『ひょっこりひょうたん島』(ひょっこりひょうたんじま)は、NHK総合テレビジョンで放送された人形劇である。
個性豊かなキャラクターたちがミュージカル形式で数々の笑いと風刺、冒険の物語を繰り広げる。
当然オリジナル版製作当時にそのような設定は存在せず(実際、劇中に於いて登場人物が病気になったり死ぬこともあった)、当時のディレクターやスタッフも認知していなかった[3]。しかし、上記が制作当時から秘密にしていたエピソードとして誤って報じられ、その意外性から広く流布するに至っている。
サンデー先生と5人の子供たち(チャッピ、ダンプ、プリン、博士、テケ)がひょうたん島に遠足にやってくる。するとひょうたん火山が噴火し、急いで避難しようとするが、あと少しのところで橋が壊れ、ひょうたん島が漂流を始める。途方に暮れる6人の頭上に囚人護送用飛行機からシカゴギャングの「マシンガン・ダンディ」が落下。ダンディが島の食べ物を独占しようとしてサンデー先生と言い争いになる。そのさなか、ベランダが壊れ落ちかけたサンデー先生をダンディが助け、仲直り。大量の盗品をいかだに積んだ海賊、トラヒゲがひょうたん島に漂着する。トラヒゲは食べ物を調達しようとするが、「島の食べ物は少ないから」とダンディが拒否、トラヒゲとダンディの決闘となりトラヒゲが敗れる。トラヒゲのテレビでどこかの国の大統領「ドン・ガバチョ」の記者会見を見ていると、ドン・ガバチョがテレビから「こぼれ落ちて」ひょうたん島に登場。トラヒゲ倉庫にあった金庫を博士が開けてしまい、その金庫に子供たちが入り、閉じ込められてしまう。サンデー先生は金庫を開けるためダンディに助けを求める。ダンディは正体がばれるのを恐れてためらうが、意を決して金庫を開ける。すると子供5人の他に、5年前から金庫に閉じ込められていた医者、ムマモメムが出てきた。
ひょうたん島最初の敵は、ライオンを国王にした南洋の国。一見、未開の原住民に見えるが、実は非常に物質文明の発達したタムレ族の住む国にひょうたん島が流れ着き、サンデー先生がタムレ族にさらわれて、島民がサンデー先生を助けようとして、島民とタムレ族で裁判をおこす。そのうちに人食い花デンドロパクパクがあらわれ島民と酋長が決死隊をつくりデンドロパクパクにプラモデルを食べさせ一件落着。ライオン王国はタムレ共和国になり、酋長は造花のセールスマン、ライオンはサーカス修行でひょうたん島とともに漂流をする。
トラヒゲがトラヒゲデパートを開店したり、子どもたちがキッドの館を見つけたりしているうちに、ひょうたん島は大昔から自分たちを鎖に繋いで奴隷にしてきた人間たちに復讐するという、文化の進んだ犬たちの住む国ブルドキアに漂着。ひょうたん島の島民は捕まってしまい犬にこき使われているポチや老人から人間だと知られると犬たちに殺されることを知ってしまう。犬への攻撃も失敗し、島民たちは人間だとバレそうなときハカセの提案で自分たちはウマザルだと言い犬たちをだます。そして、プードルにウマザルとしてサーカスに出されているすきにノミをばらまき犬と戦う。最終的にダンディがピッツとの一騎打ちでピッツが負けてしまい、ブルドキアは犬と人間が仲良く暮らす平和な国に。酋長はタムレの大統領になったコンチキのお迎えでタムレに帰る。
キャプテン・キッドの宝を探しに4人の名うての海賊たちがひょうたん島に上陸する。宝の隠し場所を示す暗号の歌をもとに、博士を中心とするひょうたん島住人たちと海賊が宝の発見を巡って丁々発止の戦い。キッドの宝は、実はキッドの一人息子・リトルキッドだった。海賊たちはひょうたん島の住人になる。
