メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・スタジオ (英 : Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. 、MGM )は、アメリカ合衆国 のエンタテインメント 企業で、主に長編映画やテレビ番組の製作・配給を行っている。現存するアメリカの老舗映画スタジオ の一つであり、本社はカリフォルニア州 ビバリーヒルズ にある。Amazon MGMスタジオ を通じて、2022年からテクノロジー企業Amazon に所有されている。
概要
1925年のMGMスタジオ
1924年4月17日、マーカス・ロウがメトロ・ピクチャーズ、ゴールドウィン・ピクチャーズ 、ルイス・B・メイヤー・ピクチャーズの経営権を取得し、MGMが設立された。新会社は成長し、ハリウッドの「ビッグ5」と呼ばれる映画スタジオのひとつとなった[ 1] 。このスタジオは、契約しているスターの安定した地位を築き、そのモットーは「天国にいるよりも多くのスターがいる」だった。数多くの大作ミュージカル を製作し、多くのアカデミー賞 を受賞したスタジオでもある。スタジオやバックロット、技術的な設備を完備した制作会社であった。
最も繁栄したのは1926年から1959年までの間で、その間に2作の『ベン・ハー』が製作された。1959年には、ロウズ社の映画チェーンを売却し、会社の解体が始まった年でもある。長期契約は過去のものとなった。映画のコストは予測不可能になり、映画製作はよりギャンブル性の高いものになっていった。当初、年間20本以上の映画を制作して映画館を満員にすることを目的に作られたスタジオは、1960年代には生産量が減り、維持できなくなった。しかし、テレビ番組の制作や施設の多くをレンタルするなど、多様化が進んでいた。1960年代後半になると、同社の株価は資産価値が株式価値を大きく上回るまでに下落し、買収の対象となる可能性が出てきたため、同社は企業買収者を撃退した。会社は、映画製作の経験が少ない外部の人間の支配下に置かれた。1969年、カーク・カーコリアン がMGMの株式の40%を取得し、新しい経営陣を迎えた。経営陣は直ちに資産の売却を開始し、多くのスタッフを解雇した。作品数は年に平均5本にまで減った。カーコリアンは、会社のブランドを生かした他の事業に注力した。1973年にMGMの一部門として設立されたラスベガスのホテル・カジノ会社、MGMリゾーツ・インターナショナル は、1980年代に独立した会社となった。
その後37年間に渡り、スタジオは何度も売買された。カーコリアンは、全部で3回、会社を売買した。それぞれの売却は前回よりも規模が大きく、その資金は借金で賄われることが多かった。その借金が、さらなる売却や分割を招いた。カルバーシティのスタジオ群、バックロット、映画ライブラリー、子会社などを売却し、負債の返済と継続的なコストの削減に努めた。1980年には、作品数を増やし、映画ライブラリーを充実させるために、ユナイテッド・アーティスツ を買収した。1986年、カーコリアンは会社をテッド・ターナー に売却し、そのほとんどを買い戻したが、1992年に再び売却した。1996年、カーコリアンは3度目の買収を行い、オライオン・ピクチャーズ やサミュエル・ゴールドウィン社などのスタジオとその映画ライブラリーを購入した。2004年、カーコリアンはMGMをソニー・ピクチャーズ を含む共同事業体に売却した。そして2010年、MGMは連邦破産法第11章の適用を申請した。MGMは同年末に債権者の所有下で破産から脱却し、その際にスパイグラス・エンターテインメント の幹部であるゲイリー・バーバー とロジャー・バーンボーム がMGMの持ち株会社の共同会長と共同CEOに就任した。バーバーはその後同社を去り、2020年には債権者を満足させるための売却の検討を開始した。
2021年5月26日、Amazon は84.5億ドルでMGMを買収する意向を発表[ 2] 。規制当局による審査を経て、2022年3月17日に買収が完了した[ 3] 。現在もMGMは長編映画やテレビシリーズの制作・配給を行っている。主な映画作品には、人気の高い「ロッキー 」や「ジェームズ・ボンド 」フランチャイズがある。
歴史
「MGMスタジオ」成立
『ブロードウェイ・メロディ』
1924年 、「メトロ・ピクチャーズ・コーポレーション」(1915年 創業)、サミュエル・ゴールドウィン の「ゴールドウィン・ピクチャーズ 」 (1917年 創業)、ルイス・B・メイヤー の「ルイス・B・メイヤー・ピクチャーズ」(1918年 創業)が合併し「MGMスタジオ」が成立。MGMの名前の由来は、その3社の頭文字を取ったもの。
親会社は当時最大の劇場チェーン「ロウズ 」社だったために財力に恵まれ、製作も豪華主義で、設立当時から業界トップの地位を約束された。さらに同社を潤わせたのは「ボーイ・ワンダー(神童)」と謳われたアーヴィング・タルバーグ の存在である。心臓疾患を持ちながら24時間編集室を出ないという働きぶりで、総帥ルイス・B・メイヤーと組んで初期作品を一手に手がけた。しかし37歳で1936年 に早世した。
