ヤニス・シーナ・ウーゴ・アデトクンボ (Giannis Sina Ougku Antetokounmpo [ 3] 、 YAH -nəs AHN -tet-ə-KOOM -poh ;[ 4] ギリシア語 : Γιάννης Σίνα-Ούγκο Αντετοκούνμπο ,[ 注釈 1] IPA: [ˈʝanis a(n)detoˈku(m)bo] ; 1994年 12月6日 - )は、ギリシャ ・アテネ 出身のプロバスケットボール 選手。NBA のミルウォーキー・バックス に所属している。ポジションはパワーフォワード 。愛称は「ギリシャの怪物」を意味する「ザ・グリーク・フリーク 」[ 5] 。
NBAにおいて、単一シーズンの通算得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックでリーグトップ20位にランクインした史上初の選手となっている[ 6] 。2年連続オールスター投票1位を含む5年連続NBAオールスターゲーム 出場、2017年にNBA最成長選手賞を受賞しており、2020年には同一シーズンにMVPと最優秀守備選手賞を受賞したNBA史上3人目の選手となった(他、マイケル・ジョーダン とアキーム・オラジュワン )[ 7] 。また、NBAで史上唯一MIP 、シーズンMVP 、ファイナルMVP 、オールスターゲームMVP 、DPOY の5つの賞を総なめしている選手である[ 8] 。
来歴
17歳でギリシャ 国内2部リーグでプロデビュー。2013-2014シーズンからリーガACB のバスケット・サラゴサ2002 への移籍が内定していたが、NBA のスカウト陣から注目されたことで急遽2013年のNBAドラフト にエントリーを表明。
ミルウォーキー・バックス
2014年11月のアデトクンボ
ドラフトで1巡目15位でミルウォーキー・バックス に指名され入団した。2013-2014シーズンにオールルーキーチームの2ndチームに選出された。
2015-16シーズン 、2015年11月19日のクリーブランド・キャバリアーズ 戦では、自己最高で両チームでも最多の33得点を記録し、マッチアップを組んだレブロン・ジェームズ からも絶賛され[ 9] 、2015年12月13日のゴールデンステート・ウォリアーズ 戦では11得点、12リバウンド、10アシストのトリプル・ダブル を記録し、チームも108-95で勝利。ウォリアーズの記録的な連勝を24で止めた試合において活躍をみせた[ 10] 。2016年3月よりヘッドコーチ・ジェイソン・キッド によりポイントガードとして起用され、それ以来トリプルダブルに近い成績を記録している。
2016年のアデトクンボ
2016-17シーズン 開幕前の2016年9月、バックスと2021年までの4年1億ドルで契約延長した[ 11] 。11月29日のクリーブランド・キャバリアーズ 戦では、自己最多タイの34得点に12アシストを記録し、前シーズン チャンピオンのキャバリアーズに118-101での勝利に導いた[ 12] [ 13] 。12月23日のワシントン・ウィザーズ 戦では、自己最高の39得点を記録した[ 14] [ 15] 。更に2017年1月4日のニューヨーク・ニックス 戦では、103-104で迎えた第4クォーター残り数秒の場面から、逆転のブザービーター ショットを決め、逆転勝利に導く[ 16] [ 17] 。
当シーズンの活躍もあり、1月19日には、NBAオールスターゲーム にファン投票で先発選手に選出され、バックスの選手としては2004年 大会のマイケル・レッド 以来のオールスターゲーム出場、更にファン投票での選出は2002年 大会のレイ・アレン 以来の快挙を達成した[ 18] 。さらに、主要5項目のスタッツすべてでチームリーダーを記録し(史上5人目)[ 19] 、"リーグトップ20 "に入るという史上初の快挙[ 20] も成し遂げ、攻守でチームの要となり大きく飛躍した1年となった。
ワシントン・ウィザーズ 戦にてダンクをするアデトクンボ(2018年)
2017-18シーズン トレーニングキャンプ中に父親が心臓発作 で他界するという悲劇に見舞われるも、シーズン開幕戦のボストン・セルティックス 戦で37得点、13リバウンドの活躍を見せ、開幕戦勝利に導く[ 21] 。同月21日のポートランド・トレイルブレイザーズ 戦では、自身初の40点越えとなる44得点を記録した[ 22] [ 23] 。2018年2月18日にロサンゼルス のステイプルズ・センター で行われるNBAオールスターゲーム に先発出場することが発表された[ 24] 。バックスの選手が2年連続でオールスターに先発するのは1979年と1980年のマーカス・ジョンソン 以来の事となる[ 25] 。2018年1月26日に行われたブルックリン・ネッツ 戦で41得点、13リバウンドを記録、試合はバックスが116-91で勝利した[ 26] 。2018年2月15日に行われたデンバー・ナゲッツ 戦で今季初のトリプル・ダブルとなる36得点、11リバウンド、13アシストを記録、勝利は134-123でナゲッツに敗れた。