『やっぱり猫が好き』(やっぱりねこがすき)は、1988年10月11日から1991年9月21日まで、フジテレビ系列で放送されていた日本のコメディドラマである。三人の姉妹が暮らすマンションの一室を舞台としたシチュエーション・コメディで、長女役をもたいまさこ、次女役を室井滋、三女役を小林聡美が演じている[1][2]。イーストとフジテレビの共同制作。
第1シーズンは深夜枠での放送だったが、高視聴率を得ていた。人気番組となり、1989年のフジテレビの年末年始キャンペーンには主演を務めた3人が起用された。1990年10月からの第2シリーズはゴールデンタイムに昇格した。1989年大晦日には逸見政孝の名前を冠した生放送版『やっぱり逸見と猫が好き』も放送された。
第1シーズンのみサンスターの一社提供。同社は第2シーズンにもスポンサー参加した。
いわゆるシチュエーション・コメディの形式であり、マンションの一室を舞台に恩田家の三姉妹が繰り広げる騒動を一話完結(二話続きの例外もあり)で描いていた[3]。
基本的に、舞台はマンションの一室、出演者は三姉妹と飼い猫のみという設定である。しかし、初期はスタッフ(当番組のスタイリストや、火事の際の取材陣役)が出ていたり、屋外ロケが数回ある。スペシャル版では逸見政孝、三谷幸喜、大高洋夫、西村雅彦らがゲスト出演した。
台本はあるもののアドリブもかなり多く、その過程で急遽生まれた新しい設定なども存在する。また失敗やハプニングが起こってもそのまま放送されることも多く、男性スタッフの笑い声が時々入る。
コメディドラマであり、初期は清水東、大岩賞介、廣岡豊らバラエティ番組を担当する構成作家が脚本を担当し、数名による週替わりのローテーションとなっていたが、第1シーズン後半からは三谷幸喜がメイン作家となった。これが縁で三谷は三女・きみえ役の小林聡美と結婚することになる(2011年に離婚した)。
クールの節目にはセットを模様替えするため、引っ越したり泥棒に入られたり、バザーに品物を出したり、という回が挿入される。
テーマ曲は矢野顕子の「David」で[4]、アイキャッチには桜沢エリカのイラストが使われた[5]。BGMには、当時流行したニュー・ミュージックの曲が流れていた。稀に番組オリジナル楽曲が使われた事もある。
3人の年齢は各女優の実年齢。かや乃とレイ子は8つ、レイ子ときみえは5つ歳が離れている。
もたいまさこ
室井滋
小林聡美
第1話放送分の「かや乃おばさんが来た」は、広く知られているシチュエーションとは異なっている。出演者は小林聡美、森下愛子、もたいまさこの3人で、室井滋は出演していなかった。設定は、安藤きみえ(小林)と安藤さやか(森下)の姉妹が住むマンションに、伯母の恩田かや乃(もたい)が訪れるというものであった。
しかし、第2話放送前に森下愛子が急病のため降板、当時フリーで活動していた室井滋が代役としてレイ子役を演じるようになった。
このような事情からもたい・森下・小林のトリオで放送された第1話は「幻の第1話」として扱われている。「見たい!!」という視聴者・ファンの声は多いにもかかわらず、CSのフジテレビ721においても再放送されたことはなく、ビデオ化・DVD化もされていない。
この第1話は、深夜放送であるにもかかわらず、記憶に残るシチョエーションだったからか、次週の視聴に繋がっており、その点でももう一度観てみたいエピソードという声も大きい。
オープニング・テーマの矢野顕子の"David" の部分で、出演者表記順が毎エピソード入れ替わる。(1)もたい→室井→小林(2)室井→小林→もたい(3)小林→もたい→室井の三パターン繰り返し。そのエピソードの主役、重要度とは関連無い。
放送時間帯:深夜枠
第1シーズン終了後に製作された2時間ドラマ。かや乃ときみえの住んでいるマンションで殺人事件が発生し、三姉妹と頼りない刑事が迷推理で事件を解決するストーリー。本編冒頭は犯人が殺害するシーンを見せる「倒叙」ものとなっており、三谷が後に担当する古畑任三郎に近い。
共演者は萩原流行、宍戸開、森口瑤子など。三谷幸喜もレンタルビデオ店の店員として出演している他、西村まさ彦など東京サンシャインボーイズの俳優、レポーター役で軽部真一が出演している。深夜帯制作時に小林聡美に惚れてしまった三谷幸喜が、彼女と再会する為に書いたと後に語ったことがある。
放送時間帯:ゴールデンタイム
3人の住んでいるところは渋谷区。