最初期のミュージカル映画『ブロードウェイ・メロディ』が大ヒットし、その後も多数の所属スターによる豪華なキャスティングや豪華なセットと衣装、そして音楽をつぎ込んだ「大作主義」でミュージカル映画全盛期の1950年代 半ばまで隆盛を極めることとなる。
全盛期
クラーク・ゲーブル
その後メイヤーがスタジオに独裁体制を敷くことになる。1930年代 には「芸術のための芸術 」をモットーに、巨額の費用とスターシステム を駆使し、大作映画を次々と世に産み出した。
メイヤー体制下のMGMはジーン・ハーロウ やロバート・テイラー 、グレタ・ガルボ やノーマ・シアラー 、ジョーン・クロフォード 、クラーク・ゲーブル やジミー・デュランテ をはじめとする多数の大スターを擁し、「空の星の数よりも多いスターたちがいる」がキャッチフレーズだった。またメイヤーは同時に子役スターの育成にも力を入れ、ミッキー・ルーニー やジュディ・ガーランド などの子役を発掘、育成し自社のファミリー向け作品の主役に抜擢、スターに育て上げた。
1936年 、MGMはイギリス のハートフォードシャー に新たにスタジオを構えた(MGM-ブリティッシュ・スタジオ (英語版 ) ) 。その理由として、映画1本あたりの制作費を抑えるだけでなく、イギリス政府 が質の高い作品を作るように奨励金を出すのに目を付けたからである。そしてMGMはこのスタジオで『響け凱歌 』、『チップス先生さようなら 』などの傑作を生み出した。
アニメーション関連においては、1930年から33年にかけ、アブ・アイワークス のスタジオと、1934年から37年にかけては、ヒュー・ハーマン とルドルフ・アイシング のスタジオと契約を交わしていたが、1937年 にこれらのスタジオの外部発注を取り止め、独自にアニメーション・スタジオを設立した(MGM カートゥーン・スタジオ (英語版 ) )。フレッド・クインビー に率いられたこのスタジオは1940年代から50年代にかけ、ハーマン=アイシング、テックス・アヴェリー らにより多くの傑作を生み出した。中でもウィリアム・ハンナ とジョセフ・バーベラ が生み出した『トムとジェリー 』は、7度もアカデミー賞 を受賞するなど、同社のマスコット的存在となった。
また、1939年 9月に勃発し、1941年 12月からアメリカが参戦した第二次世界大戦 時には、メイヤーの主導でイギリス 人女優 のグリア・ガーソン などが主演した戦時プロパガンダ 的な作品を多数製作し、銃後からアメリカ政府や連合国 を支援した。
第二次世界大戦終結後の1946年 には、レコード 事業に参入する(MGMレコード)。ハンク・ウィリアムス やコニー・フランシス 、ハーマンズ・ハーミッツ などのスターを生み出すが、ロックンロール 全盛の波に乗れず1972年 にポリグラム へ売却。
衰退
創業当初から40年間(1964年)使用されたロゴ
その後、巨大になりすぎた社の、豪華な「大作主義」を中心とした方針は時代の流れに折り合わず、更にテレビ の普及も相まって1950年代 半ば辺りから次第に衰退。1959年 にはロウズが親会社から外れ、1973年 には配給部門を整理し、ユナイテッド・アーティスツ (UA)が配給権を掌握した(日本公開はCIC =のちのUIP が委託)。しかしUAは『天国の門 』の大失敗で経営破綻し、1981年 にMGMが逆にこれを吸収して「MGM/UA」になった。
また制作体制の旧さがあり、1960年代 後半に入っても、3フィルム方式のテクニカラー システムで体制を守り続けていたのである[要出典 ] 。
当時、すでにカラー映画の時流はイーストマン・コダックが開発した多層式カラーネガ・ポジ・システム時代に突入していた。この旧弊なシステムへの遵守が、製作コストの高騰、収益性の悪化を招いてしまった。
かつてMGMはロサンゼルス・カルヴァーシティーに巨大なスタジオを所有していたが、1970年 にスタジオの敷地を一部売却。売却された土地はその後高級住宅地に生まれ変わった。現在、残された敷地をソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (SPE)がスタジオとして使用している。
経営権移動
1986年にはテッド・ターナー 率いる「ターナー・ブロードキャスティング・システム (TBS、現在はワーナー・ブラザース・ディスカバリー 傘下)」傘下になり、この時にMGM(1986年5月23日以前の旧作)・ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ (1950年1月1日以前の旧作(ただし、ワーナー・ブラザース・カートゥーン (英語版 ) (カラー作品のみ)における1948年8月以前の旧作とハーマン=アイジング (英語版 ) 製作によるメリー・メロディーズ の作品を含む))・RKO ・アソシエイテッド・アーティスツ・プロダクション (英語版 ) (a.a.p.)製作の旧作の版権の大部分(『オズの魔法使 』・『風と共に去りぬ 』・『トムとジェリー 』・『ビクター/ビクトリア 』など)がターナー・エンターテインメント (英語版 ) に移され、版権が残されたのはUA製作の作品(『お熱いのがお好き 』・『噂の二人 』・『ロッキー 』など)および少数のMGM作品(『野郎どもと女たち 』・『昼下りの情事 』・『007/美しき獲物たち 』など。MGM/UA名義の作品はUA作品の続編(『007』シリーズなど)のみMGMに残されたが、『ポルターガイスト 』シリーズのように版権が分断されたものもある)となった。