また、このトリプル・ダブルによりヤニスはキャリア通算で9回目のトリプル・ダブルとなりカリーム・アブドゥル=ジャバー のチーム最多トリプル・ダブル記録を更新した[ 27] 。2月24日に行われたトロント・ラプターズ 戦で26得点、12リバウンドのダブル・ダブルを記録、試合はバックスがオーバータイムの末122-119で勝利した[ 28] 。3月4日に行われたフィラデルフィア・76ers 戦で35得点、9リバウンド、7アシストを記録、試合はバックスが118-110で勝利した[ 29] 。3月14日に行われたオーランド・マジック 戦で38得点、10リバウンド、7アシスト、3スティールを記録、試合はマジックに126-117で敗れた[ 30] 。3月17日に行われたアトランタ・ホークス 戦で33得点、12リバウンドを記録、試合はバックスが122-117で勝利した[ 31] 。3月19日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ 戦で37得点、11リバウンドを記録、試合はキャバリアーズに124-117で敗れた[ 32] 。
プレーオフ1回戦、対ボストン・セルティックス の初戦で35得点、13リバウンド、7アシストを記録、試合はオーバータイムの末、113-107で敗れた[ 33] 。第2戦目では30得点、9リバウンド、8アシストを記録したが、試合は120-106で敗れた[ 34] 。第6戦で31得点、14リバウンドを記録、試合は97-86で勝利しシリーズの決着は最終第7戦に持ち込まれることになった[ 35] 。第7戦で22得点、9リバウンドを記録、試合は112-96で敗れバックスは3勝4敗で1回戦敗退となった[ 36] 。
2018-19シーズン 、2018年10月24日、ヤニスはフィラデルフィア・76ersとの試合に123-108で勝利し、32得点、18リバウンド、10アシストを記録した。そして、バックスにとって2001-02シーズン以来となる、シーズン最初の4試合で4連勝を成し遂げるのに貢献した。また、シーズン最初の4試合で平均25得点、15リバウンドを記録したのは、NBAではウィルト・チェンバレン(1964年 - 1965年、フィラデルフィア76ers時代)以来である。11月4日、彼はサクラメント・キングス戦で 144-109で勝利し、26得点、15リバウンド、11アシストで今シーズン2度目のトリプル・ダブルを記録した。11月19日から25日までの全4試合で、11月23日にフェニックス・サンズに対してシーズンハイの35得点を含め、少なくとも29得点以上を記録した。彼は10月と11月のイースタンカンファレンス月間最優秀選手に選ばれた。12月14日、バックスはクリーブランド・キャバリアーズに114-102で勝利し、ヤニスはキャリアハイとなる44得点を記録した。12月29日、彼はブルックリン・ネッツ戦で31得点、10リバウンド、10アシストで今シーズン3度目のトリプル・ダブルを記録し、129-115でバックスが勝利した。その後、彼は12月のカンファレンス月間最優秀選手に選ばれた。ヤニスは2018年のユーロスカー・ユーロピアン・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(その年で最も優れた男子ヨーロッパのバスケットボール選手に授与される賞)に選ばれ、1987年のニック・ガリス以来となる、この賞を受賞したギリシャで2番目の選手となった。
2019年1月5日、ヤニスはトロント・ラプターズとの試合で123-116で敗れたが、43得点、18リバウンドを挙げた。1月9日、彼はヒューストン・ロケッツ戦で27得点を記録し、 シーズンハイとなる21リバウンドを記録し、チームも116-109で勝利した。1月15日、彼はマイアミ・ヒートに124-86で勝利し、12得点、10リバウンド、10アシストで今シーズン4回目のトリプルダブルを獲得した。 2月4日、彼は6回目の週間最優秀選手に選ばれた。2月6日、彼はワシントンウィザーズに対する148-129の勝利で43得点を記録した。2月13日、彼はインディアナ・ペイサーズ戦で106-97で勝利し、33得点、19リバウンド、11アシストを記録し、今シーズン5度目のトリプルダブルを記録した。この試合で、彼は今シーズン中13回目となる25得点、15リバウンド、5アシストを記録し、1976-77シーズンにシャキール・オニールが成し遂げた記録を更新した。オールスターゲーム ではカイリー・アービング 、カワイ・レナード らを抑えて最多得票を獲得し、カンファレンスのキャプテンとなった。彼は2月のカンファレンス月間最優秀選手に選ばれた。3月2日、彼はユタ・ジャズに115-111で敗北したが、43得点、14リバウンドを記録した。3月17日、彼はフィラデルフィア・76ersに130-125で敗れたが、キャリアハイとなる52得点、16リバウンドを記録した。4月4日、彼は76ers戦に128-122で勝利し、45得点、13リバウンドを記録し、バックスがカンファレンスで第1シードを獲得するのに貢献した。