中山 功太(なかやま こうた、1980年6月24日 - )は、日本のピン芸人。 吉本興業東京本社所属。大阪NSC22期生。『R-1ぐらんぷり2009』優勝者。『歌ネタ王決定戦2015』優勝者。『OKOWA』2代目チャンピオン。バラエティ番組『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日)ではラップバトルも披露。ポエトリーリーディングも得意。
小学2年生の時にテレビで『吉本新喜劇』を見て虜になり、芸人を志す[1]。
2001年7月、4年組んでいたコンビ「7(ナナ)」解散。
2002年2月、ピン芸人として本格的にスタートする。
2003年8月、ダイアン、麒麟、ヘッドライト、笑い飯、レギュラー、千鳥、とろサーモン、天津、アジアン、ミサイルマンらとともにbaseよしもとのリニューアル時に新タレントプロデュース組に所属した。
『M-1グランプリ2004』にネゴシックスとのコンビ「たばこ」として出場し[2]、3回戦敗退。
かつての実家の間取りは「27LDKKK+トイレ4つ+風呂2つ」[1]、車はベンツ4台所有の豪邸だった。そのため、セレブ芸人として『浜ちゃんと!』(読売テレビ、2004年11月)『世界バリバリ★バリュー』(毎日放送、2005年6月)、『くるくるドカン〜新しい波を探して〜』(フジテレビ、2006年4月)、『アメトーーク!』(テレビ朝日、2007年2月)、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ、2007年10月)に出演した。
2008年4月にbaseよしもとを卒業。
2009年2月、『R-1ぐらんぷり2009』にて2年連続4回目の決勝進出を果たす。決勝戦では大トリで登場し「時報」ネタを披露。最高得点となる683点をマークし、悲願の優勝を遂げる[3][4][5]。
R-1優勝時、東京のテレビ局からオファーが入ったが、大阪の帯番組のレギュラーをつとめており、ほぼ断らざるを得なかった。それにより、東京進出へのタイミングが遅れる[6]。
2010年3月4日、帯番組から卒業。同年3月30日の単独ライブをもって大阪を離れ、東京に活動拠点を移す。ルミネtheよしもとなどに出演。
2012年9月、トークライブにて「負ければ芸人引退」という条件の下、川島明(麒麟)と大喜利対決をし[7]、観客の投票の結果、27票対23票で敗北。約束通り芸人引退を宣言[8]。 のちに会社と話し合い、タレントとして再スタートが決定[9][10][11]。お笑い以外の分野にも積極的に挑戦するとし、改名するも 『アウト×デラックス』(フジテレビ、2013年7月)出演を機に「ピン芸人中山功太」へ戻る[12]。
2015年9月、『歌ネタ王決定戦2015』(毎日放送)で、COWCOWと同点の476点で共に優勝を飾り、3代目歌ネタ王になった[13][14][15]。決勝では演歌歌手の扮装で、「レディー・ガガ」「レオナルド・ディカプリオ」、それぞれの架空の苦労話をフォーク調のメロディに乗せ歌い上げた。ネタは大泉逸郎の『孫』から着想を得て作った[16][17]。
2015年頃から、健生堂薬局本郷店でアルバイトをしていた。
2019年7月、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)に出演。キレのあるコメントの連発に続いて、「月収22円」「3大おもんない《東京の芸人》《R-1に出た芸人》《俺のネタで笑わない客》」などのパワーワードが飛び出す授業内容に、各方面から反響を呼んだ[6][18][19]。
2020年1月、クラウドファンディングを通じ「365日生放送のお笑い番組を作りたい」という企画に挑戦し達成[20]。自身のYouTubeチャンネルにて放送を開始。同年4月、緊急事態宣言の発令に伴い一時中断[21]、8月より再開した。以降は番組のみならず、ジャンル自由なライブ配信が多くなっている[6]。
2024年2月、『R-1ぐらんぷり2024』に再挑戦し、準々決勝に進出した。[22]
漫談・あるあるネタ・一人コント・音響を使ったネタ・ホワイトボードを使ったネタ・フリップやスケッチブックを使っためくり芸ネタなど、守備範囲は広い。「受験対策」「50音漫談」「アルファベット漫談」「対義語」「類義語」「形容詞」「物の数え方」「言い換え辞典」「早口言葉」「せっかくだから」「年号」など多数あるフリップネタの一つである「対義語」のネタに代表される、ワードセンスを生かした言葉遊びを得意としている。
テレビで披露されたことのあるフリップネタには、「対義語」の他にも「早口言葉」などがあり、テレビで披露されたことのある漫談には、「一人マジカルバナナ」「一般人のモノマネ」などがある。『エンタの神様』(日本テレビ)で披露されたことのあるネタには、主に「DJモンブラン」「対義語」「時報」があり[29][30]、 お笑い評論家のラリー遠田は、「中山功太という芸人の最大の持ち味は世の中に対する皮肉っぽい目線である。彼のネタ作りの根底には、世間をあざ笑うシニカルな批評眼が潜んでいる。」と分析し、「受け手側の意地悪な視点から切り取られた『あるあるネタ』は、彼にしかできないオンリーワンの芸風である。」とも評価している[5]。
本人は「食いっぱぐれる事はないから好き勝手やっていく」とのことで、社会的に不適切な話題や表現を用いた(ブラックユーモア)が多いため、一般メディアに流れづらい。本人もそのことを自虐している[31]。
時報の音に合わせて、「間もなく、○○をお知らせします。」という風に様々なシチュエーションに応じたセリフを、クリップボードを片手に、表情と身振り手振りを交えて、切り取ったシチュエーションを演じながら知らせる。オチはその時々で変わる。フリがツッコミ、オチがボケの役割をする[32][33]。フリ及びオチ共に、セリフの長さによって、時報を軸とした各間隔の秒数の刻みの数が変わる。「エロ時報」も存在する。『R-1ぐらんぷり2009』優勝ネタ[5]。2009年の『R-1ぐらんぷり』で審査員を務めた桂三枝(現・六代目桂文枝)は、大会後自身のブログで「中山さんはマイク前から動かずまっこう勝負にでました。ネタは日常性を独自の切り口で客席の共感を呼ぶ上質の笑いでありその構成は新鮮味があり新たな笑いの道を切り開いた感がありました。なによりも下げにメッセージ性がありました。」とコメントしている[34]。
2021年、『芸人やめてぇな』という歌ネタをテレビやYouTubeで披露している。[35]
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