『ガリレオ』は、東野圭吾の連作推理小説ガリレオシリーズを原作としてフジテレビが製作した日本の映像化作品シリーズ。主演は福山雅治。
フジテレビ系「月9」枠で、第1作(第1シーズン)が2007年10月15日から12月17日まで、第2作(第2シーズン)が2013年4月15日から6月24日まで、各々毎週月曜日21時 - 21時54分に放送された。
1話完結のスペシャルドラマとして、2008年10月4日に連続ドラマ第1作の前日譚にあたる『ガリレオΦ』が、2013年6月22日に連続ドラマ第2作の前日譚にあたるドラマオリジナルのスピンオフ作品『ガリレオXX 』が放送された。また、2022年9月17日に後述の映画第3弾の4年前の事件を描く『ガリレオ 禁断の魔術』が放送された。
テレビドラマの劇場版として、映画『容疑者Xの献身』が2008年10月4日に、映画第2弾『真夏の方程式』が2013年6月29日に、映画第3弾『沈黙のパレード』が2022年9月16日にそれぞれ公開された。
帝都大学理工学部物理学科准教授・湯川学が新人女性刑事・内海薫の依頼を受けて、明晰な頭脳で事件のさなかに起きる超常現象を解き明かして事件を解決する。原作での湯川の相棒・草薙が内海に変更された経緯は原作との相違点参照。
原作は、東野圭吾の小説でガリレオシリーズ中の短編小説集第1作『探偵ガリレオ』と、第2作『予知夢』。
また福山は番組プロデューサー鈴木吉弘の要望を受けて、本作品の音楽を担当。主題歌もヒロインで出演している柴咲コウをプロデュースして、「KOH+(コウプラス)」としてユニットを組んだ。第2シーズンは柴咲は1話にゲスト出演したのみで後述の通り、ヒロイン役は柴咲から吉高由里子に交代しているが、主題歌に関しては引き続き第2シーズンでもKOH+が担当した。第2シーズンではガリレオが70か国以上で放送されることが決まっており、主題歌はオリジナル以外に韓国語verと中国語verを制作している[1]。「恋の魔力」韓国語verを唄うのはKARAに所属するク・ハラが担当し、プロジェクト名は「HARA+(ハラプラス)」[2]。「恋の魔力」中国語verを唄うのは台湾人歌手のA-Lin(アリン)が担当し、プロジェクト名は「A-Lin+(アリンプラス)」[3]。
フジテレビとしては初の、番組公式コミュニティサイト「ガリレオ研究室」も公式サイト内に設置されている。
トリック暴きに時間を費やしているため、あらかじめ犯人が犯行の様子を視聴者に見せるという倒叙に近い形式を取っている。よって犯人は大抵の場合、次回予告などでゲストとされる人物や、本編中で証拠不十分で逮捕されていなかった人物など、ほとんど明かされている状態である。視聴者は「犯人が誰であるか?」よりも「どういったトリックを使うことで犯行が可能であったか?」「視聴者(と主人公たち)はどこを見落としていたのか?」といった部分を楽しむことになる。一連のトリックは再現すると危険であるため、エンディングの後には以下の警告テロップが表示される(以下は第1シーズンの警告テロップ。第2シーズンの警告文は変換が異なるのみで内容は同一)。
番組内の実験等は、専門家の指導のもとに行っています。危険を伴う可能性がありますので、絶対に真似しないで下さい。
第55回『ザテレビジョンドラマアカデミー賞』では最優秀作品賞・主演男優賞(福山)・助演女優賞(柴咲)・脚本賞・監督賞・ドラマソング賞(KOH+「KISSして」)の6部門を制した[4]。
2013年にはヒロインが吉高由里子に交代し、4月より『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』『虚像の道化師 ガリレオ7』『禁断の魔術 ガリレオ8』を原作とする連続ドラマ第2シリーズが放送された。
第2シリーズは東京ドラマアウォード2013において連続ドラマ優秀賞[5]とソウル国際ドラマ賞2014の特別賞[6]を受賞した。
映画『容疑者Xの献身』の公開日(2008年10月4日)に『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』が土曜プレミアムで放送された。
“ガリレオシリーズ”の短編小説集『ガリレオの苦悩』(放送当時未発売)収録の「落下る(おちる)」「操縦る(あやつる)」を原作に、連続ドラマから3年前、湯川が草薙の依頼によって初めて警察への捜査協力をする事件が描かれる。草薙の過去の回想で「落下る」を使用し、大筋の内容は「操縦る」を使用したストーリーとなっている。