プレーオフ 第1回戦、デトロイト・ピストンズとの第4戦目に127-104で勝利し、彼は41得点を記録し、2001年以来初めてのプレーオフ第2回戦進出に貢献し、彼はカリーム・アブドゥル ・ジャバー 、 テリー・カミングス 、 レイ・アレン 、 マイケル・レッドに続き、ミルウォーキー・バックスの選手としてプレーオフで40得点を記録した史上5人目であった。ボストン・セルティックスとの第2回戦、第4戦で、彼は39得点、16リバウンドを記録し、バックスが113-101で勝利するのに貢献し、3-1でリードを奪った。その後、バックスはカンファレンス決勝に進出した。カンファレンス決勝では、カワイ・レナード率いるトロント・ラプターズと対戦し、最初の2試合で勝利したが、続く4試合でラプターズに4連敗し、4-2で敗退した。
6月24日 、2019年のNBAアウォーズ (英語版 ) でMVP に選出された。彼は、カリーム・アブドゥル・ジャバー以来MVPを獲得した2番目のバックス選手となり、デリック・ローズ、レブロン・ジェームズに続き、過去40シーズンでMVPを獲得した3番目に若い選手で、アメリカ以外の出身でMVPを受賞した史上5人目の選手であった。さらに、MIPも過去に受賞したため、MIPとシーズンMVPの両方を受賞した史上初の選手となった。
2019-20シーズン 、レギュラーシーズンはカンファレンス1位で終え、プレーオフのカンファレンス準決勝では第4戦で右足首を負傷して途中退場し、2日後の第5戦ではコートに立てず、マイアミ・ヒート に敗れてシーズン終了となった[ 37] 。
オフに2年連続となるMVPと、自身初となるNBA最優秀守備選手賞 を受賞した。MVPと最優秀守備選手賞の同時受賞は1988年のマイケル・ジョーダン と1994年のアキーム・オラジュワン に次ぐ史上3人目の快挙である。
2020-21シーズン 、開幕直前の12月15日にバックスと5年2億2800万ドルのスーパーマックス契約を結び契約延長した[ 38] 。
5年連続でオールスターゲーム にスターターで選出され、チーム・レブロンの一員として、フィールドゴールを16本中16本すべて沈めて35得点を記録し、自身初のオールスターゲームMVP を受賞した[ 39] 。またマイケル・ジョーダン とケビン・ガーネット に次ぐ、通算キャリアでシーズンMVP、オールスターゲームMVP、最優秀守備選手賞を受賞したNBA史上3人目の選手となった。また、外国人選手がオールスターゲームMVPを受賞するのはNBA史上初である[ 40] 。レギュラーシーズンでは平均28.1得点、11リバウンド、5.9アシスト、1.2スティール、1.2ブロックの活躍でチームを牽引し、46勝26敗のイースタンカンファレンス3位に導きプレーオフへと進んだ。
プレーオフでは去年敗北を喫したマイアミ・ヒート を相手に初戦から26得点、18リバウンドを記録し、チームの一試合におけるプレーオフ最多リバウンド記録を更新すると、勢いそのままに4連勝し昨年の雪辱を果たした。続くカンファレンスセミファイナルではケビン・デュラント 、ジェームズ・ハーデン 、カイリー・アービング のビッグ3を擁するブルックリン・ネッツ 相手に苦しめられるも、ハーデンとアービングの怪我やクリス・ミドルトン 、ブルック・ロペス らの活躍もあり第7戦で勝利しカンファレンスファイナルへと駒を進めた。カンファレンスファイナルではアトランタ・ホークス と対戦したが、第4戦で着地の際に膝を負傷[ 41] 。第5、第6戦は欠場したがチームメイトたちの奮闘により勝利し自身初となるカンファレンスファイナル優勝を成し遂げた。迎えたNBAファイナルでは悲願の初優勝に燃えるクリス・ポール 、デビン・ブッカー 率いるフェニックス・サンズ と対戦。当初膝の故障はシーズン終了となるレベルとされていたが、奇跡的な回復を見せ第1戦から復帰した[ 42] 。敵地で連敗スタートとなるも、そこから3連勝しホームで迎えた第6戦では50得点、14リバウンド、5ブロックの大活躍でチームを4勝2敗で勝利に導き自身初、またチームとして50年ぶりとなるNBA制覇を成し遂げ、このシリーズで35.2得点、13.2リバウンド、5.0アシスト、FG成功率61.8%を記録しファイナルMVPを受賞した[ 43] 。またこの試合でファイナル史上6人目となる50点以上を記録した選手となり、マイケル・ジョーダン に続き史上2人目となるシーズンMVP、ファイナルMVP、オールスターMVP、最優秀守備選手の4部門全てを受賞した選手となった[ 44] 。
2021-22シーズン
2021年10月20日、NBA創設75周年を記念するNBA75周年記念チーム に、最年少の27歳で選出された[ 45] 。しかし、12月に入りCOVID-19 に感染したことが判明し、5試合欠場を余儀なくされた[ 46] 。同月25日の恒例のクリスマスゲームのボストン・セルティックス 戦で復帰。36得点、12リバウンドを記録し、117-113の勝利に貢献した[ 47] 。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