満を持してゴールデンタイムに移動し全国ネット番組となった。しかし、1年間継続するも深夜より人気は出なかった。そして終了とともに前後半体制も終了し、当番組と同じイーストとフジテレビ共同制作で1時間番組『たけし・逸見の平成教育委員会』を開始する(ドラマは水曜22時に拡大移動する)。
特筆の無い限り全て同時ネット
1995年から1996年にかけて、昼のワイドショー番組『ビッグトゥデイ』内で不定期放送されたオールロケでの特別シリーズ。
1998年6月11日(木)27:10 - 28:10に放送された番組10周年記念スペシャル。放送の翌週にはTV未放送の新作「ワインを飲んでシル・ヴ・プレ」を収録したソフト版が発売された。
2000年12月31日未明(12月30日深夜)にオールナイト放送された『カノッサの屈辱・20世紀最終講義 深夜番組の歴史』内で放送。翌年4月にTV未放送の新作「要再検査さん」を追加したソフト版が発売された。
2003年9月22日(月)25:05 - 26:05放送。
2005年4月4日(月) 24:35 - 25:35放送。
2007年3月26日(月)24:35 - 25:35放送。設定が時代劇風になっている。ソフト版にはTV未放送の新作「レイ子の怖い話」を収録。
1989年 - 1990年、前年までの全民放の「ゆく年くる年」に代わって、フジテレビ初の独自制作の年越し番組として、『年またぎスペシャル やっぱり逸見と猫が好き』が放送された。劇中でカウントダウンもしていた。全編を通じて、逸見政孝と星野知子が司会をする『いけ年こい年』なる番組を三姉妹が鍋を囲みながら見ているという設定で話は進行しており、この架空番組のコーナーという設定で、それまでの「ゆく年くる年」と同様に、山本晋也・東海林のり子・稲川淳二・斉木しげる・相原勇らリポーターが各地の年末の風景を生中継で伝え、それを見ていた三姉妹が鍋を食べながら色々とリアクションを起こすというスタイルが採られていた。この放送で、初めて馬が登場している(ただし、猫以外の本物の動物は出ている)。さらに、小林聡美が夜食の買出しをしに行くシーンでは、近くのコンビニで実際に生放送で撮影し、客には脚本家・三谷幸喜の劇団「東京サンシャインボーイズ」の看板俳優である梶原善・相島一之が出演し、店員役に西村雅彦を起用。三谷と小林が揉めている瞬間に年が跨ぐという構成であった。また、オープニングではこのドラマのOPとEDを唄っている矢野顕子と忌野清志郎がドラマのテーマ「David」「サントワマミー」、「ホームスイートホーム」や「カラスの赤ちゃん」を熱唱するシーンも流れた。特別番組のため、通常のイーストのスタッフ以外に日本テレワークのスタッフが制作協力で参加している。なお、この番組のメインスポンサーはUCC上島珈琲だったので、劇中にUCC製品が置かれたり、コーヒーを飲むシーンが流れた。
1990年春に、北海道のローカル局である北海道文化放送でのみ放送された番宣番組「やっぱりuhbが好きッ!」が制作されている。(脚本:三谷幸喜、演出:伊沢昌太郎)
2002年7月から11月にかけて発売された第1シーズンのDVDシリーズの特典映像として、新作エピソード「カッパが出た!」を制作。各巻に19分割して収録されている。
2004年8月から2005年4月にかけて発売された第2シーズンのDVDシリーズの特典映像として、新作エピソード「今日から恩田四姉妹??」を制作。各巻に10分割して収録されている。
2007年(平成19年)8月14日、『やっぱり猫が好き2007』DVD発売を記念し、Yahoo!ライブトークにて、もたいまさこ・室井滋・小林聡美が出演したトークライブが開催された[8]。
2007年(平成19年)9月より、サッポロビール「生搾りみがき麦」のCMに恩田三姉妹として出演[9]。「ただいま篇」「マンボ篇」「笑い声篇」の3本が放映された。CM画面には「(C)フジテレビ/イースト」とコピーライト表記されている。
→ 森永茂(特番以降)
2005年(平成17年)10月の時点で商品化されていない作品は1989年(平成元年)9月24日と10月1日に放送された「やっぱりフジが好き」という特別番組、1990年(平成2年)10月13日に放送された「やっぱり猫が好きスペシャル」、ビッグトゥデイ編における1995年10月5日放送分1996年3月5日放送分、などである。なお、オリジナルビデオシリーズのうちの4作品が、2005年(平成17年)9月 - 11月の最終日曜日と12月18日の午後に「フジテレビ739」(当時)で放送された。