しかしターナーの取引銀行はMGMの巨額の負債を理由にこの買収を支持しなかったため、実質UAの後継会社となった「MGM/UA」を買収から74日後にオーナーで大投資家のカーク・カーコリアン に再度売却した。さらに1990年代初頭はオーナーの交代が相次ぎ、1996年に前オーナーのカーコリアンが株を買い戻し、元のMGMに復帰。1997年 に、復興後のオライオン・ピクチャーズ を傘下に収めた。
2005年 には、ソニー(現:ソニーグループ )を始めとする投資家グループ(コンソーシアム )がMGMを約6,000億円で買収(ソニーのMGM所有権は20%で非連結である)。北アメリカ 市場においてMGMとUAの映画はソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (SPE)が配給・映像ソフトの発売をしていた。しかし2006年 にアメリカでは自社配給に改め、2020年 6月30日 まで、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント(現:20世紀スタジオ ホーム エンターテイメント )から映像ソフトを発売するようになった(一部のSPEとの共同製作品を除く)。日本では、2020年6月30日まで、20世紀フォックス (現:ウォルト・ディズニー・ジャパン )が劇場配給や映像ソフトの発売・販売を行っていた。なお、Apple のiTunes による映像の配信は、他の資本から独立して行われていた。
ソニーの資本が入っていた2005年から2015年までの間には、UA作品の続編・リメイクを中心にSPEとの合作が頻繁に行われた(『ロッキー・ザ・ファイナル 』、『ピンクパンサー 』(2006年版)、『007/カジノ・ロワイヤル 』(2006年版)、等)。20世紀フォックスとSPEの、どちらが配給・映像ソフトの発売するかは作品毎に決めていた。
2006年 11月には、UAのトップに人気俳優のトム・クルーズ と、パートナーのポーラ・ワグナー が就任。「新生UA」として2007年 から映画製作を開始したが、数本の映画を製作したのみで、2008年8月に退任した。
債権者グループによる経営再建
2010年 4月20日 には経営難を理由に2011年公開予定であった007シリーズ第23作目『007 スカイフォール 』が2012年に公開された。2010年3月には約37億ドルの負債返済延期を決定しており、タイム・ワーナー (現:ワーナー・ブラザース・ディスカバリー)をはじめとする同社の買収に複数のオファーがあったが不成功に終わっている。コンソーシアム傘下になり経営再建が急がれていたが、2010年 10月29日 、債権者による投票で採択された再建案により、米連邦倒産法第11章 の適用を申請。事前調整型の法的整理により、結果米国の投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメント 傘下の新興映画制作会社スパイグラス・エンターテインメント の支援で再建を行った。その後、前述した『007 スカイフォール』と同年の『ホビット 思いがけない冒険 』の2作が興行収入10億ドルを突破する世界的な大ヒットを記録したため、MGMは破産状態から脱却した。
2015年 11月に、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとの契約が終了し、資本関係が解消された[ 4] 。
2017年 3月には、アンナプルナ・ピクチャーズ との間で長期に渡る共同製作と配給の契約を結んだ事が発表され[ 5] 、同年10月31日 に同社と共同出資の新会社「ミラー・リリーシング」を設立。2018年 公開の『デス・ウィッシュ 』以降の北米地域におけるMGM作品の配給はミラー社が担当し、UAの創立100周年記念日にあたる2019年 2月5日 には、ミラー社の社名を「ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング 」(UAR)に変更した。また、海外配給は20世紀フォックスに代わり、2019年公開の『ファイティング・ファミリー 』からユニバーサル・ピクチャーズ (一部の国・地域はUIP)へ移行。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』(2021年 )の配給も同社が担当した。日本国内ではユニバーサル作品同様、大作などは東宝東和 、小規模作品などはパルコ が配給を行っているが、後述のワーナー・ブラザース映画への変更に伴い、2023年 12月15日 の『ティル 』の公開を最後に実質的な配給を終了した。
Amazonの傘下として再始動
