三木駅(みきえき)は、兵庫県三木市末広一丁目にある、神戸電鉄粟生線の駅である[1]。駅番号はKB53。
旧市街の中心駅となっている。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線の行違い可能な地上駅である[1]。なお、ホーム有効長は4両である。
鈴蘭台方に4連対応の引上線がある。この引上線は2番線からしか出入りできない。
無人駅[1]。駅舎(改札口)は上下線ホームとも粟生寄りにある[1]。かつては駅に構内踏切があったが、粟生線の4両編成対応工事に伴い撤去されると共に、上り線側にも駅舎が新設され改札口が分離された[1]。トイレは、上り線側の駅舎外に5000系電車を模したデザインの公衆トイレが設置されている[13]ほか、下り線側の新駅舎内東側にもバリアフリートイレが設けられている。また旧駅舎時代は、下りホームにもトイレがあった[14]。
下り線側には開業年の1938年(昭和13年)竣工の木造モルタル造り・平屋建ての駅舎が長年に渡り存在した[15]が、前述のように2018年3月4日に近隣の民家を火元とする火災で延焼したことにより全焼した。鎮火後の点検では線路・架線に問題はなかったが、下り線側の駅舎内にある安全システムが焼損したため下り線が使用できず[16]、翌5日から同月8日までは暫定的に2番ホームのみを使用した1面1線となっていた[7]。3月9日に下りホーム上に仮設の改札口を設置して利用を再開し、通常ダイヤに復旧した[8][17]。その後、神戸電鉄・三木市などにより焼失した駅舎の再建が検討され、2020年8月15日から9月15日にかけて「三木駅デザイン総選挙」と銘打ち駅舎の外観を選ぶコンテストを行い、3案の中から1つ投票する方式で最多投票を獲得した「モダン風(斬新・現代風)」に決定したことを2020年9月30日に発表した[10]。駅舎再建のために市内外から約1億2,300万円の寄付を受け、2021年8月に着工し2022年3月28日に落成、同時に使用開始されている[8][18]。なお、この新駅舎は鉄骨2階建てで、旧駅舎共々焼失した民家及び美嚢川の畔にあった福有薬局旧店舗の敷地の区画整理も兼ねて建てられており、正面が旧駅舎の西側から南側に変更されたほか、駅前には駐車場やバス・タクシー乗り場を含むロータリーが設けられている。
2022年5月12日には、中央公民館近くにあった三木市観光協会が駅構内の西側1階に移転した[12]。
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焼失前の下り線側旧駅舎
(2017年)
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焼失前の下り線側旧駅舎内
(2017年9月)
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焼失した下り線側旧駅舎
(2018年3月7日)
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上り線側駅舎(2018年3月)
(駅舎の左には
5000系電車を模したデザインの公衆トイレがある)
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粟生方の踏切からホームを見る
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焼失後の下り線側旧駅舎の跡(2018年4月)
のりば
- 付記事項
- 2番線は両方向の入線・出発に対応している。
- 下りの1列車(新開地23時20分発の三木止まり準急、列車番号23323列車3両編成)のみ夜間停泊となるため、この列車が2番線に入線する唯一の下り列車である。
- 日中中心に設定されている三木駅発着便は1番線に到着後、先発の上り列車(当駅28分発の電車で粟生駅始発列車)を待避した後、鈴蘭台方へ引き上げてから2番線に入線する。
- 3両編成2本が夜間停泊されていたが、2020年3月のダイヤ改正に伴う運用変更発生により、3両編成が1本(2番線)と4両編成1本(1番線)に変更されている。
利用状況
1日あたりの乗車人員 729人(2021年)[2]
近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。
年次別1日平均乗車人員[2]
年次
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1日平均 乗車人員
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2002年(平成14年)
|
1,392
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2003年(平成15年)
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1,312
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2004年(平成16年)
|
1,240
|
2005年(平成17年)
|
1,189
|
2006年(平成18年)
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1,175
|
2007年(平成19年)
|
1,137
|
2008年(平成20年)
|
1,109
|
2009年(平成21年)
|
1,022
|
2010年(平成22年)
|
970
|
2011年(平成23年)
|
956
|
2012年(平成24年)
|
948
|
2013年(平成25年)
|
915
|
2014年(平成26年)
|
907
|
2015年(平成27年)
|
888
|
2016年(平成28年)
|
880
|
2017年(平成29年)
|
879
|
2018年(平成30年)
|
866
|
2019年(令和元年)
|
852
|
2020年(令和02年)
|
738
|
2021年(令和03年)
|
729
|
駅周辺
駅前にはロータリーがなかったが、新駅舎の建設と同時に設けられている。周辺は旧市街地であり古い町並みが残っているほか、商業も大規模店などが複数立地している。
- 名勝・旧跡・レジャー
- 公共施設
- 以前は三木市民病院もあったが、小野市に新たにできた北播磨総合医療センターに統合され、廃院となった。
- 文教施設
- 保育施設
- 神和認定こども園
- 神和ひまわりルーム
- リトルエンゼル
- 郵便局・金融機関
バス路線
駅前に、神鉄三木駅・福有橋バス停(2022年6月1日に福有橋から変更)が設置されている[20]。三木市内の中では発着本数が比較的多く、各方面への路線バスが発着する。また、駅の西側には末広橋停留所がある。
のりば[21][22] |
運行事業者 |
路線名・系統・行先
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神鉄三木駅・福有橋
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1
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神姫バス
|
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神姫ゾーンバス
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- 056系統:恵比須駅
- 059系統:青山5丁目
- 072系統:恵比須駅(左回り)
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|
050系統:健康福祉センター(よかたん)
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2
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神姫バス
|
|
3
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神姫バス
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- 急行: 社(車庫前)・西脇市役所(西脇営業所)
- 快速:三木営業所
- 015系統・16系統・17系統・30系統・32系統・82系統:三木営業所
- 036系統:社(車庫前)
- 063系統:市役所前
- 076系統:恵比須駅(右回り)
- 108系統・115系統・117系統:北播磨総合医療センター
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神姫ゾーンバス
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- 056系統:細川町公民館
- 059系統:三木営業所
- 071系統:恵比須駅(右回り)
|
|
050系統:健康福祉センター(よかたん)
|
末広橋
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–
|
神姫バス
|
- 076系統:恵比須駅(右回り)
- 077系統:恵比須駅(左回り)
|
神姫ゾーンバス
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103系統:青山5丁目・伽耶院口 / 北播磨総合医療センター
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隣の駅
- 神戸電鉄
- ■粟生線
- ■準急・■普通
- 三木上の丸駅 (KB52) - 三木駅 (KB53) - 大村駅 (KB54)
脚注
関連項目
外部リンク