市村 正親(いちむら まさちか、1949年1月28日 - )は、日本のミュージカル俳優、俳優、声優。埼玉県川越市出身。ホリプロ所属。身長170cm、体重60kg。
略歴
1949年1月28日、埼玉県川越市に生まれる。一人っ子である。父・信行は元軍人であったが、川越のローカル月刊紙『武州新報』を立ち上げ新聞記者となった。母・こうは飲食店を営んでいた[1]。
埼玉県川越商業高校、舞台芸術学院卒業後、俳優の西村晃の付き人を21歳から24歳までの3年間にわたって務める。西村には「いっちゃん」と呼ばれていた。
1973年、劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター(後に『ジーザス・クライスト=スーパースター』)』の端役を狙ってオーディションを受け合格、後にヘロデ役を獲得してデビュー。翌年、正式に劇団四季へ入団。『エクウス』では、全裸での演技が話題となった。『オペラ座の怪人』では主役のオペラ座の怪人を演じるなど、1980年代の劇団四季を代表する看板俳優となるまでに至るも、1990年に同劇団を退団。
退団後はミュージカル、ストレートプレイ、一人芝居、テレビドラマ、声優など様々なフィールドで活躍。名ミュージカル俳優と称されるほど演技水準は高く、『ミス・サイゴン』で演じたエンジニア役では「世界一のエンジニア」と言われるほどのエンターテーナーぶりを見せた。
1984年に劇団四季の女優の八重沢真美と結婚したが、2003年5月に離婚。
1989年、『第40回NHK紅白歌合戦』に出場し、「オペラ座の怪人」を歌唱した。
2001年に彩の国シェイクスピア・シリーズの『ハムレット』でハムレット役を演じた際、オフィーリア役を演じた女優の篠原涼子と知り合い、2005年12月8日に結婚。2008年5月に第一子となる長男が誕生。2012年2月に第二子となる次男が誕生。
2007年4月、長年の功績を称えられ紫綬褒章を受章。
2008年4月から2010年3月まで、TBS系の紀行番組『THE世界遺産』のナレーションを担当。
2014年7月、初期の胃がんにより出演中だったミュージカル『ミス・サイゴン』を降板(代役は筧利夫[2])。また主演予定だったドラマ『おやじの背中』第10話も降板した(代役は小林隆[3])。同年9月3日、復帰会見を開き[4]、10月上旬にミュージカル『モーツァルト!』の稽古から仕事復帰した。
2015年9月、舞台『NINAGAWA マクベス』出演中に右ひざ半月板を損傷。降板せず、公演終了を待って手術を実施した。11月上旬にミュージカル『スクルージ』の稽古から仕事復帰[5]。
2021年7月24日、篠原涼子との離婚を発表。長男と次男の親権は市村が持つ[6]。
2021年9月から12月まで上演された市村主演のミュージカル『オリバー!』で長男・市村優汰が俳優デビュー[7]。ミュージカルでの親子共演が実現した[8]。優汰は市村と同じ芸能事務所のホリプロに所属している[9]。
人物
- 高校3年生で役者を志したと語る。
- 俳優として活動する傍ら、岩谷時子音楽文化振興財団の評議員を務めている。
- 出身地である川越市より、2004年から小江戸川越大使を委嘱されている[10][11]。PRポスター[12]や市制100周年記念誌[13]への協力、ウェスタ川越での舞台公演など、積極的に活動している。
- 大泉洋が主演したドラマ『ノーサイド・ゲーム』に市村が熱中し、大泉に「君のチームを応援してるのに君のテンションが低過ぎる」と感想を伝えダメ出しをした所、大泉が受け入れた為に最終回までに演技が激変したという[14]。
出演(舞台)
出演(映像)
映画
テレビドラマ
CM
テレビ番組
- NHK紅白歌合戦出場歴
年度/放送回 |
回 |
曲目 |
出演順 |
対戦相手
|
1989年(平成元年)/第40回 |
初 |
オペラ座の怪人 |
13/20 |
島田歌穂
|
出演順は「出演順/出場者数」で表す。
出演(声)
劇場アニメ
吹き替え
テレビアニメ
人形劇
OVA
ゲーム
ドラマCD
ナレーション
ラジオ
その他
作品
ディスコグラフィ
- シングル
発売日
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規格
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規格品番
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面
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タイトル
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作詞
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作曲
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編曲
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Climax Record/徳間ジャパン
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1982年3月25日
