ロバート・デュヴァル(Robert Selden Duvall, 1931年1月5日 - )は、アメリカの俳優、映画プロデューサー。アカデミー賞に7回ノミネートされており、1983年の『テンダー・マーシー』でアカデミー主演男優賞を受賞した。
来歴
父は海軍のW・H・デュヴァル少将、母はアマチュアの女優で南軍のロバート・E・リーの血族[1]。父方のデュヴァル家の18世紀の先祖はフランス系の開拓者。この開拓者の先祖にはイギリス系の先祖を通じてドイツ、スコットランド、ウェールズの血が少しずつ混ざっている。両親は共にヴァージニア出身。
大学で演劇を学び、卒後1953年から1954年まで陸軍に入り、朝鮮戦争の間、ジョージア州のキャンプ・ゴードンに勤務した[2]。除隊後はニューヨークでネイバーフッド・プレイハウスにてサンフォード・マイズナーに師事。1962年に『アラバマ物語』に出演し、映画デビューした。
1972年、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』で、コルレオーネファミリーの顧問弁護士トム・ヘイゲンを演じ、初のアカデミー助演男優賞にノミネートされた。1979年には同監督の『地獄の黙示録』でキルゴア中佐を演じた。この役は最も知られている役のひとつで、ゴールデングローブ賞 助演男優賞、英国アカデミー賞 助演男優賞を受賞し、再びアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
アカデミー賞には7度ノミネートされており、1983年に『テンダー・マーシー』で主演男優賞を受賞した。ゴールデングローブ賞は4度受賞している。
『テンダー・マーシー』では歌唱も披露しており、『クレイジー・ハート』では劇中では歌うシーンはないが、サウンドトラックに参加している。
私生活
これまで4度結婚しており、1998年から交際して2005年に結婚したアルゼンチン人女優のルシアーナ・ペドラサ(Luciana Pedraza)は41歳年下である。
政治的には共和党支持者で、2008年アメリカ合衆国大統領選挙では共和党候補者レースではルドルフ・ジュリアーニを支持すると語った[3]。本選では候補者に決まったジョン・マケインとサラ・ペイリンを支持した。2012年の米大統領選挙ではミット・ロムニーを支持したが、2014年には次期大統領について「今の共和党は混乱しているから、共和党員の妻も民主党にさえ投票するかもしれないし、私は独立候補に投票するつもりだ」と述べた[4]。
2009年には、荒野の戦い跡地国立公園の入り口の正面にウォルマートが新店舗を作ろうとしていることを知り、反対運動を行っている南北戦争基金(civil war trust)の集会で応援メッセージを述べた。
主な出演作品
映画
テレビドラマ
公開年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考
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1961-1962 |
裸の町 Naked City |
Barney Sonners / Johnny Meigs / L. Francis Childe / Lewis Nunda |
異なる役で4エピソード
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1961-1963 |
ルート66 Route 66 |
Lee Winters / Arnie / Roman |
異なる役で3エピソード
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1961-1965 |
弁護士プレストン The Defenders |
Bill Andrews / Luke Jackson / Al Rogart |
異なる役で3エピソード
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1963-1965 |
逃亡者 The Fugitive |
Eric Christian / Leslie Sessions |
異なる役で3エピソード
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1964 |
アウター・リミッツ The Outer Limits |
Adam Ballard / Louis Mace |
異なる役で3エピソード
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1965-1967 |
コンバット! Combat |
Michel / Peter Halsman / Karl |
異なる役で3エピソード
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1965-1969 |
FBIアメリカ連邦警察 The F.B.I. |
Gerald Wilson / Joseph Troy / Ernie Milden / Johnny Albin / Joseph Maurice Walker |
異なる役で5エピソード
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1977 |
ゴッドファーザー テレビ完全版 The Godfather: A Novel for Television |
トム・ヘイゲン |
ミニシリーズ
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1979 |
将軍アイク Ike |
ドワイト・D・アイゼンハワー |
ミニシリーズ
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1989 |
ロンサム・ダブ Lonesome Dove |
オーガスタス“ガス”・マクレー |
ミニシリーズ
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2006 |
ブロークン・トレイル 遥かなる旅路 Broken Trail |
プレンティス・“プリント”・リッター |
ミニシリーズ
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日本語吹き替え
森川公也が亡くなるまで専属(フィックス)として主に担当していた[5]。
このほかにも、大木民夫、池田勝、大塚周夫、堀勝之祐、坂口芳貞なども声を当てている。
その他
We're Not the Jet Set (1977) - 初監督作品・ドキュメンタリー映画
- アンジェロ・マイ・ラブ Angelo My Love (1983) - 監督・製作
受賞歴
脚注
外部リンク
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