チーム
GP
GS
MPG
FG%
3P%
FT%
RPG
APG
SPG
BPG
PPG
2013–14
MIL
77
23
24.6
.414
.347
.683
4.4
1.9
.8
.8
6.8
2014–15
81
71
31.4
.491
.159
.741
6.7
2.6
.9
1.0
12.7
2015–16
80
79
35.3
.506
.257
.724
7.7
4.3
1.2
1.4
16.9
2016–17
80
80
35.6
.521
.272
.770
8.8
5.4
1.6
1.9
22.9
2017–18
75
75
36.7
.529
.307
.760
10.0
4.8
1.5
1.4
26.9
2018–19
72
72
32.8
.578
.256
.729
12.5
5.9
1.3
1.5
27.7
2019–20
63
63
30.4
.553
.304
.633
13.6
5.6
1.0
1.0
29.5
2020–21
61
61
33.0
.569
.303
.685
11.0
5.9
1.2
1.2
28.1
2021–22
67
67
32.9
.553
.293
.722
11.6
5.8
1.1
1.4
29.9
2022–23
63
63
32.1
.553
.275
.645
11.8
5.7
.8
.8
31.1
2023–24
73
73
35.2
.611
.274
.657
11.5
6.5
1.2
1.1
30.4
通算
792
727
32.8
.545
.286
.702
9.8
4.9
1.1
1.2
23.4
オールスター
8
8
25.3
.713
.273
.643
7.6
2.8
1.1
.8
24.9
プレーオフ
シーズン
チーム
GP
GS
MPG
FG%
3P%
FT%
RPG
APG
SPG
BPG
PPG
2015
MIL
6
6
33.5
.366
.000
.739
7.0
2.7
.5
1.5
11.5
2017
6
6
40.5
.536
.400
.543
9.5
4.0
2.2
1.7
24.8
2018
7
7
40.0
.570
.286
.691
9.6
6.3
1.4
.9
25.7
2019
15
15
34.3
.492
.327
.637
12.3
4.9
1.1
2.0
25.5
2020
9
9
30.8
.559
.325
.580
13.8
5.7
.7
.9
26.7
2021
21
21
38.1
.569
.186
.587
12.8
5.1
1.0
1.2
30.2
2022
12
12
37.3
.491
.220
.679
14.2
6.8
.7
1.3
31.7
2023
3
3
30.3
.528
.000
.452
11.0
5.3
.3
.7
23.3
通算
79
79
36.1
.527
.261
.518
12.0
5.2
1.0
1.3
26.6
ギリシャ代表
2014年FIBAワールドカップ では9位、2015年FIBAユーロバスケットでは5位、2019年FIBAワールドカップ では11位、2022年FIBAユーロバスケットでは5位だった[ 48] 。2020年東京オリンピック の出場は逃した。
プレースタイル
身長211cm、体重110kg、ウィングスパン223cmの巨大なフォルムと、高い運動能力と機動力、万能性を兼ね備えており[ 49] 、全ての選手に対してアドバンテージを作れるほか、5つのポジション全てをこなすことができる。その怪物的な万能性から、NBA史上類を見ないプレーヤーとも称される[ 50] 。
オフェンス
ゴールへの突進はディフェンス不可能なレベルに達し、リーグ史上でも屈指の実力を誇るスラッシャータイプの選手であり、どこからでも飛んできて豪快なダンクを繰り出すほか、長い手足を活用したユーロステップを得意としている[ 51] [ 52] 。相手選手からスティールし、そのままマイケル・ジョーダン のようにフリースローダンクを決めたこともあれば、速攻で相手選手を飛び越えてダンクを決めたこともある。ステップが非常に大きいので、ハーフラインから数歩でフィニッシュまで持っていくことができる。1度のドリブルで、450cm進むとの調査結果も出ている[ 53] 。ペネトレイトからゴール下でのスピンムーブはアンストッパブルである。また、長身選手ながらクイックネスに優れ、高いハンドリングスキルも兼ね備えていることから、フォワード系の選手ながらゲームメイクを担うことができるポイントフォワード に位置づけられることが多い[ 54] [ 55] [ 56] 。ポイントガード としての素質は、ジェイソン・キッド 監督の下で開花し、身体能力が高いだけの粗削りなプレーヤーから、史上屈指のオールラウンドプレーヤーへと変貌を遂げることになった。
