レイフォード・トレイ・ヤング(Rayford Trae Young, 1998年9月19日 - )は、アメリカ合衆国・テキサス州ラボック出身のプロバスケットボール選手。NBAのアトランタ・ホークスに所属している。ポジションはポイントガード。
経歴
高校時代
オクラホマ州のノーマンノース高校に進学。
彼は、1年生の時にはプレイせず、2年目からプレーをして、その年の成績は平均25ポイント5アシスト4リバウンドという上々の成績を残した。そして3年時には平均42.6ポイント4.1アシスト5.8リバウンドという成績を残し、2017年のESPNの高校生PGランキングで2位につけた。
大学時代
ヤングはオクラホマ大学に進学。シーズン平均は27.4ポイント8.7アシストを記録し、得点王とアシスト王を同時受賞するなど個人としては素晴らしい成績を残す。チーム自体はNCAAトーナメントに参加するも、初戦敗退。その後ヤングはNBAドラフトにアーリーエントリーした。
アトランタ・ホークス
2018年のNBAドラフトで全体5位でダラス・マーベリックスに指名された後、将来の1巡目指名権と共に同ドラフト全体3位指名のルカ・ドンチッチとのトレードでアトランタ・ホークスに移籍し、ルーキー契約を結んだ[2]。1年目の2018-19シーズン、2019年3月1日のシカゴ・ブルズ戦で自身初の40得点以上となる49得点を記録した[3]。このシーズンは81試合に平均30.9分の出場で、19.1得点・3.7リバウンド・8.1アシスト(4位)などを記録し、NBAオールルーキーチーム1stチームに選出された(新人王はルカ・ドンチッチ)。
2年目の2019-20シーズン、2019年に2度の右足首捻挫(英語版)で数試合を欠場した[4]。2020年2月20日のマイアミ・ヒート戦で自身初の50得点を記録した[5]。このシーズンは60試合に平均35.3分の出場で、29.6得点(4位)・4.3リバウンド・9.3アシスト(2位)などを記録した。オールスターゲームにも選出され、先発出場した。
2020-21シーズン、2021年4月21日のニューヨーク・ニックス戦で左足首捻挫により、その後の4試合を欠場した[6]。このシーズンは63試合に平均33.7分の出場で、25.3得点(14位)・3.9リバウンド・9.4アシスト(2位)などを記録した。初めてのプレーオフでは平均28.8得点・2.8リバウンド・9.5アシストなどの活躍でカンファレンスファイナルへの進出に大きく貢献した。ミルウォーキー・バックスとの初戦では48得点の大活躍で勝利に導いた[7]が、第3戦でレフェリーの足に乗っかってしまい、右足首骨挫傷によりその後の2試合を欠場[8]し、2勝4敗で敗退した。
2021-22シーズン、2022年1月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で自己最多を更新する56得点を記録した[9]。このシーズンは2度目のオールスターゲームに選出された。
2023-24シーズン、1月15日のサンアントニオ・スパーズとの対戦でNBAでの通算10000ポイントを記録した[10]。
プレースタイル
切れ味のいいドライブと正確なドリブル、そして針の穴を通す様なパスが持ち味で、スティーブ・ナッシュやステフィン・カリーと比較されている[要出典]。オクラホマ大学時代ではかなり遠くから放つ3ポイントシュートが特徴的であり、始めは不調だったが、3ポイントも徐々に適応し、タフショットをかなり打っているにも関わらずひと月に40%台を誇るなど完全に持ち直している。
大学時代から得点力が高く、また爆発力のある選手であり、NBAではルーキーシーズンから20得点以上を何度も記録する選手であるが、ムラが激しい選手であるため、今後は安定性が課題である。得点力に秀でている一方で守備はかなり苦手であり、相手に狙われることも多い。そのため早急な改善が望まれている[独自研究?]。
エピソード
2020年7月28日、ザムストとのスポンサー契約が発表された[11]。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2018–19
|
ATL
|
81 |
81 |
30.9 |
.418 |
.324 |
.829 |
3.7 |
8.1 |
.9 |
.2 |
19.1
|
2019–20
|
60 |
60 |
35.3 |
.437 |
.361 |
.860 |
4.3 |
9.3 |
1.1 |
.1 |
29.6
|
2020–21
|
63 |
63 |
33.7 |
.438 |
.343 |
.886 |
3.9 |
9.4 |
.8 |
.2 |
25.3
|
2021–22
|
76 |
76 |
34.9 |
.460 |
.382 |
.904 |
3.7 |
9.7 |
.9 |
.1 |
28.4
|
2022–23
|
73 |
73 |
34.8 |
.429 |
.335 |
.886 |
3.0 |
10.2 |
1.1 |
.1 |
26.2
|
2023–24
|
54 |
54 |
36.0 |
.430 |
.373 |
.855 |
2.8 |
10.8 |
1.3 |
.2 |
25.7
|
通算
|
407 |
407 |
34.1 |
.436 |
.355 |
.873 |
3.6 |
9.5 |
1.0 |
.2 |
25.5
|
オールスター
|
3 |
2 |
16.4 |
.379 |
.316 |
--- |
2.7 |
9.0 |
.7 |
.0 |
9.3
|
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2021
|
ATL
|
16 |
16 |
37.7 |
.418 |
.313 |
.866 |
2.8 |
9.5 |
1.3 |
.0 |
28.8
|
2022
|
5 |
5 |
37.2 |
.319 |
.184 |
.788 |
5.0 |
6.0 |
.6 |
.0 |
15.4
|
2023
|
6 |
6 |
38.3 |
.403 |
.333 |
.860 |
3.7 |
10.2 |
1.7 |
.7 |
29.2
|
通算
|
27 |
27 |
37.7 |
.402 |
.297 |
.852 |
3.4 |
9.0 |
1.2 |
.1 |
26.4
|
カレッジ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2017–18
|
オクラホマ
|
32 |
32 |
35.4 |
.423 |
.361 |
.861 |
3.9 |
8.7* |
1.7 |
.3 |
27.4*
|
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
トレイ・ヤングに関連するカテゴリがあります。