榎並 大二郎(えなみ だいじろう、1985年9月30日 - )は、フジテレビのアナウンサー。
来歴
兄と姉がいる3人きょうだいの末っ子として育つ[1]。子供の頃は大人しい性格で一人遊びが好きだった。
慶應義塾高等学校、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。中学時代は野球部、高校・大学時代は水泳部葉山部門に所属[3][4]、大学4年生の時には主将を務めた。2006年、準ミスター慶應に選ばれる[5]。
2008年、アナウンサーとしてフジテレビに入社。同期入社のアナウンサーは加藤綾子(2016年4月30日退社後、フリー転身)、椿原慶子。
身長180cm。同期の加藤と1年後輩の松村未央からは「大ちゃん」と呼ばれている。1期先輩の中村光宏や3期後輩の生田竜聖と仲が良い。また、他局アナでは桝太一(元日本テレビ)、菅原知弘(テレビ朝日)、森田京之介(元テレビ東京)、熊崎風斗(TBSテレビ)と仲が良い。
2014年2月にタイの総選挙を取材に赴いた所、思わぬことに現地の人から人気となったことが日本でも話題となる(後述)。
2016年2月26日、モデルの有村実樹と10年間の交際期間を経て結婚[6][7]。
2020年9月28日、『Live News イット!』のメインキャスターに就任。 元同期の加藤と共に務める[8]。
2021年8月26日に第1子の男児が誕生。9月18日 - 10月3日、育児休暇を取得し(後述)、その期間中は『Live News イット!』を不在した。
2024年2月28日の『Live News イット!』内にて視聴者に同年3月29日をもってメインキャスター降板を報告した。報告は地方局の飛び乗り・飛び降りに配慮してFNN枠終盤の18:08頃に行われた[9]。同番組の後任に決まった元NHKアナウンサーでフリーアナウンサーの青井実は、高校・大学の5年先輩にあたる。
2024年3月31日に復活する『すぽると!』のキャスターを担当することが公表された[10]。
人物
学生時代
先述の通り高校から水泳部に所属したが、実は中学生の頃までカナヅチで泳げなかった。「コンプレックスを抱えたまま生きるのは嫌だ」と強く思ったことから、高校入学を機に敢えて水泳部に入部し、努力の末カナヅチを克服した[1]。
高校・大学と水泳部の朝練に参加するため、当時は時報代わりに『めざましテレビ』を見て6時に家を出ていた。ちなみに現在の愛称である「褐色の弾丸」は、榎並の猪突猛進に泳ぐ姿を見た部員仲間から呼ばれ始めたのがきっかけ[1]。
その後周りが就活を始める中、本人は部活優先で過ごしていたことから就活に取り掛かるのが遅かった。フジテレビのエントリーシートを書き始めたのは締切2日前で、アナウンサースクールに通うこともなかったが、見事同社への採用が決まった[1]。
タイで人気に
2014年2月のタイの取材では1週間ほどタイに滞在した所、第36代首相インラック・シナワトラを取材する写真が『スーパーニュース』の公式 Facebook に掲載された。これを契機にタイのネットニュース、テレビ、新聞などで「笑わない日本人ジャーナリスト」と紹介されて一躍当地の人気者となり[11]、帰国後もタイの記者が彼を取材しに来日するほどだった[12]。
上記の反政府デモを伝える取材では、事前に特派員経験豊富な先輩社員からリポートする上での助言を受けていた[注 1][1]。万が一に備えて防弾チョッキと防弾ヘルメットを装着して現場をリポートしたが、デモは和やかなものだった。このため現地の人から「何か面白いヤツがいるぞ(笑)」などと興味を持たれて思わぬ形で人気となった[1]。
タイで人気になったこともあり、2015年には観光庁より「タイVJ(ビジット・ジャパン)観光特使」に任命される[13]。
育児
2021年8月19日放送『Live News イット!』にて、新型コロナウイルスに感染した妊婦が自宅で出産し、胎児が死亡するというニュースを報道した際、号泣しながら「病床確保と地道な感染対策かと思います」と述べた[14]。翌20日には、号泣したことについて同番組内で謝罪[15]。
同年9月20日から2週間の育休を取得し、その奮闘ぶりをSNSにアップしたことが話題となり、“イクメンパパ”として注目された。それまで3万人ほどだったフォロワーが4万人以上に増えた[1]。
妻の妊娠判明時点で出産後のサポートを考えており、一人暮らしの経験がなかったため家事の勉強を一から始めた[1]。実際の育休中は赤ちゃんの寝かしつけ、深夜に粉ミルクを与えたり[注 2]、沐浴などに励んでいた。育休を終えた現在(2022年1月)も、榎並が息子の沐浴を担当している[1]。
2022年10月19日、厚生労働省後援のイクメンプロジェクトによる、第12回イクメン オブ ザ イヤー2022のイクメンアナウンサー部門を受賞した[16]。
2023年10月19日、第13回イクメン/男性育休オブザイヤー2023の男性育休アナウンサー部門を受賞した[17]。
番組エピソード
FNS27時間テレビ
笑っていいとも!
バイキング
Live News イット!