シュートレンジに関しては、インサイドではそのパワーのアドバンテージもあって、無類の決定力の高さを誇る。ジャンプシュートは一貫して苦手としており、3ポイントシュートやフリースローの精度は平均以下だが、近年は3ポイントシュートやフリースローの精度は向上している。[ 57] 。リム周辺での爆発力を警戒して、ヤニスがトップにいる時は、相手ディフェンダーは距離を取って守ることが多い。
ディフェンス
NBA最優秀守備選手賞 を受賞しており、マンツーマンディフェンスでは、全てのポジションをガードできるエースキラー級のエリートデフェンダーである。チームディフェンスにも精通しており、リーグ屈指のウィングスパン の長さは、ディナイやパスカット、ブロック、リバウンドで効力を発揮する。主にペイントへの攻撃を阻止する、アメリカンフットボール のいわゆる「フリーセーフティ 」を得意としている[ 58] [ 59] 。
人物
脚注
^ “giannis-antetokounmpos-hands-how-big-wingspan-size-inches ”. heavy.com (2017年4月). 2019年10月31日 閲覧。
^ “Shoe Sizes of NBA Players - Most Surprising, Biggest Foot, And Full List ”. sneakerbinge.com (2021年4月21日). 2021年11月22日 閲覧。
^ Giannis Antetokounmpo | Player Bio
^ “Giannis Antetokounmpo explains how to pronounce his last name | ESPN ”. ESPN via YouTube . 2021年8月2日 閲覧。
^ “「本当に好きなんだ。気に入ってるよ」バックスのヤニス・アデトクンボが自身のニックネーム“The Greek Freak”を語る ”. THE DIGEST . 2021年6月7日 閲覧。
^ “Milwaukee Bucks superstar Giannis Antetokounmpo finishes breakout season in league of his own ”. NBA.com (April 12, 2017). April 14, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ 。April 13, 2017 閲覧。
^ “Milwaukee's Giannis Antetokounmpo wins 2019-20 Kia NBA Most Valuable Player Award ” (英語). NBA.com (September 18, 2020). September 20, 2020 閲覧。
^ “NBA Finals 2021: By The Numbers - Giannis Antetokounmpo's historic Game 6 performance puts him in the record books ” (英語). Sporting News .com (2021年7月21日). 2021年8月2日 閲覧。
^ LeBron James, Giannis Antetokounmpo Duel in Cleveland
^ Giannis Antetokounmpo Records First Career Triple-Double: 11+12+10 The Greek forward leads Bucks to a win over the Warriors
^ “Milwaukee Bucks agree to 4-year, $100 million deal with Giannis Antetokounmpo ”. ESPN (2016年9月20日). 2019年8月26日 閲覧。
^ Antetokounmpo ties career scoring high, Bucks rout Cavs
^ ヤニス・アデトクンボが自己最多に並ぶ34得点、バックスがディフェンディング王者キャブズの連勝を止める NBA JAPAN
^ Giannis Antetokounmpo Scores career high 39 points against Wizards
^ ヤニス・アデトクンボが自己最多39得点、バックスがウィザーズに快勝し勝率5割復帰 NBA JAPAN
^ Giannis Antetokounmpo takes ridiculously long step back for buzzer-beater to beat Knicks
^ Giannis Antetokounmpo Wins It For Bucks At The Buzzer
^ Eastern Conference Starters for All-Star Game leaked: Irving, DeRozan, LeBron, Butler, Antetokounmpo