子どもたちが結成したロケット団。(オリジナル版では海賊シリーズで結成。)リトルキッドはロケット団に入団したくて、子どもたちは入団試験を受けさせる。それは、真夜中に墓地へやってきて[魔女の岩]を3回まわってネコの死体を持ってくるというもの。リトルキッドはみごとにこなす。すると魔女リカが島にやってくる。島民は魔女リカを追い払うが、魔女リカはトラヒゲにこき使われている海賊たちと手をくみ、ひょうたん島を[懐かしい昔]にもどそうとする。島をサマーマシンで熱くしたりウィンターマシンで寒くしてトラヒゲを破産させたりする。しかしリトルキッドがトランプで遊んでいるとトランプのエースが1枚多いことを発見。破り捨てようとすると魔女リカが苦しむ。トランプのエースは魔女リカがトランプに抜き出していたハート(心臓)だった。魔女リカはこりて逃げていく。
魔女リカの出身地でもあったグレート・マジョリタンで、3人の恐るべき魔女がひょうたん島住人たちを待ち受ける。国王と王子はそれぞれワニと怪物に姿を変えられていたがひょうたん島住人の活躍で魔女たちは滅亡、国王たちは元に戻る。プリンは王子と結婚して当地に残り、レギュラーから外れる。
アンカ山の秘宝(打出の小槌)を巡って、ひょうたん島とゼロが騒動を起こす。
世界一の富豪C・S・ランニングホーマーとその娘のマリー、親戚で名門イギリス貴族のドビン・ポット夫人がひょうたん島に来てドビン・ポット夫人と海賊ガラクータは先祖の遺恨を巡って一触即発の危機。以後、マリーがレギュラーに加わる。
ボスケ王、デビソン提督、タイ焼き職人ムッツリーニたちは20世紀初頭にカラコロリン島にあった国をクジラに飲まれ、潜水艦[ボスケ丸]でさまよっているうち、ひょうたん島に上陸。王国を再建させようと海賊4人を家来にして、ひょうたん島の中身をタイ焼きのあんこのようにくり抜いて第2のひょうたん島を浮上。島民も負けじと雲をモチで固め、そのうえから皮のひょうたん島を第2のひょうたん島にのっける。ボスケ王たちもあきらめず、島の中を海賊に掘らせてひょうたん島に地下王国をつくる。結局、同情した島民たちはタコをいじめて(カメがこなかったから)ガバチョがタコをたすけて浦島太郎のように竜宮城へ行き、電気クラゲをたおして竜宮城に土地をもらった。
アフリカのチーターに島民を売りつけて、かわりに孤児のチーターをもらいサーカスをやろうとするウーステッド・ギャバジン団長と赤鼻のクラウン・リラックスが上陸。
ひょうたん島住民が出会った変な神様たち。地球最後の日という難題に、博士最大の苦戦。
天才泥棒・グッバイジョウとひょうたん島民との関わり合い。
砂漠の国で、アルカジル王が12時に寝ないと、王はラクダ、国民は魚に変えられる呪いを受けていた(先祖のアルカジル一世が夜更かしをしすぎたのが原因)。なおリメイク版では「アラビアンナイト」と改名され、マリーのパートはプリンになり、家来の隊長はオッサンに変更、ハッサンは未登場となる。
「あくま島」に乗ってやって来た、人工卵を産むロボットニワトリを作り、ニワトリの解放を狙うデ・ペソと、人工卵を独占販売しようと企むウクレレマン・ダン一味との戦い。
このシリーズでマリーが父に代わり仕事をするため、レギュラーを降板する。
国民全員が郵便局員の発展途上国「ポストリア」。
ひょうたん島最後の敵は、マーガレット率いるガンマンたち。最後に対決する舞台は月。
ゴールド岬島で手に入れた金を盗んで島を去ろうしたトラヒゲは裁判にかけられる。執行猶予の判決が下るが、直後に再び金を盗もうとしてガバチョが激怒、金を国連に寄付してしまう。国連は「金の報酬として国連加盟を認める。ただし、ダンディを国際警察に引き渡すことが条件」と言ってくる。ダンディは自分にあこがれ守ろうとする子供たちを見て、将来ギャングになられては困ると、かっこ悪く死ぬことを選ぶ。ガバチョに見苦しく暴れまわる自分を撃ってくれと頼むが、ガバチョは撃てない。代わりにトラヒゲがダンディを刺してしまう。ガバチョが真相を島民に話し、瀕死のダンディを助けようとトラヒゲの血液を輸血し一命をとりとめる。そして国民投票の結果、国連に入らないことを決定。ひょうたん島はダンディとともに漂流を続けるのだった。なお、最終回では本物の火を用いたり、須田輪太郎、片岡昌、藤村有弘本人が人形に混じって出演、ラストの第2テーマでは過去に出演したキャラの人形も登場させるなど、型破りな演出で物語に幕を下ろした。