DVD「やっぱり猫が好き2007」が2007年(平成19年)7月4日に発売。「やっぱり猫が好き」の2007年(平成19年)3月に放送されたスペシャルドラマ版。おなじみの三姉妹が時代劇に登場する。
マーケティング天国 - 奇妙な出来事 - カノッサの屈辱 - 19XX - TVブックメーカー - 全日本ガイジン選手権 - たまにはキンゴロー - 夜鳴き弁天 - La cuisine - たほいや - 寺内ヘンドリックス - 音効さん - ハートにS - ジンガイ記者くらぶ - 東京SEX - ガールズplus1 - かしこ
サンダーバード - やっぱり猫が好き(第1シーズン) - 眠くなるテレビ - THE・TV2 - IQエンジン - TV2・55 - でたらめ天使 - 子供、ほしいね(後に木曜に移動) - Dance!×3 - 地理B - Dance!×3 House Energy - カルトQ(後に月曜に移動) - 宇宙発明会議C.I.C. - MAESTRO - 文學ト云フ事 - 湘南リバプール学院 - TVノンフィクション
ものまねくらぶ - ものまね珍坊 - TV PLUS PRESS - アインシュタイン - 音楽のように - アジア台風ショー - アメリカの夜 - 皆殺しの數學 - the American Guitars - 1or8 - アルファベット2/3 - 落語のピン - WOOD - 私の葬送行進曲 - 音楽の正体 - SWITCH - NONFIX - Trap-TV - シチリアの龍舌蘭 - よい国 - TK MUSIC CLAMP - 巡査 今泉慎太郎
夢で逢えたら - 東京ストーリーズ - F1ポールポジション(後に日曜に移動) - 欽ちゃん走るッ! - バナナチップス・ラヴ - 欧州旅籠通信簿 - 悪いこと - NIGHT HEAD - 90日間トテナム・パブ - 5年後 - スーパーヅガン - ピロピロ - とぶくすり - ミッドナイトアートシアター - アジアNビート - 天使のU・B・U・G
読切美人 - レモンエンジェル - ヒットスタジオINT'L - ヒットスタジオR&N - ヒットスタジオコンプレックス - 薔薇薔薇 - 音楽旅行 - 北野ファンクラブ - 秘密の花園 - 新しい波 - とぶくすり友の会
オールナイトフジ - ヤマタノオロチ - ROCK SHOW(後に金曜に移動) - ヤマタノオロチ2 - そっとテロリスト - JOCX-PARK ドキドキしちゃう - ASOCO - 殿様のフェロモン - オールナイトフジ・リターンズ - レボリューションNo.8 - BEAT UK
インタビューズ - ゲームセンターの帝王 - 完全走破!日本縦断2002キロ高速道路の旅 - テレビ水族館 - 不思議なクリスマスイヴ サンタが街にやって来た - 荒俣宏のてれび博物館 - ALL THAT 富士山 - 笑いの殿堂 - 春の楽しい電車 発見!新風景 - 空からMAPシリーズ - 完全走破!上野〜札幌寝台特急北斗星の旅 - 快感!東京裏ワザ早道ルート - 世界で一番くだらない番組 - 上品ドライバー - 出たMONO勝負 - 深夜は踊る JOCX-TV+ GARDEN MANUAL
AM3:00の恐怖(毎週火曜日から木曜日) - ロ(月曜と金曜のミニ番組) - とぶくすりZ(月曜から木曜) - UN FACTORY カボスケ(月曜から金曜) - UN FACTORY ソムリエ(月曜から金曜) - SMAPのがんばりましょう(月曜から金曜) - 冒冒グラフ(月曜から金曜) - 猛烈アジア太郎(月曜から金曜) - TV2教育(水曜→金曜→月曜) - Mr.ワトソン(月曜から金曜)
JOCX-TV2(1987年10月-1989年9月) - JOCX-TV+/およびJOCX-TV PLUS(1989年10月-1991年9月) - JOCX-MIDNIGHT TV+およびGARDEN TV+(アナウンスは「MIDNIGHT TV+」)(1991年10月-1992年9月) - JUNGLE(1992年10月-1993年9月) - JOCX-MIDNIGHT(1993年10月-1996年3月)
フジテレビジョン - ストレイシープ - さんまのまんま - 録画チャンネル4.5 - バラパラ - メディア工房 - 登龍門 - DO!深夜 - サンパラ