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EP
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CMA-2025
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A
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初めての日
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なかにし礼
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筒美京平
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川村栄二
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B
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道化師
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1982年11月25日
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EP
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CMA-2036
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A
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ホテル・ブルー
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山川啓介
|
筒美京平
|
萩田光雄
|
B
|
ジーンズのジュリエット
|
- アルバム
発売日
|
規格
|
規格品番
|
アルバム
|
Climax Record/徳間ジャパン
|
1982年3月25日
|
LP
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CMC-1004
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限りなく優しく
※全作詞:なかにし礼 全作曲:筒美京平
Side:A
- 雨の電話ボックス(4:00)
- 誕生日おめでとう(3:44)
- ぼくの肩でお泣き(4:12)
- 初めての日(4:10)
- 偽りの結婚式(4:24)
Side:B
- 限りなく優しく(4:02)
- 娼婦の哲学(3:39)
- 刺青(4:01)
- フェイド・アウト(4:59)
- 道化師(4:48)
|
書籍
- エッセイ
- 『僕のカラダは考える』(扶桑社)2002年3月発行
- 『ステーキの横のクレソン』(朝日新聞出版)2010年9月発行
- 『役者ほど素敵な商売はない』(新潮社)2020年1月27日発行
- 写真集
受賞歴
- 1980年:第18回 ゴールデン・アロー賞演劇賞(『かもめ』『エレファントマン』)
- 1983年:第34回 芸術選奨文部大臣賞新人賞(『ユリディス』『エクウス』)
- 1992年:第18回 菊田一夫演劇賞大賞(『ミス・サイゴン』)
- 1992年:第47回 文化庁芸術祭賞(『ミス・サイゴン』)
- 1998年:第19回 松尾芸能賞演劇優秀賞(『ラ・カージュ・オ・フォール』『スクルージ』)
- 2002年:第10回 読売演劇大賞優秀男優賞(『海の上のピアニスト』『モーツァルト!』)
- 2002年:第53回 芸術選奨文部科学大臣賞(『海の上のピアニスト』)
- 2004年:第12回 読売演劇大賞優秀男優賞(『ミス・サイゴン』)
- 2005年:第30回 菊田一夫演劇賞大賞(『ミス・サイゴン』)
- 2007年:第44回 ゴールデン・アロー賞演劇賞
- 2007年:春の紫綬褒章[50]
- 2008年:第8回 朝日舞台芸術賞秋元松代賞(『キーン』『ラ・カージュ・オ・フォール』)
- 2008年:第16回 読売演劇大賞優秀男優賞(『キーン』『ラ・カージュ・オ・フォール』)
- 2009年:第17回 読売演劇大賞最優秀男優賞(『炎の人』)
- 2009年:第44回 紀伊國屋演劇賞個人賞(『炎の人』)
- 2011年:第2回 岩谷時子賞特別賞
- 2016年:第2回 森光子の奨励賞[51]
- 2017年:第25回 読売演劇大賞優秀男優賞(『紳士のための愛と殺人の手引き』『NINAGAWAマクベス』)
- 2019年:春の旭日小綬章[50]
- 2023年:第44回松尾芸能賞大賞[52]
- 2023年:第12回岩谷時子賞[53]
脚注
注釈
- ^ 2022年4月28日の放送を最後に石原さとみ産休入り[40]。2022年5月12日の放送から市村正親が助っ人エンターテイナー(MC)として当面の間、代役を務める。[40]。
出典
外部リンク
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