特記する人物以外はオリジナル版・リメイク版共に出演。声の出演は所属事務所別ではオリジナル版を中心に、テアトル・エコー所属者が多く参加している。
1967年5月5日 金曜17:45-18:30に「こどもの日特集」として放送。1話45分。
1968年12月30日 月曜17:45-18:15に「年末特集」として放送。1話30分。
ドン・ガバチョがひょうたん島の出来事を振り返りながら『ドン・ガバチョ回顧録』(トラヒゲ出版発行、350ガバス)を随筆する総集編。
当時ビデオテープ(2インチVTR)は非常に高価かつ大型であり、収録された映像は放送終了後に消去されて他の番組に使い回されたため、マスターテープによる映像は現存しない。テレビ画面をフィルムカメラで撮影したキネコが8本現存するのみである[10]。また、当時は全回カラー放送ではあったが、カラーキネコで残っているのは第829回と第881回のみである。第650回「夜をまとうよ」は、ガバチョが「夜をまとうよ」を歌った回である。 音声に関してはアンコロピン王国シリーズ終盤~エンディングまでの約3年間分の番組録音テープが、音質に難があるものの現存する。ニコニコ動画、YouTubeにはライオン王国などの初期の音楽やサントラ未収録の曲などが配信されている。
2003年4月13日から2004年3月28日までの1年間、テレビ放送50周年記念の一環として、毎週日曜19:25-19:55にNHK教育テレビジョンで「アンコール放送」という形で再放送。放送されたのは「海賊の巻」、「アラビアンナイトの巻」、「グレート・マジョリタンの巻」。放送期間との兼ね合いから「グレート・マジョリタンの巻」は通常枠では第14回までしか放送されず、最終日は通常枠の後、20:00-23:00に特別枠が設けられ、残りの6回分を一挙に放送した。
『たくさんのEね!ありがとう「お願い!編集長」スペシャル』(2013年1月1日 火曜12:00-13:00 NHK Eテレ)で「ドクター・ストップの巻」がハイビジョン放送された。
CS放送では2008年4月4日よりチャンネル銀河で放送開始。
(1985年に発売された「テレビアニメ懐かし百科」にはオープニング曲が収録されている)
「ひょっこりひょうたん島」は昨年4月からスタートしたカラー番組です。カラー放送とはいいながらまだカラー受信機があまり一般に普及していない現在では、カラーでごらんいただく機会は少ないかと存じます。そういう意味で、“家庭のカラー版”としてこの美しい絵本をみなさまにおとどけしましたが、こんどまた第3集ができました。「ひょうたん島」はその内容、表現、人形デザイン、人形操作法、その他いろいろの点でこれまでのこども番組とはちがった、新しい独自の領域を追求しているユニークな番組です。この「ひょうたん島」の愉快な物語は、お子さま方の豊かな夢と希望を育てる一助となるものと信じます。 — 1965年1月
『オールカラーで!東映まんがまつり』(同時上映:魔法使いサリー・キャプテンウルトラ・黄金バット)1967年7月21日公開、アニメーション作品。