- 2020年10月改編(9月28日)から、『Live News イット!』平日版のメインキャスターを担当。フジテレビでの同期で、2016年4月の退社・フリーアナウンサーへの転身を経て、2019年4月の番組開始当初から平日版のメインキャスターを務めてきた加藤と共同で進行する。報道番組へのレギュラー出演は、一時メインキャスターを務めていた『FNNスーパーニュース』平日版の終了(2015年3月)以来5年半振り[20]。
- 2021年8月19日放送の『Live News イット!』にて、新型コロナウイルスに感染した妊婦が自宅で出産したものの胎児が死亡するというニュースを報道した際、悲しい感情が高ぶり生放送中に号泣した[21]。
その他
- 担当したい番組として、学生時代からずっと見ていた『めざましテレビ』を挙げている[22]。また、好きなアナウンサー・憧れているアナウンサーは、「高島彩」と答えている[23]。
- 趣味は筋トレで[24]、特技は「筋肉の名称をすぐに答えることができる」ことである[25]。
- 2010年2月よりフジテレビアナウンサーのブログ「2008年入社アナすもももももももものうち」にて同僚の女子アナウンサーを基に作成した【褐色美女図鑑】~妄想編~を執筆している。2011年7月からは「すもももももももものうち」から独立し、新たに個人ブログ「我輩は、褐色である。―時代はまだきていない―」を立ち上げた。
- 2013年秋には、アナマガでの実績で、榎並が撮影・プロデュースを手がけた、2014年の同局女性アナウンサーカレンダーを製作。2014年秋にも、再び榎並がプロデュース(撮影はプロのカメラマン)した、2015年の同局女性アナウンサーカレンダーを製作している。
出演番組
2024年現在代表で務めている地上波での報道・情報番組
期間 |
番組名 |
役職 |
担当日
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2008年10月2日 |
2010年3月26日
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スパイスTV どーも☆キニナル! |
情報ナビゲーター |
木・金曜日
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2008年10月4日 |
2011年3月27日
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FNNスーパーニュースWEEKEND |
スポーツキャスター |
休日
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2010年7月3日 および 2012年4月7日 |
2011年3月27日 および 2013年3月30日
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FNNレインボー発・あすの天気 |
キャスター |
土曜日
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2011年4月3日 |
2012年3月25日
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日曜日
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2011年3月28日 |
2013年3月29日
|
FNNスーパーニュース |
フィールドキャスター |
平日
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2011年4月1日 |
2012年9月28日
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『文化芸能部』スポーツパート担当 |
金曜日
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2012年10月4日 |
2012年12月21日
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『にゅーすクリップ』担当 |
木・金曜日
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2013年4月1日 |
2014年9月26日
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キャスター |
平日
|
2014年9月29日 |
2015年3月27日
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スポーツキャスター
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2014年4月1日 |
2014年6月27日
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FNN NEWS Pick Up |
キャスター
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2015年3月30日 |
2020年9月25日
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バイキング |
進行役
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2017年10月5日 |
2018年3月30日
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みんなのニュース |
『やくさん・大ちゃん』担当 |
木・金曜日
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2020年9月28日 |
2024年3月29日
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Live News イット! |
キャスター |
平日
|
2024年3月31日 |
現在
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すぽると! |
休日
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2024年4月1日
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FNN Live News α |
スポーツキャスター |
月・火・金曜日
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バラエティ番組・その他
- 2009年1月 - 3月まで水曜日のゴールデンタイム担当
- 2008年8月5日は同期入社2人とインタビュアー
- 2008年9月2日はハモネプボイスパーカッション
- 2008年10月14日以降はテレビドラマ「エナミ君の恋人」で主役(※俳優デビュー作)
- テレビドラマ
その他
脚注
注釈
- ^ 「今回は平和なデモの予定だけど、何かのタイミングで状況が一変することもある。空気が変わったらその場から離れるように」というもの。
- ^ 基本的に母乳で育てていたが、榎並の「妻には深夜は休んでもらいたい」との考えにより夜は授乳をなくし、彼が粉ミルクを作って赤ん坊に飲ませていた。
出典
関連項目
外部リンク
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メイン |
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コメンテーター10 | |
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スポーツ11 | |
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文化芸能部12 | |
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コーナー担当13 | |
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天気予報 | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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1 18時台のみ出演(黒岩は1999年5月以降)。2 17時台のみ出演。3 全国ニュース枠のみ出演。4 フィールドキャスターを兼務(長野は2008年3月まで)。5 2000年4月から出演。6 スポーツコーナーを兼務。7 『FNNスーパーニュースWEEKEND』を兼務。8 隔週で担当(椿原は2012年10月から1年半は「現場キャスター」の肩書で出演)。9 交代で出演。他のキャスターがパートナーにつくことが多かった。
102013年4月からコメンテーターは撤廃。112011年3月にスポーツが文化芸能部に吸収。122012年6月に廃止。132012年6月に廃止された「文化芸能部」の後継コーナー。2012年10月から「にゅーすクリップ」、2013年4月から「トレすぽ」に変更。 |
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放送履歴 | |
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歴代製作総指揮 | |
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歴代総合司会 | |
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歴代番組パーソナリティー | |
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歴代進行アナウンサー | |
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ベース番組 | |
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通常番組からのコーナー | |
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スピンオフ | |
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枠内特別コーナー | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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注1:6月放送、注2:8月放送、注3:9月放送、注4:11月放送、注5:放送中止
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