^ NBAGiannis Antetokounmpo becomes 5th player in NBA history to lead team in all 5 major stat categories
^ アデトクンボ、NBA史上初の快挙 個人記録5部門すべて20位以内
^ セルティックス戦で37得点、13リバウンドのヤニス・アデトクンボ「今季のチームには大きなことをやってのけるだけの力がある」 NBA.com JAPAN
^ Giannis Antetokounmpo scores career-high 44 points in win
^ ブレイザーズ戦で自己最多44得点を記録のヤニス・アデトクンボ「天国の父に見てもらいたい」 NBA.com JAPAN
^ “NBAオールスター2018投票結果:レブロン・ジェームズが全体1位の票数を獲得 ”. NBA.com (2018年1月19日). 2018年1月25日 閲覧。
^ “GIANNIS ANTETOKOUNMPO NAMED A STARTER FOR THE 2018 ALL-STAR GAME ” (英語). NBA.com (2018年1月18日). 2018年2月15日 閲覧。
^ “Antetokounmpo scores 41 points, Bucks beat Nets 116-91 ” (英語). ESPN.com . ESPN (2018年1月26日). 2018年2月17日 閲覧。
^ “Nuggets make 24 3-pointers, beat Bucks 134-123 ” (英語). ESPN.com . ESPN (2018年2月15日). 2018年2月17日 閲覧。
^ “Antetokoumpo scores 26, Bucks beat Raptors 122-119 in OT ” (英語). ESPN.com . ESPN (2018年2月24日). 2018年3月1日 閲覧。
^ “Bucks halt NBA slide against 76ers ” (英語). thewest.com . The West Australian (2018年3月5日). 2018年3月6日 閲覧。
^ “Bucks' Giannis Antetokounmpo: Explodes for 38 points versus Magic ” (英語). cbssports.com . CBS Sports (2018年3月15日). 2018年3月16日 閲覧。
^ “Giannis' double-double helps Bucks hold on to beat Hawks ” (英語). foxsports.com . FOX Sports (2018年3月17日). 2018年3月18日 閲覧。
^ “Bucks' Giannis Antetokounmpo: Delivers team-high 37 points Monday ” (英語). cbssports.com . CBS Sports (2018年3月19日). 2018年3月20日 閲覧。
^ “Celtics survive wild finish, hold off Bucks 113-107 in OT ” (英語). ESPN.com (2018年4月14日). 2018年4月18日 閲覧。
^ “Brown scores 30, Celtics roll to 120-106 win over Bucks ” (英語). ESPN.com (2018年4月17日). 2018年4月18日 閲覧。
^ “Giannis, Bucks beat Celtics 97-86 to force Game 7 ” (英語). ESPN.com (2018年4月26日). 2018年4月27日 閲覧。
^ “Celtics beat Bucks 112-96 in Game 7, advance to play 76ers ” (英語). ESPN.com (2018年4月28日). 2018年4月30日 閲覧。
^ “アデトクンボ欠場のバックスを絶好調のヒートが撃破、ジミー・バトラー「このチームでチャンピオンになる」 ”. バスケット・カウント (2020年9月9日). 2020年9月13日 閲覧。
^ “ヤニス・アデトクンボがバックスと5年2億2800万ドルのスーパーマックス契約を締結 | NBA Rakuten ”. nba.rakuten.co.jp . 2020年12月16日 閲覧。
^ Golliver, Ben; Wallace, Ava; Bieler, Des (March 8, 2021). “Team LeBron dominates an NBA All-Star Game that feels incomplete” . The Washington Post . https://www.washingtonpost.com/sports/2021/03/07/nba-all-star-game-dunk-contest/ March 8, 2021 閲覧。