単発の作品のため、冒頭にダイジェストでテレビ版の内容(ひょうたん島漂流、テレビからのガバチョ登場など)が語られた。当時の東映長編アニメーションでは設定画と併用して動作確認のために立体キャラクター(以下人形)の製作・使用が基本とされていたが、本作では放送で使用した人形が用いられた。
現存するとみられるひょうたん島関連映像で唯一ソフト化されておらず、東映ビデオからも長編アニメでは『世界名作童話 森は生きている』(1980年)・『世界名作童話 アラジンと魔法のランプ』(1982年)・『まんがイソップ物語』(1983年)と共にソフト化されていない。また、同社から1996年9月に発売されたLD『東映長編アニメ 予告編グラフィティ』にも、本作の予告編は収録されていない。テレビ版が性質上再放送が望めない作品であるため、このアニメ版のテレビ放映(後述)が初見という世代もあり、その上1970年代後期までは一部のアニメ回顧番組で取り上げられたこともあるが[どれ?]、1980年代以降は全く取り上げられず[要出典]、リメイク版やアンコール放送がされた時期でも本作は放送されることは無かった。しかし製作会社の東映アニメーション(当時:東映動画)にはフイルムは現存しており、上映会などで公開される事がある。また1980年代以降のアニメ(主に長編アニメ)関連文献でも、本作はイメージ画像付で紹介されているため[17]、本作は封印作品にはなっていない。
作品は「ブルドギアシリーズ」をアニメ化、主題歌及びキャストはオリジナルを踏襲している[注釈 17]。
なお公開に先駆け、月刊誌『少年ブック』(集英社)の1967年8月号に、松下ちよしによってコミカライズ版が掲載された。
いずれも関東ローカル放送。
2015年12月から2016年2月にかけて、Bunkamura シアターコクーンほかで上演。脚本は、宮沢章夫と山本健介、演出・美術を串田和美が担当[19]。
ただし、本作品はオリジナル台本に基づく新作であり、このことに関して上演時における著作権者である井上ユリ氏は、ひょっこりひょうたん島の世界観は人形劇で完結されており、「もし『漂流劇ひょっこりひょうたん島』が許諾申請の必要がない新作であるならば、『ひょっこりひょうたん島』の名称、設定、キャラクター、役名は、使用されるべきではありません。」との考えを示している[20]。
お笑いオンステージ - 笑点 - ちびっこ何でもやりまショー - 三波伸介の家族そろって三つの歌 - 爆笑ヒット大進撃!! - ダントツ笑撃隊!! - 日曜お笑い劇場 - 日曜8時!ドパンチ放送!! - 人気力士大合戦! - スターばっちりショー - 日曜8時、笑っていただきます - たのきん全力投球! - 伸介のグリコがっちりショッピング - 夜のヒットスタジオ - スターどっきり㊙報告 - 君こそスターだ! - 満員御礼!三波伸介一座 - 三波伸介のチャンネル・インベーダー - お茶の間スペシャル - THE MANZAI - わんぱくチビッコ大集合! - 三波伸介の凸凹大学校
九ちゃん! - びっくりショー - なんでも110番 - おくにじまん日本一 - てなもんや三度笠 - 笑うんだもんね! - 初詣!爆笑ヒットパレード - 夜のゴールデンショー - 3000万円クイズ - お昼のゴールデンショー
右門捕物帖 - てんつくてん - ザ・サスペンス 刑事ガモさん
第24回 - 第26回 - 第28回 - 第30回
第23回(白。てんぷくトリオ) - 第25回(白) - 第27回(白) - 第29回(白) - 第31回(紅・白)
ヘッケルとジャッケル - ひょっこりひょうたん島 - アンデルセン物語(アニメ映画版)
谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座 - ダメおやじ
伊東四朗 - 戸塚睦夫
三波伸介 (2代目)