2020年 12月、MGMは、新型コロナウイルスのパンデミック と映画館の閉鎖によるストリーミング・プラットフォームの支配を要因として、スタジオの売却を検討し始めた。2021年 5月17日 、アメリカのIT 大手であるAmazon.com が買収交渉に入った。この交渉は、アンカレッジ・キャピタル・グループが大株主であるMGMの取締役会長ケヴィン・ウルリッヒと直接行われた[ 6] 。2021年5月26日、MGMが規制当局による承認とその他の定型的な前提条件を満たすという条件下で、84億5000万ドル(約9200億円)でAmazonに買収されることが正式に発表された[ 2] 。
2022年 3月17日 、Amazonが買収完了を発表。最終的な買収額は85億ドル(約1兆円)。連邦取引委員会 (FTC)や欧州連合 (EU)の規制当局による反対はなかった。これにより、Amazonは合計で21,000本以上(25,000時間相当)の映画作品とテレビ番組を手中に収めた[ 3] [ 7] 。
MGMスタジオはAmazonの既存のコンテンツ部門の下でレーベルとして運営を続け、Amazonスタジオ とAmazon Prime Video を補完する[ 8] [ 9] 。2022年8月、MGM映画としては初のPrime Video向け作品となる『13人の命 』が世界同時配信された[ 10] 。
2022年8月 、同年11月全米公開の『ボーンズ アンド オール 』から海外配給の担当をユニバーサル・ピクチャーズからワーナー・ブラザース・ピクチャーズ(日本国内はワーナー ブラザース ジャパン )に変更することを発表した。ただし、オライオン作品の『ティル』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択 』はユニバーサルが引き続き担当し、『Bond26 (仮題)』も現時点では同社が行うとしている[ 10] [ 11] [ 12] 。
2023年 、Amazonは映像コンテンツ事業の再編を実施する。3月4日 、MGMはアンナプルナとの合弁配給会社であるUARを吸収合併した上で、配給業務を大作などの劇場作品はMGM、Amazonオリジナル映画の配信(Prime Video)および一部劇場作品はAmazonスタジオへそれぞれ移行した。5月には、Amazonスタジオが配給部門として「Amazon MGMスタジオ・ディストリビューション」を新設[ 注 1] 。10月3日 には、AmazonスタジオがMGMの親会社で中間持株会社であるMGMホールディングス と合併してAmazon MGMスタジオに改称。MGM、オライオン、アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ (AIP)の3社は同スタジオの直接子会社となった。
上記の再編を受け、同年10月以後に劇場および配信公開されるMGM映画の冒頭のクレジット表記が「Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Presents 」から、Amazonオリジナル映画と同様に「Amazon MGM Studios Presents 」に変更となった[ 注 2] 。
主な映画
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
↓ここから北米での配給のみユナイテッド・アーティスツ が担当。↓
1980年 - 1986年5月以前
↑ここまでは現在ワーナー・ブラザース・ディスカバリー が版権を保有(注釈付きを除く)↑
1986年5月以後 ‐ 1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
レオ・ザ・ライオン
1924年の創業当時からライオン が登場するオープニングロゴを使用、「レオ・ザ・ライオン (Leo the Lion )」の愛称で親しまれている。創業開始当初は吠えなかったが、トーキー映画が主流になってきてからは吠えるようになった。一時期ライオンのシルエット静止画を意匠としたもの も使われた(『The Subject Was Roses 』・『2001年宇宙の旅 』のみで使用)が、すぐにライオンが吠えるものに戻している(MGMレコードのロゴに残された)。
主要事業部門・子会社
日本でのビデオソフト発売・販売の変遷
1991年 以前は日本ヘラルド映画 (現:KADOKAWA )とポニーキャニオン (1987年 10月までは株式会社ポニー)のかつての共同出資会社であった「株式会社ヘラルド・ポニー 」が日本国内におけるMGM映画作品の映像ソフトを発売し、ポニーキャニオンが販売を担当した。同年以後はMGM傘下のユナイト映画 作品を1983年 から担当していたワーナー・ホーム・ビデオ (初代:ワーナー・パイオニア株式会社 →2代目:ワーナー・ブラザース映画会社→ワーナー・ブラザース・ジャパン・インコーポレーテッド )へ発売・販売権を移行し、1999年 まで続いた。ただし、先述のワーナー・ブラザース・ディスカバリー が所有する1986年 5月以前のMGM作品などにおいては現在も後身のワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント(以下WBHE、ワーナー ブラザース ジャパン )から発売されている。