学生時代の湯川と石神の会話や、終盤での原因不明の事件が映画の冒頭シーンに登場するといった映画とリンクする場面がある。ドラマ本放送終了後に、KOH+の「最愛」のライブ映像が放送された(ライブ映像は、2008年9月25日にフジテレビ音組が収録。プロデューサー:きくち伸、ディレクター:板谷栄司)[7]。
なお、DVD化された際、「KISSして」が流れた後のシーンおよび、KOH+「最愛」のライブ映像がカットされている。
『ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ』(ガリレオダブルエックス うつみかおるさいごのじけん もてあそぶ)は、2013年6月22日に土曜プレミアム枠で放送された『ガリレオ』原作にはないオリジナルストーリーのスピンオフドラマであり、時系列としては第1シーズンと第2シーズンの間のエピソード。内海薫のオクラホマ研修へ至るまでの日常と心理の描写、そして最後に取り組んだ事件の解決と第2シーズン第1話へ繋がる前日譚で締めくくられている[8][9]。
『ガリレオ 禁断の魔術』(ガリレオ きんだんのまじゅつ)は、2022年9月17日に土曜プレミアム枠で放送されたSPドラマ。スピンオフ作品を除き、本作からプログレッシブカメラでの制作に移行となる。『禁断の魔術 ガリレオ8』収録の「猛射つ(うつ)」を大幅に改稿した長編『禁断の魔術』を原作に、後述の劇場版第3作『沈黙のパレード』の4年前に起こった事件を描いたもので、新たなヒロインとして新木優子が出演する[10]。
本作品の劇場版としてガリレオシリーズ第3弾『容疑者Xの献身』が製作され2008年10月4日に公開された。その当日に湯川の学生時代などを描く『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』を放送、地上波初放送時は前日の2009年12月28日に『ガリレオΦ』、翌29日『容疑者Xの献身』と2夜連続で放送された。
テレビ第2シーズン放送終了直後の2013年6月29日にガリレオシリーズ第6弾『真夏の方程式』が劇場版第2作として公開されている。ヒロイン役は、テレビ第2シーズンと同じく吉高である。
2022年9月16日にガリレオシリーズ第9弾『沈黙のパレード』が劇場版第3作として公開された。ヒロイン役は吉高から再び柴咲に交代する。
メインキャスト / 警視庁貝塚北警察署 / 帝都大学理工学部 / ゲスト / ガリレオΦ / ガリレオXX/ 禁断の魔術
物理学科第13研究室に所属し、湯川の指導を受けている学生たち。内海からの依頼で奇怪な現象を解明しようとする湯川の実験や調査を手伝うことが多い。
第1シーズン / 第2シーズン
1話のみの登場または複数話登場の場合は括弧()内に表記
原作では湯川の相方は草薙刑事であるが、テレビドラマ版ではドラマに華を添えるため女性刑事の内海に変更された。原作の相方である草薙刑事は湯川と組んで活躍したこれまでの功績によって本庁に栄転し、内海に湯川を紹介するところから始まる。内海は現在、『ガリレオの苦悩』および『聖女の救済』にてドラマ同様、湯川の相方を務めている(ただし設定は異なる)。今回原作となっている2作品や『容疑者Xの献身』に登場しておらず、実質的なオリジナルキャラクターとなる。このほか、原作ではレギュラーキャストが少ない(シリーズ通して毎回登場するのが湯川と草薙のみ)ため、理工学部のメンバーや貝塚北署の人物などの大半がオリジナル人物である。湯川の口癖「実に面白い」もテレビドラマ版オリジナルの設定である。
また原作では湯川は「助教授」であるが、2007年4月1日に学校教育法の改正法が施行され、「助教授」の名称が准教授に変更されたため、テレビドラマ版での肩書きは「准教授」になっている(原作においても、『容疑者Xの献身』については文庫化の際に「准教授」に改められている)。一方、「ガリレオΦ」では連続ドラマの3年前の出来事という設定になっているため、当時の名称に準じて湯川の肩書きは助教授である。他にも草薙は警視庁捜査一課勤務だが、テレビドラマ版では貝塚北署勤務を経て、第一章で警視庁に栄転している。
発生する事件・現象およびその仕掛けや解明方法は原作に準ずる一方、各登場人物の設定は大きく原作と異なっているのが特徴で、特に第1シーズン第四章、第八章、第九章、最終章、第2シーズン第七章は、事件と解明方法などの基本部分を除く設定を、すべて変更したオリジナルストーリーになっている。
ニンテンドーDS用ソフトとして本作品のゲーム化作品が2008年10月23日発売。トムキャットシステムの開発で、販売はディースリー・パブリッシャー。
