この記事は検証可能 な参考文献や出典 が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加 して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方 ) 出典検索? : "セントローレンス川" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2011年12月 )
流路
サウザンドアイランズ 地方に浮かぶ島々とコテージ
セントローレンス川 (セントローレンスがわ、英 : St. Lawrence River 、仏 : Fleuve Saint-Laurent )は、北米大陸 の五大湖 と大西洋 を結んでカナダ 東部を東北に流れる河川 である。水源である五大湖を含めればアマゾン川 に次ぐ世界第2位の水量となる。サンローラン川 ともいわれる。
地理
セントローレンス川はオンタリオ湖 から始まり、ガナノクエ 、ブロックビル 、モリスタウン (英語版 ) 、オグゼンズバーグ (英語版 ) 、マシーナ (英語版 ) 、コーンウォール 、モントリオール 、トロワリヴィエール 、ケベック・シティー を通り、世界でも最大級の三角江 であるセントローレンス湾 へと注ぐ。上流部はカナダのオンタリオ州 とアメリカ合衆国 のニューヨーク州 を隔てる国境 を形成し、その後はケベック州 内を流れる。ケベック・シティー付近から潮汐がある。
オンタリオ湖の流出部からの長さは1,197kmで、もっとも遠い水源からでは3,058kmになる。五大湖 も含む流域面積 は1,344,200km× 10 2 であり、うち839,200 km× 10 2 がカナダ、505,000 km× 10 2 がアメリカ合衆国である。流域にはカナダのオンタリオ州 とケベック州 、アメリカ合衆国のイリノイ州 、インディアナ州 、ミネソタ州 、ニューヨーク州 、オハイオ州 、ペンシルベニア州 、バーモント州 、ウィスコンシン州 、ミシガン州 が含まれる。
途中にはモントリオールの南のセントルイス湖 、サラベリ・ド・ヴァレフィルドのサン=フランソワ湖 (英語版 ) (Lake Saint Francis)やモントリオール東のサン=ピエール湖 (Lac Saint-Pierre)といった湖がある。また、アレクサンドリアベイおよびキングストン付近のサウザンド諸島 、モントリオール島 (英語版 ) などを含むオシュラガ諸島 (英語版 ) (Hochelaga Archipelago)、ケベックシティ付近のオルレアン島 (フランス語版 ) などの島がある。オンタリオ湖 を出たところにあるサウザンドアイランズ 地方はセントローレンス諸島国立公園 (英語版 ) として国立公園 に指定されている。
支流にはシャンプレーン湖 からのリシュリュー川 やオタワ川 、サグネ川 、サン=フランソワ川 (英語版 ) (Saint-François River)などがある。
生態系
セントローレンス川(サン=ローラン川)一帯にアメリカシラカンバ (英語版 ) 、ハンノキ属 、ニレ属 、Rhus typhina (英語版 ) 、シロスジカエデ (英語版 ) 、Cornus alternifolia (英語版 ) 、モミ属 、カナダハシバミ (英語版 ) 、Sambucus pubens (英語版 ) 、カナダイチイ (英語版 ) 、トウヒ属 などが生える多様な森林があり、河口干潟 にはフトイ属 のSchoenoplectus americanus (英語版 ) 、ワイルドライス (英語版 ) 、オモダカ属 のSagittaria cuneata (英語版 ) とSagittaria latifolia (英語版 ) など、シャルルボア生物圏保護区 (英語版 ) のツンドラ にはカルミア属 、アカゲノイソツツジ (英語版 ) など、クルムホルツ (英語版 ) にはクロトウヒ (英語版 ) 、バルサムモミ (英語版 ) などが生える[1] 。川とその周辺にはシロイルカ 、オオカミ 、トナカイ 、ペンシルバニアピューマ (英語版 ) 、シロナガスクジラ 、カナダガン 、オオハクガン などの動物が生息している[1] [2] [3] 。
ケベックシティの東約80 kmに離れるセントローレンス川北岸のシャルルボア生物圏保護区は1988年にユネスコ の生物圏保護区 に指定され[1] 、本流沿岸のサン=フランソワ湖[4] 、サン=ピエール湖[2] 、トゥルマント岬 (フランス語版 ) [3] 、ベ・ド・リスル=ヴェルト (フランス語版 ) [5] はラムサール条約 登録地である。
歴史
1534年 6月9日 にフランス人探検家ジャック・カルティエ が発見し、河川 を航行した。名前の由来は、ローマのラウレンティウス の記念日である8月10日にカルティエが、初めてこの川の流域に入ったのに因んでと言われる[6] [7] 。当時はモントリオール 付近にラシーヌ瀬 があり、ここまでしか航行できなかったが、その後運河 網の発達によりスペリオル湖 まで航行可能となった。1959年にはセントローレンス海路 が開通して、大型の船の通航が可能となった。
支流
下流より記載
経済
セントローレンス川は、大西洋と五大湖を結ぶ重要な商業水路となっている。米国とカナダに大きな経済効果をもたらし、貨物輸送は両国で450億ドルの経済活動と238,000人の雇用を生み出している[8] 。船舶、港湾、ターミナル、水路インフラへのインフラ投資額は71億カナダドルである[8] 。
経済コンサルタントのマーティン・アソシエイツが実施した「2018 Economic Impacts of Maritime Shipping in the Great Lakes-St.Lawrence Region」調査によると、五大湖・海路システムの貨物輸送はカナダと米国で450億ドルの経済活動と23万8000人の雇用を生み出すとされている。この調査では、セントローレンス海路閘門やスーロックなどの主要航路インフラによる特定の経済効果にも焦点を当てている。さらに、五大湖、接続河川、セントローレンス海路を通過した国内および国際貨物は、さらに70億ドルの経済活動を生み出し、港湾、ターミナル、船主、その他の関連企業への影響も含まれていると報告されている[8] 。
関連項目
脚注