エクタシアン(英:Ectasian、中国語:延展纪(延展紀))は、14億〜12億年前にあたる中原生代2番目の地質時代(紀)の一つ。日本語名は決定されていない。
名称はクラトン上の堆積岩・火山岩の堆積物(Platform cover)がこの時期に拡大し続けたことから、ギリシャ語で「伸展」を意味する ectasis に由来する
この時期にグレンヴィル造山運動(英語: Grenville orogeny)が始まり多くの山々が作られ、超大陸ロディニアが形成される切っ掛けとなった。当時生まれた山々は今日の大陸上でも見られる。
カナダ・サマーセット島の地層であるHunting Formationは、12億年前、エクタシアン末期の地層である。この地層から発見された真核生物の化石Bangiomorpha pubescens(紅藻の一種)は、知られる中で最古の有性生殖をする生物であり、そのため最初の複雑な多細胞生物とされる。
参考文献
関連項目
外部リンク
- “Ectasian Period”. GeoWhen Database. 2006年1月5日閲覧。
- 仲田崇志 (2009年10月29日). “地質年代表”. きまぐれ生物学. 2011年2月15日閲覧。