SIMPLEシリーズでトムキャットシステムが開発を手がけた推理アドベンチャーゲーム(『THE 推理』『THE 鑑識官』など)の流れを汲んでおり、グラフィックもアニメ調である。ただし、パッケージはテレビドラマ版主人公2人の写真を用いているほか、ゲーム内における湯川の決め台詞も福山の音声を用いている。取り扱う事件はドラマの中で特に好評だった「燃える」「壊死る」「予知る」「爆ぜる(前・後編)」の5つの事件を収録。
卒業―雪月花殺人ゲーム - 眠りの森 - どちらかが彼女を殺した - 悪意 - 私が彼を殺した - 嘘をもうひとつだけ - 赤い指 - 新参者 - 麒麟の翼 - 祈りの幕が下りる時 - 希望の糸 - あなたが誰かを殺した
探偵ガリレオ - 予知夢 - 容疑者Xの献身 - ガリレオの苦悩 - 聖女の救済 - 真夏の方程式 - 虚像の道化師 ガリレオ7 - 禁断の魔術 ガリレオ8 - 沈黙のパレード - 透明な螺旋
浪花少年探偵団 - 浪花少年探偵団2(現:しのぶセンセにさよなら)
名探偵の掟 - 名探偵の呪縛
怪笑小説 - 毒笑小説 - 黒笑小説 - 歪笑小説
マスカレード・ホテル - マスカレード・イブ - マスカレード・ナイト - マスカレード・ゲーム
白銀ジャック - 疾風ロンド - 恋のゴンドラ - 雪煙チェイス
ラプラスの魔女 - 魔力の胎動 - 魔女と過ごした七日間
放課後 - 白馬山荘殺人事件 - 学生街の殺人 - 11文字の殺人 - 魔球 - ウインクで乾杯 - 十字屋敷のピエロ - 鳥人計画 - 殺人現場は雲の上 - ブルータスの心臓 - 宿命 - 仮面山荘殺人事件 - 変身 - 回廊亭の殺人 - ある閉ざされた雪の山荘で - 美しき凶器 - 同級生 - 分身 - むかし僕が死んだ家 - 虹を操る少年 - パラレルワールド・ラブストーリー - 天空の蜂 - 秘密 - 白夜行 - 片想い - レイクサイド - 時生 - ゲームの名は誘拐 - 手紙 - おれは非情勤 - 殺人の門 - 幻夜 - さまよう刃 - 使命と魂のリミット - 夜明けの街で - ダイイング・アイ - 流星の絆 - パラドックス13 - カッコウの卵は誰のもの - プラチナデータ - ナミヤ雑貨店の奇蹟 - 夢幻花 - 虚ろな十字架 - 人魚の眠る家 - 危険なビーナス - クスノキの番人 - ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 - 白鳥とコウモリ
探偵倶楽部 - 犯人のいない殺人の夜 - 天使の耳 - 怪しい人びと - 超・殺人事件 - あの頃の誰か - 素敵な日本人
あの頃ぼくらはアホでした - ちゃれんじ? - さいえんす? - 夢はトリノをかけめぐる - たぶん最後の御挨拶
眠りの森の美女殺人事件 - 多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉 - 浪花少年探偵団 - 東野圭吾ミステリー「悪意」 - トキオ 父への伝言 - 宿命 - 白夜行 - ガリレオ - 流星の絆 - 名探偵の掟 - 新参者 - 秘密 - 探偵倶楽部 - 幻夜 - 赤い指〜「新参者」加賀恭一郎再び! - 11文字の殺人 - ブルータスの心臓 - 回廊亭殺人事件 - 使命と魂のリミット - 分身 - 東野圭吾ミステリーズ - “新参者”加賀恭一郎「眠りの森」 - 東野圭吾「変身」 - 白銀ジャック - カッコウの卵は誰のもの - 片想い - ダイイング・アイ - 危険なビーナス - さまよう刃 - 天使の耳〜交通警察の夜 - ゲームの名は誘拐
秘密 - g@me - レイクサイド マーダーケース - 変身 - 手紙 - 秘密 THE SECRET - 容疑者Xの献身 - さまよう刃 - 白夜行 - 夜明けの街で - 麒麟の翼 - プラチナデータ - 真夏の方程式 - 天空の蜂 - 疾風ロンド - ナミヤ雑貨店の奇蹟 - 祈りの幕が下りる時 - ラプラスの魔女 - 人魚の眠る家 - マスカレード・ホテル - パラレルワールド・ラブストーリー - マスカレード・ナイト - 沈黙のパレード - ある閉ざされた雪の山荘で
白夜行 - 手紙 - 容疑者Xの献身 - あるジーサンに線香を - ナミヤ雑貨店の奇蹟 - 仮面山荘殺人事件
社会派推理小説
1.KISSして - 2.最愛
1.恋の魔力
1.Galileo+ - 2.ヒトツボシ 〜ガリレオ Collection 2007-2022〜
ガリレオ (テレビドラマ) - 容疑者Xの献身 - 真夏の方程式 - 沈黙のパレード
ユニバーサルミュージック (日本) - スターダストプロモーション→レトロワグラース(柴咲) - アミューズ(福山) - Template:柴咲コウ - Template:福山雅治