^ Bouranis, Yiannis (2021年3月8日). “Giannis Antetokounmpo joins Michael Jordan, Kevin Garnett with historic record ” (英語). TalkBasket.net . 2021年3月8日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo limps off injured as Atlanta Hawks stun Milwaukee Bucks ” (英語). CNN . 2021年7月21日 閲覧。
^ “Giannis Antetokoumpo on Game 1 return: 'I did not feel pain' ” (英語). www.nba.com . 2021年7月21日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo wins 2021 Bill Russell NBA Finals MVP award ” (英語). nba.com . 2021年7月21日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo Joins Michael Jordan as Only Other Player With These Accolades ” (英語). Sportscasting.com (2021年7月21日). 2021年8月2日 閲覧。
^ “現役からヤニス、デュラント、ハーデンが選出/NBA75周年記念チームのメンバー発表 Part.1 ”. バスケットボールキング (2021年10月20日). 2021年11月28日 閲覧。
^ “バックス、ヤニス・アデトクンボが安全衛生プロトコル入り ”. スポーティングニュース (2021年12月15日). 2021年12月24日 閲覧。
^ “健康安全プロトコルから復帰したヤニス・アデトクンボが36得点、クリスマスゲームでの勝利に貢献「良い休暇になった」 ”. バスケットカウント (2021年12月26日). 2021年12月26日 閲覧。
^ co.,Ltd, FromOne (2023年6月29日). “ギリシャ代表の大黒柱ヤニス・アデトクンボがワールドカップへ出場する可能性は50%か ”. バスケットボールキング . 2023年7月15日 閲覧。
^ Stein, Marc (2017年11月3日). “The Unspeakable Greatness of Giannis Antetokounmpo” (英語). The New York Times . ISSN 0362-4331 . https://www.nytimes.com/2017/11/03/sports/basketball/giannis-milwaukee-bucks.html 2023年7月15日 閲覧。
^ Paine, Neil (2016年12月2日). “We’ve Never Seen A Player Quite Like Giannis Antetokounmpo ” (英語). FiveThirtyEight . 2023年7月15日 閲覧。
^ “We've Never Seen A Player Quite Like Giannis Antetokounmpo ”. FiveThirtyEight (December 2, 2016). August 1, 2020 閲覧。
^ “A Couple of Ways Giannis Can Become Even Better ”. NBA.com (March 3, 2017). August 1, 2020 閲覧。
^ Herring, Chris (2017年10月26日). “Giannis Antetokounmpo Looks Like A Freaking MVP ” (英語). FiveThirtyEight . 2023年7月15日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo Stats ”. Basketball Reference . Sports Reference . August 1, 2020 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo stats, details, videos, and news. ”. NBA.com . August 1, 2020 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo Looks Like A Freaking MVP ”. FiveThirtyEight (October 26, 2017). August 1, 2020 閲覧。