2000年 からは海外配給権がUIP から20世紀フォックス映画(現:20世紀スタジオ )への変更に併せて、MGM(1986年5月以後)、ユナイト、オライオン・ピクチャーズ (1982年 以後)など各作品のソフト発売・販売権は20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン[ 注 12] へ移行し、2020年 6月30日 の契約解消まで続いた[ 注 13] 。なおソニー 他、投資家グループが買収した2005年 - 2015年 の間、一部の作品においてはソニー・ピクチャーズ エンタテインメント から発売・販売されていた[ 注 14] 。
2020年11月11日 から現在はWBHEが再びソフト発売、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン が販売を担当。移行後は『007 』シリーズ、『レインマン 』、『羊たちの沈黙 』など旧作を中心にリリースし、2023年 6月7日 には、ワーナー・ブラザース映画 による海外配給変更後初の作品である『ボーンズ アンド オール 』が発売された。同作によるMGM単独製作作品の新作としては約24年ぶりにWBHEから発売されることになった。その一方で、2019年 から2022年 までユニバーサル映画 (日本国内は東宝東和 、パルコ など)が配給したMGM作品の新作においては、NBCユニバーサルが発売・販売を行っている。
関連項目
脚注
注釈
^ 配給部門における劇場映画の運用開始は2023年11月全米公開の『Saltburn 』から。
^ 一方で、2023年9月配信公開の『私がケーキを焼く理由』以降のAmazonオリジナル映画では、オープニング・クロージングのロゴ表記が「AMAZON STUDIOS」もしくは「AMAZON ORIGINAL」から、MGMの「レオ・ザ・ライオン 」に変わり、ロゴの下に「AN AMAZON COMPANY」のバイラインが付記されている(『Saltburn』以降の劇場作品も同様。)。
^ 北米での配給は20世紀フォックス が担当。
^ 日本国内ではAmazon Prime Video で2023年8月30日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2023年4月7日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2023年10月20日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2024年1月1日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2023年10月13日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2023年12月22日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2024年3月28日より配信公開。
^ 日本国内ではAmazon Prime Videoで2024年1月26日より配信公開。
^ 2020年5月にウォルト・ディズニー・ジャパン (「20世紀スタジオ ホーム エンターテイメント 」レーベル)へ発売・販売元を変更。
^ ただし、ユナイト作品『ラストタンゴ・イン・パリ 』(1972年 )はビデオマーケット のみの配信が行われているため、引き続きウォルト・ディズニー・ジャパンが担当している。
^ 2024年 5月1日 より、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントがビデオグラム化権を保有するすべての作品の映像パッケージの制作及び販売をハピネット (ハピネット・メディアマーケティング)に移管したため[ 13] [ 14] 、ソニー他、投資家グループが買収した2005年 - 2015年の間、一部の作品においてはソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから発売・販売されることはなかった。
出典
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^ Busch, Anita (October 30, 2015). “James Bond Movie Rights Auction: Where Will 007 Land? ”. Deadline. January 1, 2016 閲覧。
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^ “株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとのビデオグラム包括ライセンス契約締結に関するお知らせ ” (PDF). ハピネット (2024年3月22日). 2024年4月20日 閲覧。
^ “ソニー・ピクチャーズの映像パッケージソフト、ハピネットが制作・販売へ。スパイダーマンなど全作品対象 ”. PHILE WEB (2024年3月23日). 2024年3月24日 閲覧。
外部リンク
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