この現代の神話は、原作者不詳の韻文の物語が起源である。ペット愛好者や関係者が造るネット上の多数のコミュニティや動物愛好団体などにおいて、亡くなったペットは「橋のたもとで待っている」ともしばしば語られる。「橋のたもと」は英語では「At The Bridge」という表現であるので、このイニシャルによる頭字語であるATBを使って「ATB で待っている」とも言われる[4]。
ポール・ダーム: アメリカオレゴン州のグリーフ・カウンセラーであるポール・C・ダーム(Paul C. Dahm)は、1981年に彼が詩を書いたのであり、1998年に『虹の橋』の名で書籍を出版した、と述べている[6]。
ウィリアム・ブリトン: 『虹の橋の伝説』(原題:Legend of Rainbow Bridge、1994年)の著者であるウィリアム・N・ブリトン(William N. Britton)[7]。
ウォレース・サイフ: 「ペットロスとペットとの死別協会」会長のドクター・ウォレース・サイフ(Dr. Wallace Sife)は、ウェブ・ページに詩作品『ペットはすべて天国に還る』(原題:All Pets Go to Heaven)を発表し、また著書『ペットを亡くすこと』(原題:The Loss of a Pet)で作品を記した[3]。
インターネットで確認できる事実
インターネットにおいて最初に「虹の橋の散文詩」に言及しているのは、ニュースグループである「rec.pets.dogs」上に、1993年1月7日の日付で投稿された文章である[8]。この投稿は、詩を『Mid-Atlantic Great Dane Rescue League Newsletter』の1992年(またはより早期の)号から引用したとしている。一方、「Mid-Atlantic Great Dane」は、この詩を「Akita Rescue Society of America」から引用したと述べている。1993年の「rec.pets.dogs」におけるその他の複数の投稿からすると、この時点ですでに、詩作品はインターネット上でよく知られており、詩からの一行の引用で、他のニュースグループの読者がそれと認めることが望めるぐらいに十分流布していたことが示唆されている[8]。