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この項目では、三重県を営業基盤としている地方銀行「三十三銀行」について説明しています。明治時代に存在した国立銀行については「第三十三国立銀行」をご覧ください。 |
株式会社三十三銀行(さんじゅうさんぎんこう、英称:San ju San Bank,Ltd.)は、三重県四日市市に本店を置く地方銀行である。三十三フィナンシャルグループ(以降三十三FG)の子会社。
概要
第三銀行と三重銀行が合併し、2021年(令和3年)5月1日に発足した。法人格は第三銀行が三重銀行を吸収合併しているが、本店および銀行コードは三重銀行のもの[3]を継承し、松阪市の旧第三銀行本店には「松阪本店営業部」を設置した[4]。旧第三銀行頭取だった岩間弘が会長に、旧三重銀行の頭取だった渡辺三憲が頭取に就任した[5]。
基幹系システムは、他行との連携を視野に、採用行の多い旧第三銀行が採用していた日立製作所製のNEXTBASEに一本化した[6]。一方、旧第三銀行の通帳は合併後に使用不可となったため、窓口(いずれの店舗でも可)ないしは旧第三銀行のATMでの繰越が必要になった。この関係で、旧三重銀行のATMでは旧第三銀行の通帳が使えず(繰越も不可)、旧第三銀行のATMでは旧三重銀行の通帳が使えるようになったことが、ATMに貼られたステッカーで案内されている[7]。
旧三重銀行は三重県北部、旧第三銀行は三重県中南部を地盤としていた[4]。
第三、三重の両行は2018年(平成30年)に三十三FGを設立して経営統合し、傘下に入っていた。合併により東海地方の地方銀行では5番目、三重県では百五銀行に次ぐ規模となる[8][5]。
行名の由来
旧・三重銀行の『三重』が「さんじゅう」とも読めるため、旧・第三銀行の『三』を併せて「三重三 = 三十三」に見立てたことによる[9]。
また、旧・三重銀行と旧・第三銀行を合併、すなわちプラス(+)することから「三+三」とし、『+』を漢数字の『十』に見立てて「三十三」としたという説明もされている[10][5]。
沿革
前身行
- (旧)第三銀行
- (旧)三重銀行
経営統合後
合併後
- 2021年(令和3年)5月1日 - 第三銀行が三重銀行を吸収合併し、三十三銀行として発足[8]。
営業政策
旧三重銀行は三重県北部の大企業や中堅企業、旧第三銀行は三重県中南部の中小企業や個人事業主を経営地盤としていた[5]。
合併に先立ち、第三銀行名古屋支店を三重銀行の名古屋法人営業部内にブランチインブランチ方式で移転、建物を大和ハウスに譲渡した[13]。2022年(令和4年)7月までに29店舗を同方式により削減する方針を打ち出している[4]。
イメージキャラクター
三十三FG設立後の2019年(令和元年)5月に、第三銀行・三重銀行共通のイメージキャラクターとして、サンリオのポムポムプリンを採用。両銀行の合併後も三十三銀行のイメージキャラクターとして引き続き起用している[16][17]。
グループ会社
- 三十三総研
- 三十三リース
- 三十三カード
- 三十三信用保障
- 三重総合信用
- 三十三コンピューターサービス
- 三十三ビジネスサービス
- 三重リース
- 三重銀コンピュータサービス
- 第三カードサービス
脚注
注
- ^ ディスクロージャー誌では1927年(昭和2年)7月24日としている[2]。
- ^ ブランチインブランチ方式により統合された店舗を含む[2]。統合された店舗数を除く営業拠点数は124拠点[2]。
- ^ 2021年10月11日付で桑名中央支店(旧・三重銀行支店)を[14]、2022年12月5日付で伊勢長島支店(旧・第三銀行支店)をブランチインブランチ方式で移転統合[15]。
出典
外部リンク