^ “"Giannis Antetokounmpo is a terrible 3-point shooter": Disrespectful defense by Nets on Bucks star seems to work perfectly ” (英語). The SportsRush (2021年1月19日). 2021年5月25日 閲覧。
^ “Bucks' Giannis Antetokounmpo Has NBA's Best Case For Defensive Player Of The Year ”. Forbes (May 20, 2020). August 1, 2020 閲覧。
^ “If the NBA Season Is Over, Who Deserves Defensive Player of the Year? ”. The Ringer (March 25, 2020). August 1, 2020 閲覧。
^ “NBA.com: Heated Debate Around Antetokounmpo's Home Reflects Rift in Birthplace of Democracy ”. web.archive.org (2016年6月10日). 2023年7月15日 閲覧。
^ Maguire, Ken (2013年6月26日). “A Hunger for a Better Life May Lead to the N.B.A.” (英語). The New York Times . ISSN 0362-4331 . https://www.nytimes.com/2013/06/26/sports/basketball/in-an-athens-suburb-nba-scouts-unearth-a-rare-find.html 2023年7月15日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo ‘feels both Greek and Nigerian’ ” (英語). Eurohoops (2022年9月22日). 2023年7月15日 閲覧。
^ (日本語) Giannis Antetokounmpo's Funniest Moments 2021 | Full Mix | Greek Freak 27th Birthday Edition , https://www.youtube.com/watch?v=YODMMZ2TmAU 2023年7月16日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo Reveals He Ate Oreos For A Month Straight: "No Dinner, No Lunch, No Nothing. I Got Sick Of Them.” | Fadeaway World ”. fadeawayworld.net . 2022年8月10日 閲覧。
^ (日本語) Say My Name "Giannis Antetokounmpo" , https://www.youtube.com/watch?v=Qcg3joGpNvQ 2023年7月16日 閲覧。
^ “渡邊雄太がNBAデビューからの3ヵ月で感じた「トップとの差」 - スポーツ - ニュース ”. 週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト] (2019年1月23日). 2023年7月15日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo As An Orthodox Christian And Star Of The NBA Champion Milwaukee Bucks ” (英語). Religion Unplugged (2021年7月21日). 2023年7月15日 閲覧。
^ Romano, Jason (2019年6月26日). “NBA MVP Giannis Antetokounmpo thanks God in MVP acceptance speech ” (英語). Sports Spectrum . 2023年7月15日 閲覧。
^ “Giannis Antetokounmpo As An Orthodox Christian And Star Of The NBA Champion Milwaukee Bucks ” (英語). Religion Unplugged (2021年7月21日). 2023年7月16日 閲覧。
^ Stinar, Ben. “Giannis Antetokounmpo's Quote About Tim Duncan Is Going Viral ” (英語). Fastbreak on FanNation . 2022年10月4日 閲覧。
外部リンク
タイトル・受賞歴
1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代