露出した服を着ているローズが許せない。
その日の8時半、ナイアガラのライトアップが行われる中、ジョージが二人に人生を愚痴る。翌日、ローズはパトリックと結託してジョージを自殺に見せかけて殺害しようとするが、逆にパトリックがジョージに殺される。そうとは知らないローズは夫の捜査願いを出すが、後に死体安置所で愛人の死体を見つけて気絶する。また、ジョージもロッジを替わったカトラーの妻を殺しそうになる。ローズの企みに気づいていたジョージは、シカゴに逃げようとしたローズを追いつめる。
キャスト
※日本語吹替はDVD&BD収録
スタッフ
- 監督:ヘンリー・ハサウェイ
- 製作:チャールズ・ブラケット
- 脚本:チャールズ・ブラケット、ウォルター・ライシュ、リチャード・L・ブリーン
- 音楽:ソル・カプラン
- 撮影監督:ジョゼフ・マクドナルド
- 編集:バーバラ・マクリーン
- 美術:ライル・R・ウィーラー、モーリス・ランスフォード
- 装置:ステュアート・A・ライス
- 衣装監督:チャールズ・ルメイアー
- 衣装デザイン:ドロシー・ジーキンズ
トリビア
ポリー・カトラー役は当初アン・バクスターが演じることになっていたが、バクスターが降板したことでジーン・ピーターズが役を手に入れた[2]。また、バクスターが降板したことで、マリリン・モンローを目立たせるように内容が変更された[2]。
参考文献
外部リンク
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